福島医薬品関連産業支援拠点化事業で開発されたタンパク質スポット技術を利用し、福島TR財団が微生物タンパク質マイクロアレイシステムを開発しました。ウイルスや細菌などの微生物タンパク質に対する抗体反応性のプロファイルを取得します。ヒトの病原微生物や常在微生物に対する抗体の評価が可能です。
新型コロナウイルスを含む各種コロナウイルスのほかに、インフルエンザウイルスも搭載されています。
血液中の抗微生物抗体のプロファイリングや抗微生物抗体の品質評価にご利用ください。
特長
- ウイルス (約600種)、細菌 (約1,200種)、真菌 (約140種)、原虫 (約60種) 等の抽出タンパク質画分 (クルード) および組換えタンパク質を搭載
リストはこちら ※随時追加される予定です - 2,500種の微生物抗原に対する反応性を一度に解析
- 各種免疫グロブリン (ヒト: IgG, IgA, IgM, IgE・マウス: IgG, IgM, IgE・ラビットIgG) を検出可能
新型コロナウイルスに対する血中抗体もプロファイリング可能です
新型コロナウイルス感染症回復者の血清中IgG、IgM、IgAの抗体プロファイリングの結果です。
各個人が新型コロナウイルスのどのタンパク質に対する抗体をもっているのか評価しています。
→新型コロナウイルス感染症回復者の多くが、スパイクタンパク質*1に対する抗体をもっています。
一方で、RBD*2に対するIgG抗体をもつ方は、一部に限られることが分かります。
*1: ウイルスの宿主細胞への侵入に関わる表面糖たんぱく質
*2:宿主受容体ACE2に結合するスパイクタンパク質上のドメイン中和活性を示す抗体の認識部位として知られる
【タンパク】N: ヌクレオカプシドタンパク質, S: スパイクタンパク質, ECD: 膜貫通領域を除いた細胞外ドメイン, RBD: 受容体結合ドメイン
搭載サンプル例
各種免疫グロブリン (ヒト: IgG, IgA, IgM, IgE・マウス: IgG, IgM, IgE) を検出可能
- ウイルス (約600株)、細菌 (約1,200株)、真菌 (約140株)、原虫 (約60株) 等の抽出タンパク質画分 (クルード) および組換えタンパク質を搭載
リストはこちら
※リストは随時更新されます。最新の情報についてはお問い合わせください。
用途、解析・評価例
用途
- 血中の抗微生物抗体のプロファイリング
- 抗微生物抗体の品質評価
解析・評価例
血清・市販抗体の解析例
血清中の抗インフルエンザウイルス抗体の有無、市販抗体の結合性を評価
健常者血清、並びに市販抗インフルエンザウイルス抗体のプロファイリングの結果です。各個人がどのウイルス株に対する抗体をもっているのか、また市販抗体がどのウイルス株に交差反応を示すのか評価しています。
抗体評価例
必要検体量・抗体量
血清・血漿検体:100 μL
抗体:1 μg/μLの抗体をPBS溶液で20 μL
- 疾患によっては陽性患者の検体は受け入れが出来ない場合があります。ご相談ください。
価格・納期
価格 (税抜)
タンパク質マイクロアレイ価格 = 基本料金 + サンプル数 x 測定料金/1サンプル
価格例 (税抜)
例1) 4検体の場合
470,000円 + 410,000円 × 4 = 2,110,000円
例2) 10検体の場合
850,000円 + 410,000円 × 10 = 4,950,000円
標準納期
3~5週間
- 目安であり、依頼量や時期によって異なります
お見積り・ご注文について
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。