エクソソーム精製キット (遠心タイプ) ExoIsolaterⅡDirectSpin

細胞が分泌する細胞外小胞 (Extracellular vesicle: EV) の一種であるエクソソームは、さまざまなタンパク質や核酸などを内包しており、エクソソームを介して内包物質が伝達されることで、受け手側の細胞に様々な影響を与えることが明らかとなっております1)。近年ではエクソソームに関する多くの研究が報告されており、がん研究分野におけるがんの悪性化や転移、間葉系細胞由来エクソソームを応用した治療研究、エクソソームの内包物質を分析対象とする診断研究など、多くの研究に関わる非常に重要な研究ツールです。
Exolsolator lI Directspin は遠心操作だけで、細胞培養上清から超遠心法と同等以上の回収率でエクソソームを得ることができる精製キットです。本製品は、従来法である超遠心法と比べ、沈殿ではなくフィルター上にエクソソームがトラップされる方法を採用しており、回収時のテクニックが不要でより簡便にエクソソーム回収が可能です。
- Kalluri, R; LeBleu, V. S. " The biology, function, and biomedical applications of exosomes." Science. 2020, 367(6478).
製品概要
ExoIsolator II DirectSpin (EX12)
【特長】
- テクニック不要の操作性
- 遠心操作だけで回収できる
- 超遠心法と同等以上の回収実績
【ExoIsolator II DirectSpinの原理】

超遠心法との比較
| 製品名/方法 | 操作の簡便性 | 回収効率 (%) | 所要時間 | サンプル量 | 必要な装置 |
|---|---|---|---|---|---|
| Exolsolater Il DirectSpin (EX12) | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆ (約4 - 16時間) |
☆☆ (10 ml/本) |
遠心機 |
| Exolsolator Exosome Isolation Kit (EX10) | ☆☆ (フィルターの設置が必要) |
☆☆ | ☆☆☆ (約5 - 30分) |
☆☆☆ (25 ml/枚) |
吸引装置 |
| 超遠心法 | ☆ (手技によりばらつく) |
☆☆ | ☆☆ (約2 - 8時間) |
☆☆ (約10 ml/本) |
超遠心機 |
プロトコール
0.22 μm フィルターでろ過した細胞培養上清を準備し、遠心操作をするだけで簡便に精製が可能です。

精製デバイスを別途準備した市販の50mL 遠心チューブにセットして使用します。
| 容量 | キット内容 | 数量 |
|---|---|---|
| 3 tests | ExoIsolator Ⅱ DirectSpin | 3個 |
| 10 tests | ExoIsolator Ⅱ DirectSpin | 10個 |
| 30 tests | ExoIsolator Ⅱ DirectSpin | 30個 |
※1細胞培養上清サンプルにより遠心時間は変わります
データ例
超遠心法と同等以上の回収実績
超遠心法と本製品のそれぞれを用いて、HCT116 細胞の培養上清からエクソソームを回収しました。回収したエクソソームをナノトラッキング法 (NTA) で粒度分布 (左図)、粒子径と粒子数 (右テーブル) を測定し比較しました。その結果、本製品は超遠心法と同等の粒度分布を示し、粒子数においては超遠心法を上回る結果が得られました。このことから、本製品は超遠心法と同等以上の優れた回収効率を持つことが確認されました。
粒度分布

粒子径と粒子数
| EV 精製方法 | NTA | |
|---|---|---|
| 平均粒子径 (mean) |
上清10mLあたりの粒子数 (particles) |
|
| 本製品 | 136.9 nm | 6.82×107 |
| 超遠心法 | 143.0 nm | 1.90×107 |
ExoScreen法を用いた超遠心法と本デバイスの回収効率の比較
ExoScreen 法は 2 種類のエクソソーム表面抗体 (一方の抗体には励起光で一重項酸素を放出する「ドナービーズ」、もう一方にはそれを受容して発光する「アクセプタービーズ」を結合) を使用し、特定のタンパク質を持つエクソソームを正確に捉えることができる手法です。
エクソソームのマーカータンパク質である CD63を用いて、大腸がん細胞株 HCT116 の培養上清から超遠心法と本デバイスそれぞれの回収効率を確認したところ、本キットは超遠心法よりも高い効率でエクソソームを回収できていることが分かりました。
ExoScreen 法 (CD63 × CD63) での回収効率の比較
本データは、東京医科大学 医学総合研究所 吉岡祐亮先生にご提供いただきました。
FAQ
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製品一覧
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