エコセル株式会社では、お客様の細胞をスフェロイド(細胞塊)にし、ご返却するサービスを行っております。細胞の特性上スフェロイドを形成しづらく、スフェロイドをご自身で作製できないといった問題をお持ちのお客様にオススメのサービスです。
またスフェロイドの内部構造を自由度高くデザインする技術を有しており、作製したいスフェロイドのイメージ(仕様)が明確にございましたら、ご要望のスフェロイドの作製をサポートすることも可能です。
仕様が決まっていない、スフェロイドを利用した研究やスフェロイドを用いた評価方法について専門家に相談したいなどございましたら、コンサルティングサービスも実施しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
サービス紹介
「第36回WAKO Web受託セミナー オルガノイド・スフェロイド研究の最前線~医薬品開発、再生医療への応用」でご紹介させていただいた内容になります。
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- タイトル
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- 会社概要
- 01:25
- アプローチ
- 02:58
- サービス紹介
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- サービス実績
スフェロイドとは
スフェロイドとは肝細胞や神経組織など幅広い種類の細胞の集合体のことであり、互いに接着することで3D立体構造を形成します。
昨今、2D培養から3D培養にシフトすることで、細胞の生理学性が高まることが知られています。
3D培養の中でもスフェロイドは、さまざまな微小環境の再構築に適しています。
基本的には、お客様からお送りいただいた細胞を用いて、ご要望に沿ったスフェロイドを作製致します。
また、一般的なスフェロイドを用いたアッセイ法なども実施可能ですのでお問合せください。
特徴
- 細胞だけでなく、高分子なども混ぜ込むことが可能*なため、より生理学性の高いスフェロイドを作製可能
- 従来法ではスフェロイドの作製が困難な接着力の弱い細胞でも、スフェロイドの作製が可能
- スフェロイドに関し、作製や評価のコンサルティングも可能
*特許取得済 6176770
サービス内容
コンサルティング
- カスタムスフェロイドの設計
- カスタムスフェロイドの使用相談
- スフェロイド評価および相談
- 細胞培養技術(平面(2D),立体(3D)含む)および相談
- ユーザー商品開発支援(共同開発も承ります)
- PAT出願サポート
- 企業間マッチング支援
- その他、細胞培養に関する相談
評価受託
- スフェロイド評価
- 細胞培養に関する評価
- その他
トレーニングプログラム
- スフェロイド作製の技術指導
- 3D培養技術に関する技術指導
- 評価技術に関する技術指導
試作・生産
- ユーザー仕様のスフェロイド試作
- ユーザー仕様のスフェロイド量産
- スフェロイド評価系の試作、構築
特許ライセンス
- 特許ライセンスサービス
- コンサルティング Lite
細胞培養の基礎的な質問や、おおまかな実施内容、評価内容の案はあるが、具体化するのが難しい、評価法が適切か不安等、専門家の意見を聞いてみたい、あるいは相談してみたいなど、ありましたら、お気軽にお声がけください。
◆コンサルティング費用:初回に限り 3万円/回(最大1時間 Web限定)
- コンサルティング
ヒアリングシートにご相談内容を記載いただき、1度web面談を実施。
詳しいご相談内容をお伺いし、御見積り等を提出、その後、コンサルティングを実施致します。◆コンサルティング費用:10万円/回(1回あたり最大2時間 Web)
- スフェロイド試作・生産
ユーザー様ご要望のスフェロイドを試作・量産致します。まずは仕様書にどのようなスフェロイドを作製したいかお伺いさせていただきます。 *どのような仕様が適切かご相談をご要望の場合はコンサルティング費用が発生致します。
- その他
- スフェロイド評価、細胞培養に関する評価
- トレーニングプログラム
ご興味がございましたら、お問合せください。
スフェロイドを用いたアッセイ例
前記、【ハイドロゲルビーズによる間隙構造を持つスフェロイド】を用いたアッセイ例
【目的】
間隙構造を持つ肝スフェロイドの薬剤応答性を評価する
【仮説】
間隙構造により、スフェロイドの中心部まで薬剤が行き渡り、死細胞率が上がるのでは?
![](../images/95312_img12.png)
アッセイ方法
作製したスフェロイドに薬剤を投与し(1日)、LIVE/DEAD染色およびLDH測定を実施
![](../images/95312_img05.png)
アッセイ結果
1.LIVE/DEAD染色
【薬剤暴露条件】
・フルタミド 600μM
・マイトマイシン C 100μM
【スフェロイド構成 細胞数とビーズ数】
細胞:ヒト肝細胞癌細胞株 Huhー7
・ビーズ無しスフェロイド:細胞数2000
・ビーズ有りスフェロイド:細胞数2000/ビーズ数2000
![](../images/95312_img13.png)
2.LDH測定
【薬剤暴露条件】
・マイトマイシン C 0μM、10μM、100μM
【スフェロイド構成 細胞とビーズ数】
細胞:ヒト肝細胞癌細胞株 Huhー7
・ビーズ無しスフェロイド 細胞数2000/ビーズ数2000
![](../images/95312_img08.png)
【結果】
ハイドロゲルビーズを埋め込みスフェロイド内部に分岐・連通した
流路状の間隙を作り込むことで、薬剤に対する応答性の変化が見られた。
これにより、ハイドロゲルビーズがスフェロイド内部における物質交換向上に寄与していると示唆される。
参考文献
Y.Watanabe, Evaluation of drug response using spheroids with microchannels,
The 34th Annual Meeting of the Japanese Society for Alternatives to Animal Experiments, 2021
スフェロイド作製方法
増粘剤として食品添加物に使われているメチルセルロースを3%の濃度で培養液に溶かすと、水飴状の非常に高粘性な培地となる。
ここに細胞などを懸濁した通常の培地を吐出すると、メチルセルロースが通常の培地を吸収しながら膨潤する。
その結果、懸濁されていた細胞などが凝集する。
![](../images/95312_img02.png)
【Step1】細胞、ハイドロゲルビーズなどが分散・懸濁した培地1µlを3%メチルセルロース培地に吐出
【Step2】細胞、ハイドロゲルビーズなどが凝集状態となり、メチルセルロース培地中で1日浮遊培養
【Step3】セルラーゼ処理によってスフェロイドを回収
スフェロイド作製 例1【ハイドロゲルビーズによる間隙構造を持つスフェロイド】
ハイドロゲルビーズを埋め込むことにより、スフェロイド内部に分岐・連通した流路上の間隙を設けることができる。
これにより、スフェロイド内部における物質交換率の向上が期待できる。
スフェロイド作製 例2【ECM充填構造を持つスフェロイド】
コラーゲンなどのECMを埋め込むことにより、 細胞だけでは再現できない様々な状態
モデル臓器の作製が期待できる。
スフェロイド作製 例3【様々な細胞のスフェロイド】
様々な細胞のスフェロイド形成例
サービスの流れ
1.コンサルティング
- ヒアリングシート記載
- Webで詳細をお伺い
or
御見積り提出 - 御見積り・請求
- コンサルティング実施
2.スフェロイド試作・量産
- 仕様書記載
- 御見積り提出
or
コンサルティング - 御見積り・請求
- スフェロイド試作
*コンサルティング・スフェロイド試作ご依頼をご希望の方は、ヒアリングシート/仕様書 をお送りさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
お見積り・ご注文について
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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