脂質ナノ粒子(LNP)の開発に!

脂質ナノ粒子関連脂質

30年以上にわたって、RNAベースの治療法は開発されていましたが、COVID-19の大流行により、SARS-Cov2ウイルスに対するmRNAベースのワクチンが急速に開発され非常に注目されています。この技術の重要な部分は、RNAの送達に使用される脂質ナノ粒子(LNP)です。RNAそのものは免疫原性があり、酵素分解を受けやすく、細胞に取り込まれないため、そのまま投与することができません。これらの問題を克服するためにRNAはLNPに封入され、体内での分解から保護され、細胞に入り込むことが可能となり、細胞内で内容物を細胞質に放出します。その結果、リボソームによってRNAが使用されて目的のタンパク質が合成されます。
基本的に、LNPを作成するには、① pH応答性脂質(Ionizable lipid)、② PEG化脂質、③ コレステロール、④中性リン脂質の4種類の脂質が必要です。
Echelon社では、これらの脂質をラインアップしています。
脂質ナノ粒子の研究・開発にご利用ください。

  • Fig.1: 脂質ナノ粒子(LNP)の成分の例

    pH応答脂質(Ionizable Lipid)、PEG化脂質、コレステロール、および中性リン脂質で構成される外側の脂質コートは、RNA Cargoをカプセル化しているpH応答脂質(Ionizable Lipid)のコアを囲みます。

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

pH応答性脂質(Ionizable lipid) (構成比:35〜50%):LNPの重要な構成要素

PEG化脂質(構成比:0.5〜3%): 少量のPEG誘導体化脂質が体内での半減期を延長するために組み込まれます。また、PEG-脂質の構成比率はLNPのサイズに影響を与えます。

中性リン脂質(構成比:~10%):DSPC、DPPC、DOPEなどの合成リン脂質も、細胞結合を促進するためのLNP製剤の構造「ヘルパー」脂質として一般的に使用されます。

コレステロール(構成比:40〜50%): LNPの重要な部分を構成

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。