抗体薬物複合体 (ADC) の調製に!
Genovis社 抗体薬物複合体作製キット「GlyCLICK™ ADC」
Genovis社は、抗体医薬研究用のバイオ医薬プロセス酵素SmartEnzymes™を開発・製造しているスウェーデン(ルンド)のメーカーで、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ)、試薬キットをラインアップしています。
GlyCLICK™はFc領域に付加した糖鎖を特異的に加水分解するGlycINATOR®による酵素反応とクリックケミストリーを組み合わせることで、Fc領域の特定部位に目的分子を修飾することができるキットです。
GlyCLICK™ ADCではIgGに付加できる低分子医薬品(ペイロード)の異なる2種類のキットがございます (MMAEおよびPNU)。
1キットで2mgのIgGを抗体薬物複合体(ADC)に調製できます。
プロトコル
特長
- 部位特異的に抗体薬物複合体(ADC)を作製
- 強力な毒素(MMAEまたはPNU)と酵素消化を受けやすいリンカーを使用
- 抗体が標的細胞に入ってからペイロードが放出されるため、標的外への毒性が抑制
GlyCLICK™ ADC で調製した抗体薬物複合体の概略図
親水性のリンカーが酵素による2か所の切断部位を持つことで、毒素(ペイロード)を特異的に細胞内で放出します。
細胞内での反応機構
キット内容
※到着後、コンポーネントごとに冷蔵または冷凍で保存してください(輸送は冷蔵です)
コンポーネント | 数量 | 保管条件 |
---|---|---|
Desalting Spin column, 0.5 mL, 40 K | 1 | 4~8℃ |
Antibody concentrator (incl 2 collection tubes), 0.5 ml, 50 K | 1 | 4~25℃ |
Desalting Spin column, 2 mL, 40 K | 1 | 4~8℃ |
Immobilized GlycINATOR, microspin column | 1 | 4~8℃ |
UDP-GalNAz 1 vial solid | 1 | 4~8℃(遮光) |
20× TBS pH 7.4 (0.5 M) | 3 x 2 mL | 4~8℃ |
Buffer additive | 1 x 50 μL | 4~8℃(遮光) |
β-1,4-galactosyltransferase (Y289L) (GalT) | 1 x 40 μL | 4~8℃(遮光) |
DBCO-modified toxin: 下記いずれか ・DBCO-Val-Ser(GlcA)-EDA-PNU (#L1-T01-200) ・DBCO-Val-Ser(GlcA)-PAB-MMAE (#L1-T02-200) |
1 | -25℃~-5℃ (遮光) |
CaptureSelect Fc, Microspin | 2 | 4~8℃ |
製品一覧
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