メダカ透明骨格標本作製試薬

金沢医科大学医学部解剖学Ⅰ 八田稔久教授により、厚みのある生体組織をそのままの形状を保持しながら、簡便に透明化する新しい試薬が開発されました。

本キットは、その試薬をメダカ透明骨格標本作製試薬としてキット化したもので、最先端バイオテクノロジーをより多くの学生に体験してもらうことを目的として開発いたしました。 組織透明化技術を用いてメダカの骨格(硬骨)を細部まで観察できるようにした試薬セットです。

特長

  • 装置を使用せず、3日間の操作でメダカの透明骨格標本作製が完成
  • 立体形状を維持したまま組織の透明化が可能
  • 固定~保存までに必要な試薬をすべてセット化

実験方法

メダカ1匹の骨格標本が3日で完成します

原理

ホルムアルデヒドによってタンパク質分子間に架橋を形成させると同時にアルカリ溶液でそのタンパク質のペプチド結合を加水分解して、標本を形状が残ったまま適度な隙間ができた状態にします。

そこにアリザリンレッド(色素)を添加して、硬骨内に含まれるリン酸カルシウムに結合させ硬骨を赤く染色します。最後に水分をグリセリン置換することによって透明度を飛躍的に向上させ、メダカの透明骨格標本を完成させます。

メダカの骨格

*骨格が見やすくなるように黒く変色する内臓を取り除いています。

参考文献

「メダカ Oryzias latipes の骨学的研究」 Yabumoto,Y. and Uyeno,T.Bulletin of The Kitakyushu Museum of Natural History., 5 ,143-161(1984).

雌雄区別

メダカのオスとメスは、泳いでいるメダカでも、背ビレと尻ビレの形で見分けることができます。透明にすることで、見えなかった骨格の違いも見えてきます。

ウロコの観察

37℃で3時間脱色した後、残っていたウロコを剥がし落とし観察すると、年輪のような模様が見えてきます。

製品一覧

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