カートに追加しました

比較表に追加しました

マトリミックス (511) MatriMix (511)

製造元 :
ニッピ
保存条件 :
冷蔵 (氷冷輸送)
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
381-19811
製造元
899001
1セット
希望納入価格
25,000 円

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

キットコンポーネント

キット内容

11.85 x DMEM*1、ラミニン 511E8 断片/ヒアルロン酸架橋物 3.6 mL x 1 本
2.5% 炭酸水素ナトリウム 1.0 mL x 1 本
5.0 mg/mL コラーゲン 3.0 mL x 1 本

製品概要

MatriMixは、コラーゲンとラミニンE8、ヒアルロン酸から構成される新たな三次元培養用基材です。
コラーゲンやラミニンE8の種類や組み合わせ、濃度を変えることで、様々な細胞に適した細胞周囲の微細環境を提供して組織形成を促します。
MatriMix(511)では細胞に合わせた組成のカスタマイズが可能です。

カスタマイズ一覧

  • ラミニンE8 → 111E8, 221E8, 332E8, 411E8への変更
  • コラーゲン → I型, III型, IV型, V型への変更

特長

MatriMix 基底膜成分(マウス腫瘍抽出物) 合成ポリマー ベース製品 ハンギング ドロッププレート
基材選択バリエーション(多種のコラーゲ ン型、ラミニンアイソフォームの組み合わせ)
生体内を模倣した組織化誘導
(間質誘導に難)
ゲル強度のコントロールが可能
細胞外マトリックスの模倣
構成材料の明確さ
成長因子(不純物)不含有
透明性
がん細胞オルガノイドでの間質誘導
各臓器オルガノイドでの細胞分化誘導

アプリケーションデータ

MatriMixを用いたヒト患者由来大腸がんオルガノイド形成

ヒト患者由来大腸がん幹細胞を8日間各基材で三次元培養したところ、MatriMixで形成されるオルガノイドは、VimentinとCEA両陽性であり、浸潤転移能を持った細胞集団形成が観察された(図A, B)(基底膜成分で培養したオルガノイドはVimentin陰性、CEA陽性(図C, D))。

MatriMixを用いた株化がん細胞の培養

各ヒト株化がん細胞を7日間各基材で三次元培養した。 MatriMixで形成されたオルガノイドは、転移能を持つ細胞のマーカーであるVimentinと細胞間接着マーカーであるE-cadherin両陽性であり、浸潤転移能を持った細胞集団形成が観察された(図A, B)。がんオルガノイドの内部は基底膜成分であるⅣ型コラーゲン で染色され、細胞集団外部は間質コラーゲンであるⅠ型コラーゲン網に囲まれている(図 C)。一方、基底膜成分基材で培養形成したオルガノイドはVimentin陰性、 E-cad陽性(図D, E)であり、基底膜形成も見られない(図F)。

FAQ

MatriMixはマウス腫瘍由来基底膜成分と同じですか?
MatriMixは、コラーゲン、ラミニンE8断片、ヒアルロン酸から構成される三次元培養基材で、マウス腫瘍由来基底膜成分とは異なります。MatriMixは、コラーゲンやラミニンE8断片の種類や組み合わせ、濃度を変えることで、様々な細胞に適した細胞外環境を提供することを目指して開発した製品です。 MatriMixは、マウス腫瘍由来基底膜成分とは保存や使用の方法が全く異なります。詳しくは、取扱説明書をご覧ください。
がん患者組織/細胞(PDX/PDC)移植モデルに使用できますか?
MatriMixを使用してがん患者細胞をマウスに移植することで、腫瘍が形成されることを確認できております。実験内容プロトコールもご用意しておりますのでご確認ください。
細胞の種類や大きさ、細胞塊の有無、ゲル容量(高さ)によっては、ゲル化するまでに沈む場合がございます。
対応策としては、
①予め加温した培養容器にゲル溶液を滴下して、速やかに加温を開始する
②サンドイッチ培養に切り替える、
③コラーゲンの種類や濃度を変更する、
などが挙げられます。
各液を混合すると色が変化しますか?
  • A液(濃縮DMEM、ヒアルロン酸/ラミニンE8架橋物)は、灰色がかった青系の色をしています。青系の色は、ヒアルロン酸とラミニンE8との架橋反応に由来します。
  • A液の濃縮DMEMにはフェノールレッドが含まれるため、B液(炭酸水素ナトリウム)を混合するとピンク色に、更にC液(コラーゲン)を混合すると薄いピンク色に変色します。
  • ​3液を混合後、時間が経過すると、pHが上昇して、ピンク色が濃くなる場合がございます。調製後は速やかにご使用下さい。
凍結保存は可能ですか?
MatriMixは各液の混合前後ともに凍結での保存ができません。ゲル化に影響が出ますので、用時調製を推奨しており、各液混合前の状態で冷蔵庫にて保存して下さい。
培養後に細胞を回収する方法はありますか?
弊社製品Brightase-Cによって、コラーゲンを分解することで細胞を回収できます。単分散させる場合には更にトリプシン処理が必要です。詳しくはプロトコールをご覧下さい。
成長因子は含まれますか?
本製品は特段成長因子を添加しておりません。主成分であるコラーゲンは動物組織由来、ヒアルロン酸は微生物由来、ラミニンE8はCHO-S細胞の培養上清由来(完全合成培地/動物由来成分不含)で、各々高純度に精製しているため、成長因子はほとんど含まれないと考えられます。
培養中にゲルが縮むことがありますか?
間質系の細胞が多い場合、ゲルが縮むことがあります。間葉系の細胞がI型コラーゲンと相互作用をして、コラーゲン線維を束ね、ゲルを収縮させると考えられます。

製造元情報

別名一覧

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。