[13C18, 15N3]-ヘプシジン(ヒト)
[13C18, 15N3]-Hepcidin(Human)
- 製造元 :
- (株)ペプチド研究所
- 保存条件 :
- 冷凍 (ドライアイス輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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20μg
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ドキュメント
- スペクトルデータ
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- 検査成績書
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- 校正証明書
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アプリケーション
概要・使用例
概要 | 鉄代謝を制御するペプチド Adermannらはヒト血液の限外濾過液中から新規ペプチドを単離しました。彼らはこのペプチドが抗菌活性を持ち、その発現遺伝子が肝臓に多かったことからliver-expressed antimicrobial peptide(LEAP-1)と命名しました。その後、Ganzらは同じペプチドをヒトの尿から単離し、肝臓に起源があり抗菌作用をもつという意味合いからhepcidinと命名しました。さらにPigeonらは、Ganzらと共同研究し、このhepcidinが鉄の過負荷により過剰発現することを見出し、hepcidinは抗菌作用以外の役割を担っていることを指摘しました。 その後、hepcidinは体内の鉄の代謝に重要な役割を持つことが明らかにされました。基底外側膜にはferroportinという鉄のトランスポーターが存在し、細胞内から鉄を排出していますが、hepcidinはこのferroportinに結合することにより鉄量を調節しています。すなわち、肝臓で産生されたhepcidinはferroportinと結合して細胞膜から内部に移行し、リソソームで分解されます。このように、鉄が不要な時にはhepcidinが上昇し、ferroportin量を減少させて鉄輸送を抑制します。逆に血中に鉄が必要な時には、hepcidin発現量が低下してferroportinの鉄輸送を促進します。正常状態では血中の鉄量がうまく調節されていますが、鉄が過剰に投与された時や炎症状態にある時はhepcidinが過剰産生状態に陥り、結果として貯蔵鉄が利用できない機能的鉄欠乏状態に陥ってしまいます。 鉄代謝が正常に機能しているかどうかを診断する上で、hepcidinの血中濃度を測定することは重要です。ところが血中の活性型hepcidinを免疫化学的に測定するには、不活性型短鎖ペプチドとの特異的識別が困難であるということがわかっています。そこで、安定同位体標識したhepcidinを内部標識として用いたLC-MS/MS測定法が開発され、現在注目されています。 (Wako BioWindow JAN.2012/No.114, p23) |
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物性情報
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製造元情報
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