ゲルパック GL-MH100
Gelpack GL-MH100は、糖分析用HILICカラムで単糖~三糖、糖アルコール、オリゴ糖等の分析に威力を発揮します。 アミノシリカ系HILIC (親水性相互作用クロマトグラフィー) カラムでは、基材がシリカのため加水分解が起こり保持時間の低下等の問題点があります。GL-MH100は充てん剤にポリマー粒子を用いることで耐アルカリ性に優れるため、長期間の使用でも安定して測定できます。
特長
- 連続通液200時間でも保持時間に変化なし
- アルカリ(pH11)条件でも劣化が起きにくく、カラムをアルカリで洗浄することも可能
- 充てん剤の粒子径を小さくすることで高理論段数を実現(理論段数10,000段)
連続通液安定性試験
GL-MH100は連続通液約200時間でも変化は見られませんが、シリカ系アミノカラムは約100時間で最大約3分保持時間が短くなりました。
【連続通液条件】
溶離液:水/アセトニトリル = 25/75(v/v)
温度:40℃
流速:1.0 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
実線:GL-MH100
破線:シリカ系アミノカラム
耐アルカリ性試験
-
項目 通液前 通液後 保持時間(分) 論理段数 対称度 保持時間(分) 論理段数 対称度 通液時間(時間) 0 約160 フルクトース 4.8 8857 1.2 4.8 10108 1.2 グルコース 6.6 8689 1.1 6.6 9634 1.1 スクロース 9.9 10541 1.2 10 11185 1.1 マルトース 12.3 10371 1.2 12.3 12048 1.1 -
【アルカリ溶離液通液条件】
溶離液:水酸化ナトリウム水溶液(pH11)/アセトニトリル = 25/75(v/v)
温度:室温
流速:1.0 mL/min【カラム特性評価条件】
溶離液:水/アセトニトリル = 25/75(v/v)
温度:40℃
流速:1.0 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
アプリケーション
単糖~三糖、ベタイン、糖アルコールの分析例
【分析条件】
溶離液:水/アセトニトリル = 25/75(v/v)
温度:40 ℃
流速:1.0 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
注入量:1 μL
試料濃度:各1 %水溶液
マルトオリゴ糖の分析
【分析条件】
溶離液:水/アセトニトリル = 30/70(v/v)
温度:40 ℃
流速:1.5 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
注入量:5 μL
試料濃度:各1 %水溶液
希少糖の分析
【分析条件】
溶離液:1 mM水酸化ナトリウム(pH11)水溶液/アセトニトリル = 23/77(v/v)
温度:30 ℃
流速:1.0 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
注入量:1 μL
試料濃度:各1 w/v%水溶液
糖りん酸の分析
【分析条件】
溶離液:250 mMりん酸水素二カリウム(pH4)水溶液(イオン交換モード)
温度:40 ℃
流速:0.5 mL/min
検出器:示差屈折率(RI)
注入量:10 μL
試料濃度:各0.1 w/v%水溶液
核酸塩基の分析
【分析条件】
溶離液:20 mMぎ酸アンモニウム水溶液/アセトニトリル = 20/80(v/v)
温度:40 ℃
流速:1.0 mL/min
検出器:ダイオードアレイ(DAD)254 nm
注入量:0.1 μL
試料濃度:各0.1 w/v%水溶液
プリン塩基の分析
【分析条件】
溶離液:20 mMぎ酸アンモニウム水溶液/アセトニトリル=20/80(v/v)
温度:40 ℃
流速:1.0 mL/min
検出器:ダイオードアレイ(DAD) 254 nm
注入量:0.1 μL
試料濃度:各0.1 w/v%水溶液
製品一覧
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ゲルパックGL-MH100 (4.6mmI.D.×150mm)
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