協同インターナショナル OMNIgene®・GUT
OMNIgene®・GUT は糞便中の腸内フローラ由来DNAを採取し、室温(15~25℃)で安定的に約60日間保存することが出来ます。採取した時点の細菌叢DNAの状態を検体を凍結せずに室温でそのまま維持保存できるので、腸内フローラの研究に最適です。
特長
- 糞便中のマイクロバイオーム由来DNAの採取が可能(糞便収量510±101 mg、DNA収量1.2±1.49 μg いずれも中央値)
- 検体採取時の細菌叢DNAを室温で安定保存
- 様々な解析に対応(16SrRNA解析、ショットガンメタゲノミクス等)
検体採取方法
使用例
OMNIgene®・GUTによるDNA安定保存
下写真はそれぞれ異なる温度条件下で検体を保存後、DNAを抽出し電気泳動を行った結果。
OMNIgene®・GUTで採取保存された検体では、様々な条件下においてもDNAの状態にはほとんど変化がなかったが、OMNIgene®・GUTを使用しない検体では、DNAの分解が見られた。従ってOMNIgene®・GUTを使用することで、検体保存の温度管理が容易になる。
-
T0 :採取後3時間以内に抽出精製したもの T60 :23℃で60日間保存したもの 50℃ :50℃で1日間保存したもの F/T :凍結融解を複数回繰り返したもの 37℃ :37℃で3日間保存したもの Fresh :採取直後に抽出精製したもの T14 :23℃で14日間保存したもの -80℃ :-80℃で保存したもの
OMNIgene®・GUTによる菌叢プロファイルの安定保存
糞便検体の保存方法によっては、微生物の増殖により細菌叢組成に影響を与える可能性がある。下のグラフは検体採取直後の菌叢組成と様々な方法で一定期間保存した後の菌叢組成の変化を16sRNA解析から導いたBray-Curtis distance値 (どのくらいの違いがあるかを0~1間で数値化)を比較した。
OMNIgene®・GUTを使用することで凍結保存した検体と近い結果が得られていることが分かる。
-
-80℃ :-80℃で14日間凍結保存 OMNIgene GUT :OMNIgene®で検体を採取し23℃で60日間保存 Unstabilized :23℃でそのまま14 日間保存
アプリケーションデータ
16S rRNA菌叢解析
採便キット(OMNIgene®・GUTおよびA社)で採取・保存したヒト糞便サンプル4検体から、ニッポンジーン ISOSPIN Fecal DNA (製品コード:315-08621)を用いてDNAを抽出・精製した。抽出したDNAは次世代シーケンサー(MiSeq, illumina社)を用いて、16S rRNA菌叢解析(系統分類解析)を行った。
OMNIgene®・GUTで採取し、ISOSPIN Fecal DNAで抽出したサンプルを使用して次世代シーケンサーによる菌叢解析を行うことができた。またA社採便キットでも同様の結果が得られ、再現性あるデータを得ることができた。
データ提供: Repertoire Genesis株式会社
Repertoire Genesis株式会社の菌叢解析サービスの詳細はこちら
サンプル申込
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
DNA保存用
DNA/RNA保存用
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。