遺伝子解析: 非バイアス 次世代 TCR/BCRレパトア解析

非バイアス 次世代 TCR/BCRレパトア解析

Repertoire Genesis株式会社

次世代シーケンサーを用いたT細胞受容体(TCR)およびB細胞受容体(BCR)遺伝子の多様性解析(レパトア解析)の受託を行うサービスです。Adaptor-ligation PCR法を用いることで、定量性に優れた非バイアスのレパトア解析を提供します。
TCRおよびBCRレパトア解析によって導き出された多様性の変化や各遺伝子の存在頻度の違いから、治療効果予測の為のバイオマーカーや自己免疫疾患等の鑑別診断法の開発・研究に活用されております。

レパトア解析サービス紹介動画

第38回WakoWeb受託セミナー 「抗原特異的細胞傷害性T細胞療法における免疫多様性解析の役割」でご紹介させていただいた内容になります。またセミナーにてご紹介させていただいたレパトアガイドブックにつきまして無料配布しておりますので、お気軽にお申し付けください。

2s
レパトアとは
1m55s
多様性の獲得
4m34s
レパトア解析が利用される主な領域
6m26s
最適化された当社のTCR/BCRレパトア解析(サービス紹介)
8m06s
非バイアス遺伝子増幅(サービス紹介)
9m45s
次世代シーケンサー(サービス紹介)
12m36s
バイオインフォマティクス(サービス紹介)
15m40s
応用技術の紹介(全長予測解析)
  • Repertoire Genesis インハウスセミナーお申込みページへ
  • がん研究ツール総合パンフレット 今すぐカタログをダウンロードする

特長

  • 次世代シーケンサーを用いたTCR、BCR遺伝子のレパトア解析を行います。
  • 検体をお預かりし、レパトアジェネシスにてレパトア解析、データ解析を完了した後、結果をご報告いたします。
  • ヒト、マウスの血液、組織、培養細胞、ソート細胞のTotal RNAを解析に用います。
  • 一つの検体で最大11項目(TCR:α、β、γ、δ、BCR:IgM、IgG、IgA、IgD、IgE、IgL、IgK)のレパトア解析が可能です。
  • ご希望により納期の短縮(通常2 ヶ月、最速3 週間)も可能です。※納期の短縮は有償サービスとなります。

<原理>非バイアス次世代レパトア解析

1:TCR、BCR遺伝子の多様性
TCR、BCR遺伝子は、ゲノム上では多数のV(variable)、D(diversity)、J(joining)およびC(constant)の遺伝子断片からなります。分化、成熟の過程で遺伝子再構成が行われ、それぞれ1つずつがランダムに選ばれて結合します。さらにV-D間、D-J間にランダムに塩基の挿入や欠失が起こり、遺伝子の多様性が高まります。その程度はTCRで10の18乗、BCRで10の14乗におよびます。次世代レパトア解析では、この多様性を塩基配列レベルで網羅的に解析します。

95080_img01.gif

2:3つの技術
非バイアス遺伝子増幅、次世代シーケンサー、バイオインフォマティクスの3つの技術から成り立ちます。非バイアス遺伝子増幅では、1セットのプライマーで全TCR遺伝子を増幅するAdaptorligation PCR法を採用しています。本法ではMultiplex PCR法のような多数のプライマー間で生じるバイアスが原理的に発生せず、さらにBCR遺伝子で問題となるポイントミューテーションによるミスハイブリの心配もありません。次世代シーケンサーは、500-600 bpのロングリード解析ができるMiSeq(illumina)を使用し、V、D、J、C領域をアサインメントします。バイオインフォマティクスでは、レパトア解析専用ソフト「Repertoire Genesis」を独自開発し、レパトアジェネシス内の専用サーバーで解析します。

95080_img02.gif

用途例

対象 遺伝子 目的
血液腫瘍疾患 TCR、BCR 腫瘍細胞のTCR、BCR遺伝子をクローンレベルで決定、モニタリング
薬剤の効果・免疫応答評価 TCR、BCR 薬剤投与前後による有効性評価と予測バイオマーカーの探索
骨髄移植 TCR、BCR レパトアの多様性から免疫能回復を評価
がん免疫細胞療法 TCR 腫瘍浸潤T細胞や疾患特異的TCRの検出、治療有効性評価
感染症 TCR、BCR ウイルス特異的TCRの同定、ウイルス抗原特異的抗体遺伝子の同定
自己免疫疾患 TCR、BCR 自己反応性T細胞や自己抗体遺伝子の同定
消化管免疫 TCR、BCR レパトアと腸内細菌蕞の関連性を評価
開発支援 TCR、BCR TCR遺伝子治療法、新規CAR-T、抗体医薬等

サービスの流れ

お見積もり
検体種類、検体数、解析項目数、納期をお伺いし、お見積もりを提出します。
ご発注
見積もり内容をご確認の上、お客様が富士フイルム和光純薬の受託解析サービスへ発注します。
検体発送
お客様がRepertoire Genesisに検体を発送します。
RNA抽出、QC
レパトアジェネシスにてTotal RNA抽出、品質チェックを行います。品質に問題がある場合はご連絡させていただく場合もございます。
レパトア解析
レパトアジェネシスにて非バイアス次世代レパトア解析を実施します。
納品
 解析が完了した時点でお客様にご連絡、解析結果を報告書とDVDにて納品いたします。

ご提供いただくもの

ヘパリン等で凝固防止された血液
RNAlater等のRNA安定化試薬で保管された組織検体
ISOGEN等のRNA抽出試薬で溶解された検体
ご自身で抽出されたTotal RNA
動物種:ヒト、マウス、その他(ラット、ゼブラフィッシュ等、ご相談ください。)
※ Total RNAは大変分解されやすいものであり、分解されてしまいますと良好な解析結果を得ることができません。検体を適切に処理、発送するためのプロトコールをレパトアジェネシスホームページ内に準備しております。検体処理を開始する前に必ずご確認ください。

価格/納期

価格 納期
お見積り内容をご確認下さい 検体受け取り後2ヶ月
(最短3週間 ※納期の短縮は有償サービスとなります。)

納品物

  • 納品書、解析報告書
  • DVD(シーケンスデータ、レパトア解析データ、集計データ)

実施例

BALB/cでは、マウス乳がんウイルス(mtv)による特定のβ鎖V遺伝子欠損を有する。C57BL/6とのレパトアの傾向を比較した。

95080_img04.gif

健常者PBMCにおけるTCRα鎖β鎖レパトア解析例(VJレパトア3Dグラフ、ランキング)

95080_img05.gif

お見積り・ご注文について

ご依頼方法

下記のお見積り・ご注文フォームに必要事項をご記入の上ご連絡ください。

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。

受託サービスに関するお問合せ先

お問合せ窓口