蛍光検出用 等温遺伝子増幅反応

ニッポンジーン LAMP法用核酸増幅試薬
&蛍光検出装置 GENEMALシリーズ

GENEMALシリーズは、LAMP法による等温増幅のための装置やマスターミックス、食中毒菌検出用プライマーを取り揃えております。
本シリーズをご使用いただくことで、LAMP法による標的遺伝子の検出や、野生鳥獣肉・施設環境の食中毒菌の検出などを行うことが出来ます。

品名 包装単位 備考
LAMP法用蛍光検出装置GENEMAL 1台 LAMP法用蛍光検出装置
GENEMAL LAMP FL Mix 200反応用 LAMP法用マスターミックス試薬
SalmonellaLAMP Primer Set for GENEMAL 100反応用 サルモネラ属菌検出用 LAMPプライマーセット
CampylobacterLAMP Primer Set for GENEMAL 100反応用 カンピロバクター検出用 LAMPプライマーセット
EHEC LAMP Primer Set for GENEMAL 100反応用 腸管出血性大腸菌検出用 LAMPプライマーセット

LAMP法用蛍光検出装置 GENEMAL

LAMP法用蛍光検出装置GENEMAL(ジェネマル)は、インターカレーター法による等温遺伝子増幅検出用の装置です。

操作用のタッチパネルを搭載しており、本品単体で等温反応、蛍光測定、結果確認等が可能です。また、測定した蛍光値をUSBメモリにテキストファイル形式で出力できるため、PCにデータを移すことができます。

特長

  • 軽量1 kg、コンパクト
  • 分かりやすいタッチパネル画面
  • わずか数十分で遺伝子検出可能
photo:LAMP法用蛍光検出装置GENEMAL

詳細はこちら

GENEMAL LAMP FL Mix

「GENEMAL LAMP FL Mix」は、LAMP法による等温核酸増幅のためのマスターミックスです。LAMP法に必要な耐熱性鎖置換型DNAポリメラーゼ、Mg2+、dNTPs、至適化されたバッファーなどを含むため、LAMP FL Mix (2×) にプライマーと鋳型核酸を添加するだけでLAMP法によるDNA増幅を行うことができます。本品はインターカレーター(二本鎖DNA結合性蛍光色素)と耐熱性ピロホスファターゼを含むため、増幅したDNAを蛍光検出装置 によって検出することができます。

LAMP法用蛍光検出装置「GENEMAL」(Code No.319-09481)、またはリアルタイムPCR装置が使用できます。なお、濁度測定装置では検出できません。

無機リン酸(Pi)に加水分解
インターカレーターの蛍光を検出
LAMP FL Mix(2×)

特長

  • 高い特異性
  • わずか数十分で遺伝子検出可能
  • プライマーと鋳型核酸を入れるだけ
  • 超軽量・コンパクトな蛍光検出装置GENEMALに最適化

使用例 リアルタイムPCR装置を用いた増幅産物の蛍光検出(他社品との比較)

各社LAMPマスターミックスの反応性を比較するため、陽性コントロールDNA、その10倍希釈液と no-template control (NTC) を鋳型に3 well並行でLAMP反応を実施し、ターゲットの増幅と融解曲線解析を実施しました。

鋳型:
陽性コントロールDNA 10fg/well,1fg/well,NTC
装置:
Rochet社リアルタイムPCR装置(LightCycler® 96)
反応条件:
65℃,1時間(LAMP反応)⇒融解曲線解析
LAMP FL Mix(2×) 12.5 μl
10×LAMP Primer Mix 2.5 μl
鋳型 2.5 μl
d.d.Water up to 25.0 μl
GENEMAL LAMP FL Mix
A社製LAMPマスターミックス

結果 GENEMAL LAMP FL Mixでは、陰性コントロールで非特異増幅がなく、高い特異性で増幅が認められました。

食中毒菌検出用LAMPプライマーセット for GENEMAL

野生鳥獣の食肉処理施設あるいは二次加工を行う施設において、食中毒菌の検出は非常に重要です。代表的な食中毒菌として、サルモネラ属菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌などが挙げられます。

LAMPプライマーセットfor GENEMALは、LAMP法を用いて食中毒菌を検出するためのプライマーセットです。LAMP 法用核酸増幅試薬「GENEMAL LAMP FL Mix」(Code No.313-09521)と組み合わせて使用すると、増幅したDNAを蛍光検出装置 によって検出することができます。

