プレートアッセイの信頼性を高める

同仁化学 核染色ノーマライゼーションキット

本製品は、核染色試薬(Hoechst 33342)とプレートアッセイ用に最適化したバッファーを同梱しており、試薬を細胞培養液に添加するだけで、簡便に細胞数を評価することが可能です。

キット構成

200 テスト 1,000 テスト
 染色液 50 µL x 1 250 µL x 1
 希釈バッファー 10 mL x 4 100 mL x 2
 クエンチングバッファー 10 mL x 2 100 mL x 1

補正の必要性

マイクロプレートを用いた細胞の解析では、得られる結果がウェル中の細胞数によって変化する場合があります。その際には、サンプル中の細胞数に応じた測定値の補正(ノーマライゼーション)が必要になります。

従来法との比較

プレートアッセイ時の測定値の補正には、細胞数または細胞数と相関する指標として、核やタンパク質量が使われます。これらの検出法の中で、本キットの核染色法は最も簡便な操作で多検体の解析が可能です。

本キット
(核染色法)
細胞数
カウント法
タンパク質
定量法
操作の簡便性 ×
多検体処理への対応 ×
生細胞測定 ×
細胞溶解後の測定 × ×
実細胞数と一致する *1 *2

*1:核数が変動する系では実細胞数と異なる場合があります。
*2:タンパク質量が変動する系では実細胞数と異なる場合があります。

操作の流れ

目的の実験で使用した細胞を用い、本キットで評価します。
測定方法は、実験に応じて(1)直接試薬を添加する方法、または(2)培地を交換する方法を選択できます。

細胞数との高い相関性

プレートアッセイ時のデータを補正する際は、細胞数に相当する評価法を用いる必要があります。下記実験では、細胞数に応じた蛍光強度変化の確認及び実験例としてプレートアッセイ時のデータを本キットおよび細胞数カウント法で補正を行い比較しました。

  • 細胞数に応じた蛍光値

    細胞数に応じて蛍光強度の変化が見られ、直線性の高い結果が得られました。


    HeLa細胞を段階希釈し、96穴マイクロプレートに播種、一晩培養後に
    本製品にて測定しました。

  • 細胞数カウント法との比較

    実際のプレートアッセイ時(乳酸測定)の補正では、細胞数カウント法と同等の結果が得られました。

    HeLa細胞へ2-DG(2-deoxyglucose)添加の有無で24時間培養後、 培養上清中の乳酸量をLactate Assay Kit-WST(製造元コード:L256)で測定。
    得られた結果を、本製品または細胞数カウント法の測定値にて補正を行いました。

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