iPS細胞樹立ベクター

SRV™ iPSC Vector

簡便な操作で⾼品質のiPS細胞を樹⽴できます︕

SRV™(ステルス型RNAベクター)iPSC VectorはiPS細胞の樹立に必要な初期化遺伝子を搭載したRNAベクターです。SRV™ ベクターは初期化遺伝子を1つのRNAベクター上に搭載しているためiPS細胞を高い効率で誘導ができます。また、RNAベクターであるため宿主DNAゲノムへの干渉が無く、細胞内の免疫反応を回避することにより細胞質で安定して初期化遺伝子の発現を可能にしています。さらに、iPS細胞樹立後のベクター除去も容易です。

※本製品ご購入にあたっては「使用承諾書」の提出をお願いしております。何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

使用承諾書   (PDF, Word)

こんな方におすすめ

初めてiPS細胞を
樹立する

染色体への挿入なしで
効率よく作りたい

他の方法で
試したけどダメだった

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  • ときわバイオ iPS細胞樹立用 SRV™ Vector製品カタログ

SRV™ iPSC Vectorの特⻑

SRV™は染⾊体への挿⼊が無く細胞質で安定に発現

iPS細胞へのリプログラミング後、SRV™を短期間で消去することが可能

ヒト、マウスなど幅広い宿主域の細胞の分裂細胞・⾮分裂細胞に関わらず遺伝⼦を導⼊

ウイルスエンベロープ膜融合により、遺伝子導入操作が不要

単⼀RNA上に全ての転写因⼦が搭載され、⾼効率でのリプログラミングを実現

EGFP搭載で遺伝⼦導⼊の効率や消去の様⼦がすぐに判る

フィーダー細胞不要

遺伝⼦導⼊ステップはBSL2で扱うが、それ以降の過程はBSL1で扱うことが可能

ステルス型RNAベクター(SRV™ )とは

(国)産業技術総合研究所で開発された持続発現型センダイウイルス(SeVdp)を更に改良して開発されたベクターで、 直径240 nmのウイルス様の粒子の中に人工核酸で構成されたRNA転写系が封入されている。

  • インターフェロン誘導を回避するためにヒト細胞に最適化した人口核酸を使用
  • コード領域と非コード領域を人工的に改変し、非コード領域の大部分はヒトmRNA由来
  • 遺伝子発現に必要な最低限の遺伝子だけを使用

SRV™ iPSC Vectorの種類

SRV™は4個の初期遺伝子を搭載したベクターと6個の初期化遺伝子を搭載したベクターがあります。いずれ の製品においても、ひとつのベクター上にすべての初期化遺伝子が搭載されているため、細胞への目的遺伝 子の導入効率が高く、高い初期化効率を示します。

4個の初期化遺伝子を搭載(Oct3/4, KLF4, SOX2, c-MYC)
SRV™ iPSC-1 Vector : siRNA導⼊でベクター除去
SRV™ iPSC-2 Vector : 初期化に伴い⾃動的にベクター消去

6個の初期化遺伝子を搭載(Oct3/4, KLF4, SOX2, c-MYC, NANOG, LIN28)
SRV™ iPSC-3 Vector : siRNA導⼊でベクター除去
SRV™ iPSC-4 Vector : 初期化に伴い⾃動的にベクター消去

iPS細胞の作製効率*

* 作製効率はときわバイオ社にて取得された、本製品の実験プロトコルを用いたFeeder-free条件下でのデータになります。
他の細胞をiPS細胞誘導の親細胞として用いる場合は、プロトコルの最適化を検討していただく必要があります。

搭載初期化遺伝子数 4個 6個
ベクター名 SRVTM iPSC-1 Vector SRVTM iPSC-2 Vector SRVTM iPSC-3 Vector SRVTM iPSC-4 Vector
ベクター除去の方法 siRNA導入 自動的 siRNA導入 自動的
線維芽細胞 5% - 20% 0.8%
末梢血単球、末梢血単球核 - 0.05% - 0.2%
CD34陽性細胞 9% 17% 8% 18%
推奨する標的細胞 線維芽細胞 末梢血単球・単核球、
CD34陽性細胞
線維芽細胞 末梢血単球・単核球、
CD34陽性細胞
iPS細胞の作製プロトコル プロトコルはこちら プロトコルはこちら プロトコルはこちら プロトコルはこちら