LAMP法用蛍光検出装置「GENEMAL」(Code No.319-09481)、またはリアルタイムPCR装置が使用できます。なお、濁度測定装置では検出できません。

品目

SalmonellaLAMP Primer Set for GENEMAL 316-09491 100反応用 サルモネラ属菌検出用 LAMPプライマーセット
CampylobacterLAMP Primer Set for GENEMAL 319-09501 100反応用 カンピロバクター検出用 LAMPプライマーセット
EHEC LAMP Primer Set for GENEMAL 316-09511 100反応用 腸管出血性大腸菌検出用 LAMPプライマーセット

特長

  • わずか数十分で遺伝子検出可能

使用例

LAMP法用蛍光検出装置GENEMALを使用する場合の操作手順

  1. 対象ごとに適した方法を用いて鋳型核酸を調製します。なお、本品は、精製された核酸をTemplateに用いることを推奨します。

    重要 試験環境の汚染を避けるため鋳型核酸の調製は本品を使用する区域とは区別して行ってください。

  2. LAMP法用核酸増幅試薬「GENEMAL LAMP FL Mix」を用いて、25 μl反応系で反応液を調製します。
    LAMP FL Mix(2×) 12.5 μl
    10×LAMP Primer Mix 2.5 μl
    Template ~5.0 μl
    d.d.Water up to 25.0 μl

    Templateとして、 まず、陰性コントロール(2.5 μlのd.d.WaterやTE等)を添加して、 次に、鋳型核酸を添加し、最後に、陽性コントロール(2.5 μlのPositive Control DNA)を添加してキャップを閉じます。

  3. LAMP法用蛍光検出装置GENEMALに測定条件(65℃、40分)を入力し、確定します。
  4. 装置に反応チューブをセットし、測定を開始します。
  5. 装置画面上に測定結果が表示されます。

    運転中および運転停止後のしばらくは上蓋をあけず、温度が下がってから反応チューブを取り出します。

    重要 増幅産物による汚染を防ぐため、反応後のチューブのキャップは開けず、ジップ袋等に密閉した上で廃棄してください。

    蒸気により増幅産物が拡散するおそれがあるため、廃棄の際はオートクレーブを行わないでください。

    特に反応チューブを装置から取り出すときにチューブのキャップが開かないよう注意してください。

    OK(ヒンジに指をかける)
    NG(つばに指をかける)

実験例 コロニーからの食中毒菌の検出

食中毒菌コロニーから下記方法で調製した試料をテンプレートに、装置GENEMALと専用増幅試薬「GENEMAL LAMP FL Mix」を用いてLAMP法による増幅およびサルモネラ属菌と腸管出血性大腸菌(EHEC)の検出を行った。食中毒菌検出用プライマーには、ポジティブコントロールDNAが付属した「LAMP Primer Set」を使用した。

  1. テンプレートの調製(前処理)

    白金耳でかき取った食中毒菌のコロニーを200 µl のTE(pH8.0)を添加した1.5 mlマイクロチューブ内で懸濁し、熱処理(95℃,10分間 *1)後、12,000×gで1分間遠心して得られた上清をテンプレートとした。 *11 装置GENEMALはこの熱処理の工程に対応していません。

  2. 反応液の調製

    1反応あたり
    LAMP FL Mix(2×) 12.5 μl
    10×LAMP Primer Mix 2.5 μl
    Templateor or コントロールDNA or TE(pH8.0) 2.5 μl
    d.d.H2O up to 25.0 μl
  3. GENEMALによる測定(LAMP反応 65℃、40分間)

    結果 GENEMALシリーズの装置および試薬を用いることで、各コロニーがSalmonellaまたはEHECであることを確認できた。

    S.Typhimurium
    Salmonella Template S.Typhimurium(6コロニー)
    NC TE(pH8.0)
    PC Salmonella Positive Control DNA
    EHEC
    EHEC Template O157(3コロニー),092/093/094(各1コロニー)
    NC TE(pH8.0)
    PC EHEC Positive Control DNA

本実験データは、岩手大学 農学部 共同獣医学科 獣医公衆衛生学研究室 山﨑 朗子 先生よりご提供頂きました。

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

LAMP法用装置

等温核酸増幅試薬

食中毒菌検出用LAMPプライマーセット

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。