イソプロピルマグネシウムクロリド-亜鉛(Ⅱ)アート錯体・テトラヒドロフラン溶液(約0.3mol/L)
Isopropylmagnesium Chloride-Zinc(Ⅱ) Ate Complex, Tetrahydrofuran Solution (abt. 0.3mol/L)
ドキュメント
アプリケーション
調製
カルボニル化合物のアルキル付加反応1)
β,γ-アルキニル-α-イミノエステル化合物のC-アルキル付加反応2)
参考文献
- Hatano M., Suzuki S. and Ishihara K. : Synlett, 321 (2010).
- Hatano M., Yamashita K., Mizuno M., Ito O. and Ishihara K. : Angew. Chem. Int. Ed., 54, 2707 (2015).
ボトルキャップ
当社の超脱水溶媒に採用している100 mL・500 mLガラス瓶専用のボトルキャップです。シリンジ針を刺し込める特殊キャップを使用しています。特殊キャップにはゴム部分にカバーを付属しているので、使用時は取り外してください。下図のように開栓せず、N2ガスまたは Arガスで置換しながら溶媒を取り出すことができます。
概要・使用例
概要 | Grignard試薬と亜鉛のアート錯体を用いてケトン/イミンの反応を行うと、副反応(β-ヒドリド還元、エノール化)が抑えられ効率的に反応が進行します。 Hatano, M., Suzuki, S., and Ishihara, K.:J. Am. Chem. Soc., 128, 9998(2006). (和光純薬時報 Vol.83, No.2(2015), p5) 高活性アルキル化剤 塩化亜鉛とGrignard 試薬から調製されるトリアルキル亜鉛(II)アート錯体は高活性なアルキル化剤であり、カルボニル化合物に高選択的にアルキル付加反応が進行します。このトリアルキル亜鉛(II)アート錯体を、①究極のアルキル化試薬、②亜鉛(Zn)試薬、と2つの意味合いから『アルキルZ試薬』と名付けました。本品を使用してカルボニル化合物へのアルキル付加反応を実施すると、Grignard試薬を用いた時にしばしば副生する還元体、アルドール体、ピナコール体の生成を抑えることができます。また、基質にβ,γ-アルキニル-α-イミノエステル化合物を用いるとC-アルキル付加が進行します。 (Wako Organic Square No.52, p6 (JUNE,2015)) |
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使用上の注意 | 不活性ガス封入 |
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- アルキルZ試薬(イソプロピルマグネシウムクロリド)
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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