ラボアッセイ™ アンモニア
LabAssay ™ Ammonia
- 製造元 :
- 富士フイルムワコーシバヤギ(株)
- 保存条件 :
- 冷蔵 (氷冷輸送)
- 適用法令 :
- PRTR-1 特化則第3類 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2 優先評価物質 毒-II
- GHS :
-
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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700回用
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20以上 |
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ドキュメント
- スペクトルデータ
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- 検査成績書
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- 校正証明書
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キットコンポーネント
ラインナップ
除たん白試液 | 100 mL/1本 |
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発色試液A | 50 mL/1本 |
発色試液B | 25 mL/1本 |
発色試液C | 50 mL/1本 |
標準液 | 15 mL/1本 |
標準液用希釈液 | 20 mL/1本 |
概要
アンモニアは主に腸内、腎臓で産生されます。生体内で産生されたアンモニアは、肝臓の尿素サイクルによって尿素に変換され尿中に排泄されます。
本品は、ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウムを触媒として、フェノール、次亜塩素酸を用いたベルテロー反応を利用した比色法に基づくアンモニア測定試薬です。マウス、ラットおよびヒト血液中のアンモニア量の測定に用いることができます。マイクロプレート法および用手法での測定も可能です。
測定原理
検体に除たん白試液を加えて除たん白することにより、呈色阻害成分を除去すると同時に検体中の諸酵素を失活させます。この上清に、フェノール、ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウムを加え、さらにアルカリ性としたのち、次亜塩素酸ナトリウムで酸化すると、インドフェノールを生成し青色を呈します。この青色の吸光度を測定することにより検体中のアンモニア窒素濃度を求めます。

性能
- 検量線範囲:100~400 μg/dL(μg/100 mL)
- 測定時間:約70 分
- 検体量:70 μL
- 測定波長:630 nm
標準曲線例

測定操作法
マイクロプレート法
下記に従って、反応させてください。
テスト | スタンダード | ブランク | |
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最初の操作はマイクロチューブで行う | |||
除たん白試液 | 除たん白試液:血液=4:1(v/v)となるように調整。 | 除たん白試液:標準液=4:1(v/v)となるように調整。 | 70μL |
試料 | - | ||
よく混合する。遠心分離5000×g、4℃、15分間。以降の操作はウェル内で行う。 | よく混合する。以降の操作はウェル内で行う。 | ||
上清 70 μL | 混液 70 μL | - | |
発色試液A | 70 μL | 70 μL | 70 μL |
発色試液B | 35 μL | 35 μL | 35 μL |
発色試液C | 70 μL | 70 μL | 70 μL |
各試薬をマイクロプレートに添加後、プレートミキサーでよく混合し、37 ℃で20分間加温。 よく混合し、室温*で30分間静置。 よく混合し、ブランクを対照として630 nmにおける検体及び標準液の吸光度を測定する。 |
* 室温:20 ℃~25 ℃
データ
添加回収試験
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■マウス検体
添加量(µg/dL) 測定値(µg/dL) 回収量(µg/dL) 回収率(%) - 81.8 - - 56.9 142 60.2 106 114 205 123 108 171 247 165 96.8 -
■ラット検体
添加量(µg/dL) 測定値(µg/dL) 回収量(µg/dL) 回収率(%) - 77.3 - - 56.9 137 59.7 105 114 188 111 97.5 171 236 159 93.1
検体測定例
-
■マウス血液 BALB/cAJc1 8W ♂
sample No. 測定値(µg/dL) 1 118 2 124 3 95.6 4 116 5 95 mean 110 SD 13.6 (n=2)
-
■ラット血液 Jc1:SD 8W ♂
sample No. 測定値(µg/dL) 1 99.3 2 91.6 3 90 4 93.1 5 97.7 mean 94.3 SD 4.01 (n=2)
-
■イヌ血漿(EDTA)
No. Age(years) 測定値(μg/dL) mean SD CV(%) 1 4 232 210 221 15 7.0 2 6 194 178 186 12 6.2 3 10 225 207 216 13 5.9 4 12 208 196 202 8.2 4.1 5 6 181 202 192 15 7.7 6 11 155 175 165 14 8.6 7 10 144 151 147 5 3.5 8 12 156 173 164 12 7.2 -
■イヌ血清
No. Age(years) 測定値(μg/dL) mean SD CV(%) 1 4 331 365 348 24 6.9 2 6 296 323 310 19 6.2 3 6 409 465 437 40 9.1 4 11 367 365 366 1.6 0.4 5 12 453 513 483 42 8.7 6 6 349 366 357 12 3.4 7 10 451 504 478 37 7.8 8 4 291 323 307 22 7.2
-
■ネコ血漿(EDTA)
No. Age(years) 測定値(μg/dL) mean SD CV(%) 1 0.5 191 204 197 9.4 4.8 2 1.0 109 109 109 0.14 0.13 3 3.0 113 119 116 4.1 3.5 4 0.5 138 156 147 13 8.6 5 3.0 133 137 135 2.9 2.2 6 3.0 103 114 108 7.6 7.0 7 0.5 129 137 133 5.8 4.4 8 1.0 170 169 170 0.84 0.50 -
■ネコ血清
No. Age(years) 測定値(μg/dL) mean SD CV(%) 1 3.0 381 366 374 11 2.8 2 3.0 370 378 374 5.7 1.5 3 6.0 381 342 361 28 7.8 4 4.0 357 329 343 20 5.8 5 6.0 249 245 247 2.9 1.2 6 6.0 315 299 307 11 3.7 7 1.0 403 388 395 10 2.6 8 1.0 198 193 196 4.2 2.1
参考文献
Inokuma, K. et al. : Microb. Cell Fact., 17, 153 (2018). Widespread effect of N-acetyl-D-glucosamine assimilation on the metabolisms of amino acids, purines, and pyrimidines in Scheffersomyces stipitis
概要・使用例
概要 | 生化学検査用キット LabAssay™ シリーズ ラボアッセイ ™ シリーズは、ヒト・マウス・ラットなど動物試料を対象とした生化学検査用キットです。マイクロウェルプレートを用いて測定するため、必要となる検体量が少量ですみ、一度に多検体を測定することができます。 ラボアッセイ ™ アンモニア アンモニアは主に腸内、腎臓で産生されます。 生体内で産生されたアンモニアは、肝臓の尿素サイクルによって尿素に変換され尿中に排泄されます。 本品は、インドフェノールの呈する青色の吸光度を測定することにより、検体中のアンモニア窒素濃度を測定するキットです。 ■ 性能 ・検量線範囲:100 ~ 400 μg/dL(μg/100 mL) ・測定時間:約 70 分 ・検体量:70 μL ・測定波長:630 nm ・対象動物種:ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコ ・対象検体:血液 (Wako BioWindow No.172 (2022年6月) p04) |
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物性情報
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製造元情報
別名一覧
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