使用文献

  1. Masaya, T. et al. : Regenerative Therapy., 39-47 27 (2024)
  2. Yoshiki, N. et al. : Regenerative Biomaterials., 9 rbac060 (2022)

siRNAによるベクターの除去(iPSC-1 Vector、iPSC-3 Vector)

SRV™ iPSC-1 Vector、iPSC-3 VectorはsiRNAの導入により任意のタイミングでステルス型RNAベクターを除去することができます。
下図はSRV™ iPSC-1 Vectorを使用して線維芽細胞からiPS細胞を誘導した実施例になります。遺伝子導入14日後にはEGFP陽性のコロニーが出現しています。siRNA導入後にはEGFP陽性コロニーが大幅に減少し、継代を繰り返すことによりEGFP陽性細胞はなくなる様子が確認できます。

ベクターの⾃動消去(iPSC-2 Vector、iPSC-4 Vector)

SRV™ iPSC-2 Vector、iPSC-4 VectorはmiR-302の発現に応答してステルス型RNAベクターが自動的に消去されます。
下図はSRV™ iPSC-2 Vectorを使用して血球細胞(単球)からiPS細胞を誘導した実施例になります。2週間培養するとP1(Day16)でEGFPのシグナルが減少し、iPS細胞のクローンが出現します。そこから2回継代して約1カ月経過すると 、きれいなiPS細胞のクローンができてEGFPが完全にネガティブになります。ベクターは培地交換するだけで自動的に除去できます。

SRV™消去用siRNA“siTB1”合成サービス

ニッポンジーンにて、SRV™消去用siRNA “siTB1”特注合成のご注文を承りす。“siTB1”をご希望の場合は、以下の専用フォームに必要事項をご記入いただき、オリゴオーダー専用アドレス:oligo-order@nippongene.comまでご送付ください。

siTB1合成サービス申請フォーム

iPS 細胞技術に関する特許と製品使用に関するお知らせ

SRV製品は、iPS アカデミアジャパン株式会社、FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. ならびにときわバイオ株式会社との間で締結されたiPS細胞技術に関する特許の⾮独占的なライセンス契約に基づき販売されています(製品により異なります)。お客様が製品の開発・販売あるいはサービスの提供等の営利目的でSRV製品を使用される場合には、別途iPSアカデミアジャパン株式会社、FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. およびときわバイオ株式会社とお客様との間で技術利用に関するライセンス契約を締結いただく必要がございます。なお、⾮営利団体による学術、教育目的での使用は営利目的とはみなされません。 詳細は下記連絡先までお問い合わせください。

特許・ライセンスに関するご連絡・お問い合わせ先

  • iPS アカデミアジャパン株式会社

    〒606-8501 京都市左京区吉田本町36 番地1 京都大学国際科学イノベーション棟 東館207
    TEL : 075-754-0625(代表) FAX : 075-761-3577 E-mail : license@ips-ac.co.jp(ライセンス部)

  • FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. Attn: Licensing

    525 Science Drive, Madison, WI 53711 U.S.A.
    TEL : 1-877-320-6688 FAX : 1-608-310-5101 Email : fcdi-licensing@fujifilm.com

  • ときわバイオ株式会社

    茨城県つくば市千現2-1-6 つくば研究支援センターG 棟
    TEL & FAX : 029-893-6040 URL : https://www.tokiwa-bio.com New Window E-mail : tech@tokiwa-bio.com

製品一覧

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SRV™ iPSC-3 Vector

Trial Packageには「営利機関向け」・「非営利機関向け」の区別はございません。 ご注文時に「使用承諾書(Trial Packgae用)」のご提出をお願いしております。
Trial Packageは由来細胞1×105 個に対して1回分相当です。
「営利機関」・「非営利機関」は由来細胞1×105 個に対して10回分相当です。氷上で一度融解をして分注し、再凍結することでタイターを大きく下げることなくご使用いただけます。

SRV™ iPSC-4 Vector

Trial Packageには「営利機関向け」・「非営利機関向け」の区別はございません。 ご注文時に「使用承諾書(Trial Packgae用)」のご提出をお願いしております。

SRV™ iPSC-1 Vector

Trial Packageには「営利機関向け」・「非営利機関向け」の区別はございません。 ご注文時に「使用承諾書(Trial Packgae用)」のご提出をお願いしております。

SRV™ iPSC-2 Vector

Trial Packageには「営利機関向け」・「非営利機関向け」の区別はございません。 ご注文時に「使用承諾書(Trial Packgae用)」のご提出をお願いしております。

SRV™ control Vector

関連製品一覧

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    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
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