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エタ沈メイト (アルコール沈殿用共沈剤) Ethachinmate

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
冷蔵 (室温輸送)
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
318-01793
製造元
318-01793
JAN
4987481583177
0.02mL
希望納入価格
3,200 円

20以上

販売元
312-01791
製造元
312-01791
JAN
4987481515338
0.2mL
希望納入価格
16,000 円

20以上

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

キットコンポーネント

0.02 ml用

Ethachinmate 0.02 ml x 1
3 mol/l Sodium Acetate (pH 5.2) 0.1ml x 1

0.2 ml用

Ethachinmate 0.2 ml x 1
3 mol/l Sodium Acetate (pH 5.2) 1ml x 1

製品概要

Ethachinmate(エタ沈メイト)は核酸(DNA およびRNA)をエタノールまたはイソプロパノール沈殿させる際に使用する高分子キャリアーです。
本品を使用すると、希薄な核酸溶液から定量的に、微量な核酸を回収することができます。また、エタノールやイソプロパノールを加えた後の-20°C(あるいは-80°C)での冷却が不要なので、ただちに遠心することができます。回収した核酸は、バッファーなどに溶解し、そのまま各種酵素の基質として使用できます。
本品には、3 mol/l Sodium Acetate(pH 5.2)が添付されています。またDNase フリー、RNase フリーです。

特長

微量核酸の回収が可能

20ng/ml以上のDNA(>100塩基対)及びRNA(>120塩基)を定量的に回収できます。

迅速なアルコール沈殿が可能

-20°Cあるいは-80°Cのインキュベーションが不要なので、アルコール添加後直ちに遠心できます。

酵素反応を阻害しない

回収した核酸は、水やバッファーに容易に溶けます。しかも混在するEthachinmateは酵素反応を全く阻害しません。

沈殿を目で確認できる

Ethachinmate自身がアルコール沈殿によって沈殿を形成するので、微量な核酸の場合でも大切な試料を洗い流してしまう心配はありません。

DNase, RNase free試験済み

EthachinmateはDNase, RNase freeであることを確認しています。

使用例

DNAのエタノール沈殿(エタチンメイトを使用の場合)

DNA溶液 (100 μl)
↓←3.3 μl 3M Sodium Acetate(もしくは3M Sodium Acetateを核酸水溶液の1/10倍量添加) *1
↓←1-2 μl Ethachinmate *2
↓ボルテックスで混合する *3
↓←2-2.5倍量 Ethanol(水溶液100 μlの場合、エタノールは250 μl)
↓ボルテックスで混合する *3
↓遠心(12,000×g, 5分間) *4
↓上清を取り除く *5
沈澱 *6
*7
↓←1 ml 70%Ethanol
↓チューブ壁面を洗うように軽く混ぜる
↓遠心(12,000×g, 2分間)
↓上清を取り除く
沈澱

*1 塩濃度は終濃度0.1M以上とする。DNA溶液がすでに高塩濃度の場合は加えなくてもよい。
*2 Ethachinmate はDNA溶液100 μlあたり1 μl加える。ただし、溶液量が300 μl以上の場合は3 μlあれば十分である。Ethachinmateは一度添加したらその後追加する必要はない。Ethachinmate を繰り返し加えるとDNA溶液が粘稠(ねんちゅう)になり、以後の操作に支障をきたす場合もある。
*3 ボルテックスを行うことにより、微量DNAでも定量的に回収できる。
*4 必ずしも冷却の必要はない。
*5 沈澱は目で確認できる。沈澱を見失わないようにする。
*6 ここで得られた沈殿は、別の緩衝液に溶解し、そのまま各種酵素の基質として使用できる。
*7 必要に応じて70%エタノールでチューブ内部を洗浄する。

ISOGEN法RNA抽出プロトコール(エタチンメイトを使用の場合)

ISOGEN(Code No. 311-02501)などの一液タイプのRNA抽出試薬を用いてtotal RNAを抽出する際、RNA沈澱が見えにくい場合はエタチンメイト(高分子キャリアー)を添加すると、目視しやすくなります。

サンプル(微量)
↓←ISOGEN
↓ホモジナイゼーション、室温 5分間
↓←クロロホルム
↓激しくシェイクして混合、室温 3分間
↓遠心 15分間 (液相分離)
水層を新しいチューブに移す
↓←1-2 μl, Ethachinmate *1
↓ボルテックス *2
↓←イソプロパノール
↓転倒混和、室温 10分間
↓遠心 10分間
↓上清を取り除く
沈澱
↓←70%エタノール
↓ボルテックス
↓遠心 5分間
↓上清を取り除く
沈澱
↓風乾
↓←RNaseフリー水またはTE(pH8.0)
total RNA溶液

*1 ISOGEN法で液相分離した後の水層はすでに高塩濃度のため、Ethachinmateに添付されているSodium Acetateは添加しないでください。
*2 Ethachinmate の添加と混合は、アルコールを加える前に行います。

