オキシトシン ELISAキット
オキシトシン(Oxytocin)は9 アミノ酸のペプチドホルモンであり、視床下部で産生され、出産や授乳をきっかけに主に下垂体後葉から放出され、子宮の収縮や母乳の分泌を促進します。オキシトシンはその他にもストレス緩和や抗不安/抗恐怖作用を示し、母性行動の形成にも関与することから、通称「幸せホルモン」、「愛情ホルモン」などと呼ばれています。うつや自閉症など精神疾患の治療や機能性素材の開発などでも注⽬されている分子です。しかしながらこれまでのオキシトシンの測定は、C18 カラムを⽤いた煩雑な前処理や多量の検体が必要といった課題がありました。
オキシトシン ELISAキットワコー
オキシトシンELISA キットワコーは、検体中のオキシトシンを定量できるELISAキットです。検体の前処理は試薬の混合、攪拌、遠心分離のみと簡便で、最低必要検体量も50 μL と従来のオキシトシン測定の課題を克服しました。
特長
- 簡便な前処理
検体の前処理はキット添付の前処理液を添加し、攪拌、遠心分離するだけ。C18 カラムや有機溶媒は不要。 - 少量検体で測定可能
最低必要検体量は50 μL(n=1)。 - 短時間測定
測定時間は約2.5時間。前処理も約30分で可能。 - 多様な検体に対応
ヒト唾液 / 尿 / 血清 / 血漿、マウス・ラット血清 / 血漿に対応。
[注意事項]
本キットは高感度な競合法を採用しているため、プレートシェーカーおよび発光測定用プレートリーダーが必要となります。
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キット性能
検量線範囲 4.00~12,500 pg/mL 測定対象 オキシトシン 測定対象検体 ヒト 唾液 / 尿 / 血清 / 血漿
マウス 血清 / 血漿
ラット 血清 / 血漿必要検体量 50 μL (n=1での最低必要量)
200 μL (n=2での推奨検体量)測定時間 約2.5 時間 検出法 発光系 (発光測定用プレートリーダーが必要) -
測定原理
検体前処理方法の比較
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当社前処理法 (約30 分)
検体 (唾液 / 尿 / 血清 / 血漿)
↓
検体前処理液1 添加
↓
攪拌後、室温10 分静置 (5 分経過後に一度攪拌)
↓
検体前処理液2 添加
↓
攪拌後、室温10 分静置 (5 分経過後に一度攪拌)
↓
遠心分離
↓
上清を分取し測定用検体とする -
E社前処理法 (約2~4 時間)
検体 (唾液 / 尿 / 血清 / 血漿)
↓
TFA添加、混合
↓
遠心分離
↓
上清をTFA、アセトニトリルで平衡化したC18カラムに添加
↓
TFAで洗浄、アセトニトリルで溶出
↓
溶出画分の減圧、乾固
↓
緩衝液で溶解し測定用検体とする
プロトコル
以下の動画では、オキシトシン ELISAキットワコーのプロトコルと実験のコツをご紹介しております。
【プロトコル】 オキシトシン ELISAキットワコー
(YouTube 4:57)
製品一覧
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オキシトシンELISAキット
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