ペプチド・糖鎖・テトラマー: ペプチド合成

ペプチド合成 (固相合成・液相合成)

富士フイルム富山化学株式会社

従来型の固相合成法に加え、富士フイルム独自の液相合成法を用いて、修飾ペプチドや環状ペプチド、反応性の低いアミノ酸配列を含む高難度ぺプチド、酸に不安定なペプチドなど、さまざまなペプチドの合成ニーズに幅広くご対応いたします。

固相合成法

樹脂ビーズ上でアミノ酸残基を伸長した後、酸処理等により粗体ペプチドを切り出します。

富士フイルム独自の液相合成法

独自開発したアンカー分子上でアミノ酸残基を伸長し、より穏和な条件で粗体ペプチドを切り出します。

P : 保護基
項目 固相合成法 富士フイルムの液相合成法
スケールアップ堅牢性 中程度 高い
品質・純度 中程度 高い
製造期間 短い 中程度
環境負荷 高い 低い
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液相合成の特長

①酸に不安定なペプチドの高純度合成に適している

ペプチド鎖の伸長後、独自アンカー分子は穏和な弱酸条件下で除去可能です。
酸に不安定なペプチドの場合、アンカーから切り出す際の分解を抑制し、ペプチドの高純度化を実現できます。
また、均一系による高い反応効率は副反応抑制にも効果的です。

②スケールアップに適した堅牢な合成手法の開発に適している

均一系による高い反応追跡性は緻密な反応制御に繋がります。
また、独自開発したアンカーは晶析性とろ過分離性能に優れ、堅牢なプロセス設計と精製工程の短縮化に繋がります。

(*) 固相合成法における樹脂ビーズに相当する有機化合物のこと。長鎖脂肪鎖を有しているため、溶媒種の選択により大幅に溶解性を転換できる。
この性質を利用して、高溶解性が求められる反応工程と低溶解性が求められる晶析工程を同一アンカー分子で実施できる。

実用例

鎖状ペプチド (9mer)

  • 98%以上の高純度で粗体ペプチドを合成
  • 精製を簡略化可能

特殊環状ペプチド (16mer)

  • 酸で分解しやすいN-アルキルアミド構造を有する特殊環状ペプチドを合成し、90%以上の高純度で粗体ペプチドを取得

ペプチド合成の流れ

ペプチド合成の流れ

基本サービス

合成量

1 mg~数10gスケールまで対応可能です。(数十グラム以上の場合は別途ご相談ください。)

配列長

50残基までの長鎖ペプチドに対応可能です。(50残基以上の場合は別途ご相談ください。)

納品形態

凍結乾燥品(トリフルオロ酢酸塩でご提供いたしますが、脱塩、各種塩交換も可能です。)

純度

未精製品、90%、95%、98%以上などご希望に応じて対応可能です。

分析項目

逆相HPLC分析、質量分析 (LC-MS) 結果を添付いたします
ご希望に応じて、水分やカウンターイオン定量なども別途承ります。

化学修飾

環状化、蛍光標識、翻訳後修飾、PEG化、ビオチン化、キレート標識など対応可能です。
(一例ですので、上記以外の修飾をご希望の場合はお気軽にお問い合わせください)

価格・納期

価格

個別にお見積りいたします。ご相談ください。

納期

通常約2~3週間 (合成量、配列長、修飾、純度により異なります。)
お急ぎの場合は別途ご相談ください。

お見積り・ご注文について

ご依頼方法

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