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精製EV用 RNA定量キット RNA Quantification Kit for Purified EV

遺伝子研究用
for Genetic Research
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷凍 (ドライアイス輸送)
適用法令 :
危4-3(水溶性)-III 優先評価物質
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
SDS
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
297-97901
JAN
4548995107725
1000回用
希望納入価格
22,000 円
西日本 :
50以上
東日本 :
20以上

ドキュメント

SDS
添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

1,000回用

スタンダードRNA 100 µL
蛍光試薬 100 µL
希釈液 (20x) 2.5 mL

製品概要

本製品は、細胞培養上清や血清・血漿などから精製したエクソソームなどの細胞外小胞 (EV: Extracellular Vesicle) のtotal RNAを定量するキットです。RNA結合性蛍光色素を利用することで、溶液中に含まれる微量RNAを高感度に定量することができます。EV研究において次世代シークエンス (NGS) やマイクロアレイの前工程でRNA定量が必要な場合にご使用ください。

特長

  • 少量 (1-20 μL) のRNA検体で測定可能
  • 高感度 (定量範囲: 0.01-10 ng/μL)
  • 短時間測定 (反応時間: 5分)

適応

精製EV溶液

EVの単離・精製にはMagCapture™ Exosome Isolation Kit PS Ver.2 (コードNo. 290-84103)、RNAの抽出・精製には精製EV用 RNA エキストラクター® キット (コードNo. 294-84601)がお使いいただけます。

プロトコル

1.試薬の調製

1x希釈液
: 希釈液 (20x) にヌクレアーゼフリー水を1:20となるよう添加し、よく混合する。
蛍光試薬溶液
: 蛍光試薬に1x希釈液を1:2,000となるよう添加し、よく混合する。 (アルミホイルを巻くなどして遮光)
スタンダードRNA溶液
: スタンダードRNAを下表に示すように段階希釈し、各濃度のRNA溶液を調製する。
RNA濃度 (ng/μL) スタンダードRNA溶液の容量 1x希釈液
100 スタンダードRNA原液:100 μL -
10 100 ng/μL溶液:10 μL 90 μL
5 10 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
2.5 5 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
1.25 2.5 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.625 1.25 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.3125 0.625 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.15625 0.3125 ng/μL溶液:50 μL 50 μL

上記の表は希釈の一例となりますので、サンプルに合わせてスタンダードRNA溶液の濃度を調整してください。
例えば、COLO201細胞由来EVから抽出したRNAを定量する場合の段階希釈は以下を推奨します。

RNA濃度 (ng/μL) スタンダードRNA溶液の容量 1x希釈液
100 スタンダードRNA原液:100 μL -
1 100 ng/μL溶液:2 μL 198 μL
0.5 10 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.25 5 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.125 2.5 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.0625 1.25 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.03125 0.625 ng/μL溶液:50 μL 50 μL
0.015625 0.3125 ng/μL溶液:50 μL 50 μL

2.RNAの定量

  1. 96 ウェルプレートの使用する各ウェルに蛍光試薬溶液を200 μLずつ分注する。
  2. 標準品測定ウェルに希釈調製した各濃度のスタンダードRNA溶液を10 μLずつ分注する。
    ブランクには1x希釈液を10 μLずつ分注する。
  3. 検体測定ウェルに測定用RNA検体を1-20 μLずつ分注する。
  4. マイクロプレート振とう器もしくはピペッティング操作で各ウェルの混合液を攪拌する。
  5. 遮光し、室温で5分間インキュベートする。
  6. プレートリーダーを使用して蛍光 (励起波長492 nm、蛍光波長540 nm) を測定する。
RNAの定量

<参考: ウェルの配置 (COLO201細胞由来EVから抽出したRNAを定量する場合)>

参考: ウェルの配置(COLO201細胞由来EVから抽出したRNAを定量する場合)

データ

アプリケーションデータ

精製EV由来RNAの定量

臍帯由来間葉系幹細胞の細胞培養上清からMagCapture™ Exosome Isolation Kit PS Ver.2 (コード No. 290-84103) を用いて、EVを単離し、精製EV用 RNAエキストラクター® キット (コードNo. 294-84601) を用いてtotal RNAを抽出した。その後、本製品を用いて、抽出したRNA溶液5 μLのRNA量を測定した。

(1) 検量線

グラフ

(2) RNA測定値
実測値 (RFU ⊿Blank) RNA量 (ng)
4,239 0.977

[結果]
本製品を用いてEV中のRNAを定量可能であることが確認された。

FAQ

キットについて

本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
  • ヌクレアーゼフリー水
  • 96ウェルプレート
  • マイクロピペット
  • ピペットチップ
  • マイクロプレート振とう器 (あれば好ましい)
  • 96ウェルプレートリーダー (蛍光測定用)
1x希釈液で調製した蛍光試薬溶液はどの程度の期間使用できますか。
調製後の蛍光試薬溶液は室温 (25 °C)、遮光条件で2-3時間は使用することができます。それ以降の安定性は確認しておりません。

アプリケーションについて

精製EV由来のRNA以外も定量できますか。
当社では実績がございませんが、原理的には精製EVから抽出・精製したRNA以外のRNAも定量することが可能です。

トラブルシューティング

本製品で測定した時のRNA濃度と、260 nmの吸光度で測定した時のRNA濃度が異なります。
吸光度 (260 nm) で測定した場合、RNA以外の核酸 (dsDNA、ssDNAなど) が混入していると、これらの核酸が測定値に影響します。

概要・使用例

概要 本キットは、RNA結合性の蛍光色素を利用した、溶液中に含まれるRNAを高感度に定量するキットです。特に、精製EV用 マイクロRNAエキストラクター (TM)キットで抽出された細胞外小胞由来の微量RNA定量に使用できます。定量したRNAは、次世代シークエンスやマイクロアレイによるEV内部RNAの網羅的解析などに使用できます。

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
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