アフィニティークロマトグラフィー用セルロース

セルファイン　サルフェイト

セルファイン サルフェイトは真球状のセルロース粒子に硫酸エステル基を付加したクロマトグラフィー充填剤です。ヘパリン固定化充填剤と同様のアフィニティー活性をもちますが、動物由来原料を使用していないため、安全性の高い充填剤です。インフルエンザウイルス、狂犬病ウイルス、日本脳炎ウイルスなどのウイルス性のワクチン精製に使用されています。鶏卵培養、細胞培養などの培養方法に依存せず幅広く使用できます。吸着されたウイルス粒子は塩濃度を高くすることで溶出できますので、緩和な条件で回収することができます。

セルファイン MAX DexS-HbP/セルファイン MAX DexS-VirS

セルファイン MAX DexSはデキストラン硫酸エステル基を修飾した新しい群特異的アフィニティークロマトグラフィー充填剤です。ヘパリンとは異なり、動物由来原料を使用しないヘパリンに類似した構造をもつクロマトグラフィー充填剤です。このブランドではデキストラン硫酸エステル基の構造が異なる2つの製品「DexS-HbP」 と「DexS-VirS」 を提供しています。
MAX DexS-HbP ：ヘパリン結合タンパク質（Heparin binding Protein）の精製に最適化
MAX DexS-VirS：ウイルスやウイルス様粒子（VLP）の精製に最適化

セルファイン ETクリーンは真球状のセルロース粒子に安全性の高いポリε-リジンを固定化したクロマトグラフィー充填剤です。サンプルに混在するエンドトキシンを高選択的に除去することができます。
ETクリーンSは細孔サイズが小さく、ETクリーンLはタンパク質が入る大きな細孔サイズを持っています。
ET クリーンS (細孔の排除限界分子量 2,000 Da、多くのタンパク質は細孔内に入らない)
ET クリーンL (細孔の排除限界分子量 2 x 106 Da、多くのタンパク質は細孔内に入る)

セルファイン フォスフェイトは真球状のセルロース粒子にリン酸エステル基を修飾したクロマトグラフィー充填剤です。リン酸エステル基がDNAと類似した構造を持つため、DNA結合タンパク質とアフィニティー活性をもちます。またセルファインフォスフェイトは負の電荷をもつためカチオン交換クロマトグラフィーとしても機能します。

セルファイン ホルミルは真球状のセルロース粒子にホルミル基（アルデヒド基）を修飾したリガンド固定化用担体です。
タンパク質やペプチドなど、リガンドを固定化する場合にご利用ください。

セルファイン SPA-HCは真球状のセルロース粒子にアルカリ耐性の高い組換えプロテインAリガンドを多点で強固に固定化したクロマトグラフィー充填剤です。優れた流速特性、低いプロテイン A 漏出量、高い動的吸着量を示します。またアルカリ安定性が高く、定置洗浄（CIP）後も良好な吸着性能を維持します。実際の製造スケールで使用しているカラムを使用することができるように、粒子径を最適化しています(平均粒径70um)。