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フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(25 : 24 : 1) Phenol/Chloroform/Isoamyl Alcohol (25 : 24 : 1)

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
冷蔵 (室温輸送)
適用法令 :
PRTR-1 安衛法57条・有害物表示対象物質 有機則第2種 労57-2 劇-II 特化則第2類、特化則第3類
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
311-90151
製造元
311-90151
JAN
4987481527980
250mL
希望納入価格
21,000 円
西日本 :
50以上
東日本 :
50以上

ドキュメント

添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

製品説明

本製品は、TE 飽和フェノール、クロロホルム、イソアミルアルコールを25:24:1 で混合した溶液です。生体組織からの核酸抽出や、核酸の酵素反応後のタンパク質除去などに用いられます。イソアミルアルコールには、使用時に発生する泡を少なくする効果があります。
本製品に使用されているTE飽和フェノール(フェノール 66%)は、フェノールをあらかじめTEで飽和させたもので、8-ヒドロキシキノリンが含まれています。

用途

  • 生体組織からの核酸抽出、核酸の酵素反応後のタンパク質除去など

使用上の注意

  1. フェノールのpH は、7~8 がよいとされています。これより低いと、抽出中にDNA がフェノール相へ移り収量低下の原因となり、逆に高いとフェノールの酸化速度を早めます。
  2. DNA 抽出の際の塩濃度は普通、重要なファクターではありませんが、オリゴマーのような低分子DNAの場合は50 mmol/l 以上のNaCl またはKCl を添加することにより収量低下を防ぐことができます。
  3. 8-ヒドロキシキノリン(8-キノリノール)には次のような利点があります。
    • ①抗酸化剤として作用します。
    • ②フェノール相が黄色になるので透明な水相と容易に区別できます。
    • ③RNase の部分インヒビターとして作用します。
    • ④Vanadyl-ribonucleotide complex (VRC) をRNase インヒビターとして使用する場合、色の変化(黄→黒)によりVRC の存在を検定できます。
  4. フェノールは劇物なので、使用の際には次のような注意が必要です。
    • ①手袋や眼鏡などの保護具を着用して下さい。
    • ②皮膚や目にフェノールが触れた場合はただちに大量の流水で洗った後医師の診察を受けて下さい。
    • ③操作はフード内で行って下さい。
保存方法 2-10℃遮光保存(室温輸送)
組成 50(37)% TE飽和フェノール*1, 48% クロロホルム, 2% イソアミルアルコール
pH Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol  7.5~8.5
備考 本製品は二層になっており、上層は酸化防止のためのTE層です。
下層がフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールですので、こちらを使用します。

*1 本製品のフェノール含有量は37%です。

使用例

Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1) の性状

本製品は二層に分離した液体です。下層のフェノール層をご使用ください。

  • 無色の上層: TE
  • 淡い黄色の下層: Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol

フェノール処理の例

  • 核酸水溶液(200 µL)
  • ↓ ← Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1), 等量(200 µL) 添加
  • ↓ 混和
  • ↓ 遠心分離 (11000 x g, 室温, 5分~15分)
  • ↓ 上に核酸を含む透明な水層、下に黄色のフェノール層、白いタンパク質を含む中間層に分かれる
  • 水層を新しいチューブに移す (中間層を取らないように注意する)

酵素失活のためのフェノール抽出とエタノール沈殿による回収の例

  • 核酸水溶液(100 µL)*1
  • ↓ ←Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1), 等量(100 µL)添加
  • ↓ 転倒混和
  • ↓ 遠心分離(11,000 x g, 室温, 15分)
  • 水相(上層)を新しいチューブに移す
  • ↓ ←3M Sodium Acetate (pH 5.2), 0.1倍量(10 µL)添加
  • ↓ ←95~100%エタノール, 2~2.5倍量(250 µL)添加
  • ↓ 放置(室温で10分間、または-20°Cで30分間)
  • ↓ 遠心分離(11,000 x g, 4°C, 15分)
  • 沈殿(上清を取り除く)
  • ↓ 70% エタノール洗浄(1 ml程添加した後、遠心分離)
  • 沈殿(上清を取り除く)
  • ↓ 風乾 ( 乾燥しすぎると核酸が溶けにくくなることがある)
  • ↓ ←d.d. H2O(RNaseフリー)またはTE(pH 8.0)を添加
  • 除タンパクされ、バッファー交換された核酸水溶液

*1 核酸水溶液の体積を見積ります。水相を回収する際にいくらかロスする可能性があるため、少量の場合は100 µLほどにメスアップすると操作がしやすいです。

FAQ

Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1)に使用期限はありますか?

フェノール製品に使用期限は設定しておりませんが、製品をお手元にお受け取りになった日から6か月(未開封時 1年)を目安にご利用いただくことをお勧めします。 また、8-ヒドロキシキノリンを含むフェノール層は明るいレモン色ですが、酸化が進むと少しずつ赤みを帯びて暗い赤色っぽいオレンジ色になりますので、酸化した製品のご利用はお避けください。
右の図は、冷蔵庫に遮光状態で保管し1年と3年経過したPhenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1)から、フェノール層を褐色ガラス瓶から透明な容器に移し替えたあと撮影した写真です。

概要・使用例

概要 TE飽和フェノール、クロロホルム、イソアミルアルコールを25:24:1で混合した溶液です。生体組織からの核酸抽出や、核酸の酵素反応後のタンパク質除去に用いられます。
WAKO BIO WINDOW No.33,p7(2001)、No.69,p2(2005.AUG.)。
和光試薬時報 Vol.66 No.1 p.22(1998)、Vol.73 No.3 p.7(2005)。

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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    【試薬】
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    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
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