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酸化オスミウム(VIII) Osmium(VIII) Oxide

電子顕微鏡用
for Electron Microscopy
規格含量 :
98.0+% (Titration)
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷蔵 (室温輸送)
CAS RN® :
20816-12-0
分子式 :
OsO4
分子量 :
254.23
適用法令 :
安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
SDS
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
154-01014
JAN
4987481305397
1g
希望納入価格
14,900 円

20以上

ドキュメント

SDS
製品規格書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

アプリケーション

概要・使用例

概要 酸化オスミウム(VIII)およびその水溶液の俗称。各種オスミウム化合物の出発原料として重要である。酸化作用が強く、有機合成においては酸化剤,触媒として利用される。1%水溶液は特に「オスミウム酸」と呼ばれ、顕微鏡検査の固定剤として用いられている。OsO4蒸気は刺激臭があり、有毒で、特に目の粘膜を冒し、呼吸器にも有害である。
特級に比べ、不揮発物が少なく、実用の溶状を追加し、規格の充実を図っている。
〈組織細胞化学〉〈固定剤〉
固定(fixation)とは、死体あるいは生体より採取した組織片のその生態または病態を顕微鏡標本として観察しようとする際、その組織片をできる限り「生きていた時の状態」のままで保存するための工程です。その目的は
 ・可能な限り速やかに組織片の主要構成成分のタンパク質を安定させ、自家融解過程(autolysis)を停止させること。
 ・これに続く標本作製過程における薬品,熱などの影響による組織片の変質,変形をできる限り少なくすること。
――にあります。
〈電子顕微鏡用〉
 電子顕微鏡標本の固定剤、ならびに組織片処理過程におけるトリグリセライドの流出防止および、タンパク質の固定に用いる。
 
本品は揮発性があり、タンパク質変性作用が強いため、ガラスアンプルに入っている。このため調液にはラベルをはがし、アンプルをよく洗い、さらにクロム硫酸に浸漬して有機物や還元性物質を分解した後、水および蒸留水で洗い、清浄にアンプルをカット、またはアンプルごと蒸留水に入れて破びんし溶解して使用する。
強酸化性で、有機物や還元性の物質と接触すると反応し、黒変する。本品の水溶液はリトマス紙を赤変しない。
用途 電子顕微鏡用固定剤。
使用上の注意 刺激性が強く、蒸気は粘膜を侵し、目、のど、皮膚に有害ですので、保護眼鏡、保護手袋を着用し、ドラフト内で取り扱って下さい。なお、蒸気は酸化性があり、有機物である紙等を黒変させる性質があり、周囲の薬品のラベル等も汚染しますので注意してください。
沸点より低い温度で揮散し、そのガスは毒性が強い。

物性情報

外観 白色〜うすい黄色, 結晶
溶解性 エタノールに溶けやすく、水に徐々に溶ける。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。
融点 40〜43℃
約42℃
沸点 約130℃
引火点 4℃

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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