Deoxygenated and Dehydrated Solvents

脱酸素脱水溶媒

当社は、これまでに培った高い脱水技術を活かし、有機溶媒中の "水分量" や "溶存酸素量" を極力低減させ、水分値と酸素濃度を保証した脱酸素脱水溶媒をご提供しています。容量は 100 mL、500 mL、18 L を取り揃えております。

規格 / グレード

保証値グレード 水分値 溶存酸素濃度 容量
100 mL 500 mL 3 L 9 L 18 L
脱酸素脱水溶媒 0.001% 以下 1 ppm 以下 - -

アプリケーション

既存グレードの溶媒と脱酸素溶媒の反応効率を比較しました。


fasiglifamの製造プロセス検討において、溶存酸素濃度 1 ppm 以下のメタノールを使用し不斉水素化反応を行うことで、最も良好な収率で反応が進むことを見出しています。

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【参考文献】Yamada, M. et al.: “ Development of manufacturing process for fasiglifam via asymmetric hydrogenation with trace ruthenium catalyst” 2014 Winter Symposium on Process Chemistry.

包装仕様

容量 100 mL / 500 mL 3 L 9 L / 18 L
容器
(種類)
褐色瓶 褐色瓶(ガロン瓶) SUS 容器(リンク容器)
容器
(材質)
ガラス ガラス SUS304
栓 /
抜き口
スクリューキャップ
(脱水溶媒専用)
スクリューキャップ カプラ ガス側:2P、液側:3P
外装 - -

栓にはシリンジ針を刺し込める特殊キャップを使用しています。開栓せず、瓶内を不活性ガスで置換しながら溶媒を抜き取ることができます。

イメージ写真:脱水溶媒専用スクリューキャップ イメージ写真:脱水溶媒専用スクリューキャップ

ねじ込み式密封栓を使用しています。開栓後は使い切ってください。

圧送式の SUS 製キャニスター容器を使用しています。SUS 容器は高い気密性を保持できるため、安定した品質で溶媒をご使用いただけます。大量・高頻度で溶媒をご使用になるお客様向けの製品です。設置には別途配管が必要です。詳細については、脱水溶媒カタログをご確認ください。

SUS 容器はリンク容器です。ご使用後は缶の溶媒を空にして速やかに代理店へご返却ください。

脱水溶媒専用キャップによる溶媒の抜き取り方法

シリンジ針を刺して使用する場合

  1. 上部のカバー (茶色) を外す。
  2. 針 Ⓐ をキャップのゴム部分に刺し込み、N₂ や Ar ガスで置換する。
  3. N₂ や Ar ガスを置換したまま、溶媒取り出し用のシリンジ針 Ⓑ を液面にふれるところまで刺し込み、充てんされた溶媒を抜き取る。
[注意事項]
  • 本専用キャップには、ゴム部分の保護用にフタ(茶色)が付属されています。シリンジ針で溶媒を抜き取ってお使いになる場合、キャップは開栓せず、フタを取り外し、上記抜き取り方法を参考にしてご使用ください。
  • 各種脱水溶媒は未開封時の水分値を保証しています。開封後はお早めに使い切ってください。

検証データ(水分量の比較試験)

"当社超脱水グレード" と "従来の蒸留法により脱水処理した溶媒" の水分量の違いを下表に示します。当社製品と脱水処理した溶媒を比較すると水分量に大きな差は見られず、当社製品が十分な低水分量を保証できていることを実証しています。市販の脱水溶媒に不安を感じられるお客様も安心してお使いいただけます。

溶媒種  脱水処理品(蒸留) 当社製品
グレード 脱水方法 水分値 (超脱水)
処理前 処理後 水分値*
ジクロロメタン 試薬特級 CaH₂を乾燥剤に使用し蒸留 72 ppm 8 ppm 3 ppm
メタノール 試薬特級 Mg を乾燥剤に使用し蒸留 119 ppm 2 ppm 2 ppm
テトラヒドロフラン 試薬特級 Na を乾燥剤に使用し蒸留 63 ppm 33 ppm 5 ppm
テトラヒドロフラン 超脱水 Na を乾燥剤に使用し蒸留 5 ppm 6 ppm 5 ppm

* 複数ロットの試験サンプルを測定した平均値です。

従来の蒸留法と
遜色なし!

外装袋の性能検証

少容量の溶媒は外部環境や保管状態の影響により水分変動が生じやすいという懸念があります。当社では、バリア性の高い袋を最小容量の製品である 100 mL 包装に採用することで、保管中の水分変動を軽減させる対策をしています。

条 件

 試  料
100 mL トルエン(超脱水)(コードNo. 202-17911)
 外  装
A. 外装袋なし(青色)、 B. アルミナ蒸着袋(緑色)、 C. 当社外装袋(赤色
検証方法
上記試料に付属されるキャップのセプタム部分にシリンジ針で5か所に針を刺した。
続いて、所定の外装袋(B, C)に封した後、相対湿度約 90% の過酷環境に保管し、2カ月後の水分量を測定した。

結 果

グラフ:外装袋の性能検証結果
[注意事項] • 針穴の大きさや個数、保管温度によって結果が異なります。 • 溶媒の揮発により袋が劣化する場合があります。

当社外装袋は
バリア性良好!

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ボトルキャップ

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
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