イソフラボン類

イソフラボン類はポリフェノールの一種で、イソフラボン(右図)を基本骨格とするフラボノイドです。主に大豆に含まれるイソフラボン類は、配糖体の糖部分がはずれた構造の非配糖体(アグリコン型)であるダイゼイン、ゲニステイン及びグリシテインと、配糖体(グリコシド型)であるダイジン、ゲニスチンおよびグリシチン、配糖体のアセチル化体、及びマロニル化体が知られています。
また、葛の花に含まれるイソフラボンはテクトリゲニン(アグリコン型)と配糖体であるテクトリゲニン-7-O-キシロシルグルコシド、テクトリジンの3種を合わせてテクトリゲニン類とされています。これらのイソフラボン類化合物は機能性表示食品としての注目が集まっており、分析の需要が高まっています。当社では、各種イソフラボン類分析にご使用いただける標準品を取り揃えています。

構造式と対応する標準品

R1 R2 R3 製品コード
6”-O-Acetyldaidzin H H 013-18801
6”-O-Acetylgenistin OH H 010-18811
6”-O-Acetylglycitin H OCH3 010-18791
Daidzein H H OH 043-28071
DLM-4461-1.2
093-04771
(混合物)
Genistein OH H 073-05531
DLM-4460-1.2
Glycitein H OCH3 070-04701
Daidzin H H 040-27741
Genistin OH H 636-42841
Glycitin H OCH3 077-04691
6”-O-Malonyldaidzin H H 132-13821
6”-O-Malonygenistin OH H 136-13841
6”-O-Malonyglycitin H OCH3 139-13831
Tectoridin OH OCH3 209-21331
Tectorigenin OH OCH3 OH 200-21361
Tectorigenin 7-O-Xylosylglucoside OH OCH3 204-21381

テクトリゲニン類

テクトリゲニン類は、テクトリゲニンと配糖体であるテクトリゲニン-7-O-キシロシルグルコシド、テクトリジンの3種類の総称です。機能性表示食品では、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)の機能性が認められ、届出がされています。 葛の花由来イソフラボンは、肝臓での中性脂肪合成を抑制し、白色脂肪細胞での脂肪分解と褐色脂肪細胞での脂肪燃焼を促進することで、体重やおなかの脂肪の低減を助ける機能があることが報告されています。
また、日常生活活動時や運動時(3.5メッツ程度のもの)のエネルギー消費(カロリー消費)を高める機能があることも報告されており、100 件を超える機能性表示届出実績を持ちます。(2023年1月時点)

製品一覧

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