オステオレジン包埋キット
Osteoresin Embedding Kit
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ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
| 概要 | 非脱灰硬組識(骨・歯)の樹脂包埋用キット。 特長 : 従来から使用されている過酸化ベンゾイルに代わり、使いやすく性能に優れたV-601を使用している。 本キット使用により得られた非脱灰硬組織の切片は脱樹脂後、一般染色をはじめ、ビラヌエバ骨染色、免疫組織染色などの硬組織標本作製に使用できる。 近年、硬組織分野の研究において、特にその無機塩の存在や分布、石灰化度の違いを知るために非脱灰標本の作製が不可欠なものになってきています。こういった中、より安全で且つ手軽に非脱灰硬組織の樹脂包埋が可能な商品の必要性はますます高まっています。このオステオレジンTM包埋キットの第一の特徴として、樹脂重合開始剤に当社が独自で開発した重合剤として優れた性能をもつV-601を用いています。また樹脂は硬組織浸透性に優れた疎水性樹脂のメタクリル酸メチル,モノマー(MMA)を基剤としています。得られた非脱灰硬組織の切片は脱樹脂後、一般染色をはじめ、ビラヌエバ染色、免疫組織染色などの硬組織標本作製に幅広くご使用できます。 WAKO BIO WINDOW No.22,p3(2000)。WAKO BIO WINDOW 別冊 病理研究用試薬p16(1999)。和光純薬時報 Vol.69 No.3 p.16(2001)、Vol.69 No.1 p.23(2001)、Vol.68 No.2 p.28(2000)。Q&A:WAKO BIO WINDOW No.24,p4(2000)。Q&A:和光試薬時報Vol.68 No.3, p.16(2000)。 包埋剤 包埋は組織片(塊)を一定で均等な硬度にし、組織内の中腔部を包埋剤で埋めることにより、薄切時に変形しない強度を持たせます。光学顕微鏡ではパラフィン包埋が、電子顕微鏡では各種樹脂による包埋が一般的に使用されます。 ■オステオレジンTM包埋キット 本品は非脱灰硬組織(骨・歯)の樹脂包埋キットです。重合開始剤には取り扱いが安全な弊社独自開発のV-601を使用しています。樹脂にはMMA(メタクリル酸メチル, モノマー)を基材としています。本品を使用して得られた非脱灰硬組織の切片は脱樹脂後、一般染色をはじめ、ビラヌエバ染色、免疫組織染色等の硬組織標本作製に使用できます。 ・樹脂基材 (MMA) 500ml ・重合開始剤 (V-601) 1g×5 ・脱樹脂剤 (AME) 500ml ・コロジオン (10%) 100ml (Wako BioWindow JUN.2012/No.117, p11) |
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| 構成 | 構成 樹脂基剤 : メタクリル酸メチル,モノマー(MMA)…500ml 重合開始剤 : V-601…1g×5 脱樹脂剤 : 1-アセトキシ-2-メトキシエタン(AME)…500ml コロジオン(10%)…100ml *V-601重合開始剤は非ニトリル系アゾ化合物であり、従来から用いられている過酸化ベンゾイル化合物と比較して一般に衝撃に対して安定で、爆発などの危険性も少なく、操作・輸送および保管中の取扱いが安全である。しかしながら、熱分解によって急激な反応が進行し窒素ガスを発生することがあるので取扱いには十分注意して下さい。 |
| 用途 | 非脱灰硬組織の切片作成用。 |
| 使用方法 | プロトコール非脱灰樹脂包埋標本作製法1.固定 方法1.(1)40%エタノール 4℃ 24時間 (2)70%エタノール 4℃ 24時間~7日間 方法2.10%中性緩衝ホルマリン 4℃ 48時間~2週間 【固定後の組織の切り出しについて】 大きな組織の場合はマウント調製液で組織表面をコーティングした後、薄切面が出るようにトリミングすると組織の剥離や欠損が防止できます。2..洗浄 30分間流水洗浄し,水分をよく拭き取る3.脱水・脱脂 (1)70%エタノール 室温 24時間 (2)80%エタノール 室温 24時間 (3)90%エタノール 室温 24時間 (4)100%エタノール 室温 24時間 (5)100%エタノール 室温 24時間 (各工程、最初の30分間は真空引きする)4. 中間剤処理 (1)キシレンI 室温 24時間 (2)キシレンII 室温 3日間 (各工程、最初の30分間は真空引きする) *中間剤処理が不十分な場合は100%エタノールからやり直す5. 樹脂浸透 (1)適当なガラス容器に浸透液を作製し、組織を浸漬する。 4℃ 24時間(最初の30分間は真空引きする) (2)新しい浸透液に交換して、 4℃ 1週間(毎日、最初の30分間は真空引きする) * 浸透液の作製方法 : 樹脂基剤(MMA)100mlに対し重合開始剤(V-601)1gを溶かして下さい。(浸透液は冷蔵で約1ヶ月は保存可能) * V-601は容器の内圧が高くなることがありますので、開栓する時は良く冷却し、保護眼鏡および保護手袋を用いて下さい。6.包埋 樹脂浸透が完了した組織を包埋容器に入れ、標本が隠れる程度に新しい浸透液を加える。 37℃ 2日間 要密栓 (注意)包埋容器は重合熱を吸収させるため、水を張ったシャーレに浸した状態で37℃恒温器に入れて下さい。その際、設定温度は必ず守って下さい。 (注意)樹脂基剤(MMA)は気化しやすいので必ず密栓可能な容器を使用して下さい。7.薄切 包埋容器からブロックを取り出す。(包埋容器ごと冷却すると取り出しやすくなる。ガラス瓶中で包埋させた場合は瓶を割って取り出す。)トリミング後、マウント調製液を用いてブロックホルダーに取り付ける。 タングステンカーバイトナイフを装着した樹脂専用のミクロトームを用い、ブロック面に30%エタノールを塗りながら、2~5μmの間で薄切する。8.伸展 96%エタノールに切片を入れ、5~10分程度放置して伸展させる。 9.皺伸ばし 切片をスライドグラスにすくい取り、大きなしわが残らないように刷毛でならす。その上に、プラスチックフォイル(あらかじめ96%エタノールに浸漬させておいたもの)、ろ紙、もう一枚のスライドグラスの順に重ねてサンドイッチ状にする。これ |
| 使用上の注意 | 保存方法 重合開始剤(V-601) : 2~10℃ 保存(但し、1年以上長期保存される場合は-20℃で保存して下さい。) 樹脂基剤(MMA),脱樹脂剤(AME),コロジオン(10%) : 火気のない、なるべく涼しい場所で保存 ・キット全体で保存される場合は防爆型の冷蔵庫に保存下さい。・V-601は航空輸送規則(IATA)における禁止対象品目です。 |
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
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