プロテオーム: タンパク質マイクロアレイ

ヒトタンパク質マイクロアレイを用いた抗体プロファイリングの受託解析

福島セルファクトリー株式会社

福島ヒトタンパク質コレクションを搭載した. 福島事業独自のタンパク質マイクロアレイです。

  • ガラス基板を使用
  • 検出は2色法を採用
  • 独自に開発したヒトタンパク質マイクロアレイを使用
  • 16,680種類のヒトタンパク質に対する抗体の結合を検出可能
  • 独自検証したノーマライズ方法によりアレイ間の比較解析が可能

参考文献
  • Nature Methods, 5, 1011-1017 (2008).
  • Clinical Immunology Volume 203, June 2019 p9-13

用途・使用例

  • 血中抗体のプロファイリング
    ⇒血中の自己抗体の検出、バイオマーカーの探索
  • 抗体の品質評価
    ⇒標的特異性の評価

ヒトタンパク質マイクロアレイ 搭載タンパク質

ヒトcDNAより合成したヒトタンパク質を搭載しています。

ヒトタンパク質マイクロアレイ

  • (株)セルフリーサイエンス社のコムギ胚芽無細胞系で合成した16,000種類以上のヒトタンパク質
  • 15,406 遺伝子に対応
  • 公共データベースに登録されている基準配列(NCBI RefSeq, UniProtKB/Swiss-Prot)に相当するタンパク質 15,272 種を含む
  • がんを中心としたヒトの諸疾患に認められる変異体・融合タンパク質 1,190 種を含む
  • タンパク質の機能分類に基づく主要なカテゴリーにおけるタンパク質数は下図の通り*1
  • 下図の標準型タンパク質主要カテゴリーの多くについて 8 割以上の遺伝子を網羅
  • 25 遺伝子に由来する変異体タンパク質と、12 パターンの ALK 融合遺伝子に由来するタンパク質を含む
  • TP53, EGFR の変異体を多数取り揃える

*1:複数のカテゴリーに属するタンパク質の場合、タンパク質数はそれぞれの所属カテゴリーにおいて個別にカウントしています。
*2:感覚受容器受容体を除いたタンパク質数です。

搭載されたタンパク質のリストは、下記のエクセルをご確認ください。

18K抗原マイクロアレイ

ヒトタンパク質マイクロアレイ イメージ図

ヒトタンパク質マイクロアレイを用いた抗体評価

抗体評価の例:良い抗体

標的タンパク質のみに特異的に結合する抗体

抗体評価の例:悪い抗体

①標的以外のタンパク質に非特異的に強く交差する抗体

②標的以外のタンパク質に特異的に強く交差する抗体

関節リウマチ患者血清の自己抗体の検出

タンパク質マイクロアレイで取得した対数比ヒストグラムはベル型(正規分布様)となる

測定可能な抗体

  • Human : IgG, IgA, IgM, IgE
  • Mouse : IgG, IgM, IgE
  • Rabbit : IgG

ご提供いただく抗体・検体(血清・血漿)必要量

  • 抗体:1 µg/µL の抗体を PBS 溶液で 20 µL
     ※抗体濃度が薄い場合や緩衝液にグリセロール等が含まれている場合はお問い合わせください。
  • 血清、血漿:100 µL

価格/納期

価格 (税抜)

タンパク質マイクロアレイ価格 = 基本料金 + サンプル数 x 測定料金/1サンプル
価格例 (税抜)

例1) 4検体の場合
410,000円 + 350,000円 × 4 = 1,810,000

例2) 10検体の場合
720,000円 + 350,000円 × 10 = 4,220,000

納期

標準納期:サンプル受領後約3週間

  • 受注時期やサンプル数などにより変動いたします。目安としてお考えください。

 

解析結果報告書見本

タンパク質マイクロアレイを用いた抗体の評価_報告書例

お見積り・ご注文について

ご依頼方法

下記のお見積り・ご注文フォームに必要事項をご記入の上ご連絡ください。

よくある質問

サンプルについて

血清以外のサンプルは対応できますか
尿や髄液については実績があります。また、母乳、涙液、唾液等も対応することは可能ですのでお問い合わせください。
マウスやラットのサンプルは測定できますか
測定できません。

測定原理について

なぜ2色法を使っているのですか
赤の蛍光でサンプル中に含まれる抗体量を検出します。緑の蛍光は、アレイ上にスポットされているタンパク質の量を検出してます。2色の蛍光の比を取ることで、サンプル中の抗体量を相対的に算出します。
抗体アレイではないのですか
抗体アレイではなく、抗原となるタンパク質がマイクロアレイに搭載されています。
解析結果に、定量性はありますか
絶対的な定量はできませんが、サンプル間の相対的な量の比較は可能です。

測定項目について

IgGのサブクラスは検出できますか
IgGのサブクラスは検出できません。
IgG以外は検出できますか
IgA、IgM、IgEを検出することが可能です。
タンパク質相互作用は検出できますか
タンパク質相互作用を検出した例はあります。ただし、処理するタンパク質に対する適切な一次抗体が必要です。
核酸との相互作用は検出できますか
核酸との相互作用を検出した実績はありません。今後の検討課題です。
抗原が未同定の抗体の抗原を探索することは可能ですか
抗体の抗原探索には、タンパク質マイクロアレイシステムは適しています。
抗核抗体は検出できますか
タンパク質マイクロアレイに核酸を搭載することは可能です。現在、検討中です。

その他

本解析で得られた結果を元に、次はどのような実験を組んでいけばよいですか
ウエスタンブロッティング、ELISA、ビアコアなどで抗体と抗原の反応を検出することが可能です。各種試験の受託も可能ですので、お問い合わせください。
アレイに載せられたタンパクは、購入可能ですか
検討させていただきますので、ご相談ください。
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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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