微量核酸の回収

λ/HindIII(10 ng/500 µl)を0.1 mol/l 酢酸ナトリウム存在下にて1 ml のエタノールを加え、沈殿させた回収DNAをアガロースゲル電気泳動した。

Lane 1 : λ/HindIII (control)
Lane 2 : λ/HindIII+Ethachinmate 3 µl (ただちに遠心)
Lane 3 : λ/HindIII -20°C, over night
Lane 4 : λ/HindIII -80°C, 20分間

結果

0.1 mol/l 酢酸ナトリウム存在下でEthachinmateを添加すると、低温保存をしなくても微量DNAが定量的に回収できることがわかった。

低分子RNAのエタノール沈殿

21塩基の合成RNAをエタノール沈殿し、Ethachinmateを添加した場合(+)と添加しなかった場合(-)での回収量を比較した。

サンプル 合成RNA( 10 ng、 20 ng、 40 ng、 80 ng )
エタノール沈殿 各100 μlの合成RNA溶液に、3 M Sodium Acetate 3.3 μl、 Ethachinmate 1μlを加えて行った。エタノール沈殿はすべてのサンプルについてエタノールを添加及び混合後、すぐに遠心を行った。
電気泳動 15% ポリアクリルアミドゲルを使用(全量を泳動)。

FAQ

効率良く回収できる核酸の濃度と長さは?
20 ng/ml以上のDNA(100 bp以上)およびRNA(120 base以上)を、ほとんど回収することができます。アルコール沈殿の効率は、全体の体積が小さいほど、核酸濃度が高いほどよくなります。また、アルコール沈殿では核酸の長さが短くなるほど回収率が低下しますが、Ethachinmateを添加した方が沈殿物を確認しやすくなり、大切な試料を洗い流してしまう心配がなくなるのでご利用をお勧めいたします。
プロトコルでは、DNA溶液100 µlに対してEthachinmateを1 µl加えることになっていますが、DNA溶液が100 µlより少ない場合はどうすれば良いですか?
Ethachinmateは1 µl加えて下さい。DNA沈殿を可視化するためには1 µl以上のEthachinmateが必要です。なお、添付の3M Sodium Acetateは比例換算して適量を加えて下さい。 例 : DNA溶液50 µlの場合、3M Sodium Acetate 1.7 µl, Ethachinmate 1 µl
DNA溶液が300 µl以上の場合の添加量は?
DNA溶液が300 µl以上の場合、EthachinmateはDNA溶液の量に関係なく3 µl加えて下さい。Ethachinmateを過剰に加える必要はありません。なお、添付の3M Sodium Acetateは比例換算して適量を加えて下さい。 例 : DNA溶液600 µlの場合、3M Sodium Acetate 19.8 µl, Ethachinmate 3 µl
DNA溶液を2回以上エタノール沈澱する場合には、2回目以降にもEthachinmateをその都度加えた方が良いですか?
Ethachinmateは一度添加したらその後追加する必要はありません。Ethachinmateを繰り返し加えるとDNA溶液が粘稠になり、以後の操作に支障を来す場合があります。

概要・使用例

概要 〈遺伝子工学用試薬〉〈核酸調製試薬〉〈エタノール/イソプロパノール沈殿用高分子キャリア〉
 Ethachinmate(エタ沈メイト)は、DNAをエタノール沈殿またはイソプロパノール沈殿させる際に使用する高分子キャリアである。本品を使用すると、希薄なDNA溶液からのDNA回収や、微量DNAの回収を定量的に行うことができる。また、エタノールやイソプロパノールを加えたあとの-20℃(あるいは-80℃)でのインキューベートが不要なので、直ちに遠心分離することができる。回収DNAはバッファーなどに溶解し、そのまま各種酵素の基質として使用できる。
 
〈遺伝子工学用試薬カタログ・マニュアル〉〈DNA Extraction〉
Q&A : WAKO BIO WINDOW No. 30,p9(2001)。
Ethachinmate
Ethachinmate(エタ沈メイト)は、核酸(DNA及びRNA)をエタノールまたはイソプロパノール沈殿させる際に使用するアクリルアミド系の高分子キャリアー溶液です。塩の存在下(例えば>0.1M Sodium Acetate)でEthachinmateを加えてアルコール沈殿を行うだけで、高効率な核酸回収ができます。
【特長】
・DNase free, RNase free 試験済み
・微量核酸の回収が可能
・迅速なアルコール沈殿が可能
・酵素反応を阻害しない
・沈殿を目で確認できる
・非生体由来キャリア (グリコーゲンなど生体由来物質ではないため、生体由来の微量核酸混入の心配がありません)
(Wako Bio Window No. 85, p12 (2007.11))
WAKO BIO WINDOW No.63,p19(2004.NOV.)。
特長 1. 微量核酸の回収が可能2. アルコール沈澱の際の冷却(-20℃等)が不要3. 酵素反応を阻害しない4. 沈澱を目で確認できる

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
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