LumiMAT™ Pyrogen Detection Kit - Reagent Set
LumiMAT™ Pyrogen Detection Kit - Reagent Set
|
比較
|
製品コード
|
容量
|
価格
|
在庫 / 納期目安
|
|
|---|---|---|---|---|---|
|
|
|
96回用
|
|
|
ドキュメント
キットコンポーネント
96回用
| 細胞用培地 | 20 mL |
|---|---|
| 希釈用培地 | 100 mL |
| 発光アッセイバッファー | 12 mL |
| 発光基質 | 240 μL |
概要
本製品はMonocyte Activation Test (MAT 法) により発熱性物質 (Pyrogen) を検出するためのキットです。
発熱性物質は、動物の体内で体温上昇を引き起こす物質の総称であり、非経口医薬品や血液に触れる医療機器は、発熱性物質に汚染されていないことが求められます。発熱性物質を広く検出する試験として最も早く実用化された方法が、ウサギの静脈内に被験試料を投与し、体温変化を観察することで発熱性物質の有無を判定するウサギ発熱性物質試験です。しかしウサギ発熱性物質試験は、再現性や精度、コストなどの問題があり、代替法としてLimulus Amebocyte Lysate 試薬 (LAL 試薬) が広く使われるようになりました。ただ、LAL 試薬は非エンドトキシン発熱性物質を検出できないことから、必要に応じてウサギ発熱性物質試験も使用されています。
MAT 法は、ウサギ発熱性物質試験の代替法として開発されたIn vitro 発熱性物質試験であり、エンドトキシンのみでなく、非エンドトキシン発熱性物質も検出することができます。
| ウサギ発熱性物質試験 | LAL試薬 | MAT法 | ||
|---|---|---|---|---|
| 発熱性物質 | エンドトキシン (グラム陰性菌細胞壁由来) |
検出 | 検出 | 検出 |
| 非エンドトキシン発熱性物質 (グラム陽性菌、ウイルス、真菌などに由来する発熱性物質) |
検出 | 非検出 | 検出 | |
測定原理
MAT法は、ヒト単球系細胞が発熱性物質により活性化され、炎症性サイトカイン等を産生することを利用して発熱性物質を検出する方法です。
従来のMAT法
細胞ソースとしてPBMC (末梢血単核球) などを用い、単球系細胞から放出されたサイトカインをELISA法で測定することで検体中の発熱性物質を検出します。
LumiMAT
発熱性物質の暴露により活性化されるNF-κBシグナルに応答してルシフェラーゼタンパクを発現するシステムを単球細胞 (NOMO-1細胞) に導入したレポーター細胞を使用します。 発熱性物質がToll-like Receptor (TLR) に結合するとNF-κBシグナルが活性化され、ルシフェラーゼタンパクが発現します。そこに発光基質を加えると発光反応が生じ、発光強度を測定することで発熱性物質を測定することができます。

LumiMAT™の特長

アッセイフロー
アッセイには、LumiMAT™ Pyrogen Detection Kit - Cells (298-36991) と、LumiMAT™ Pyrogen Detection Kit – Reagent Set (297-96801) の両方が必要です。

96wellプレートに被験検体またはエンドトキシン標準品を分注し、レポーター細胞を加えて3時間インキュベーションした後、発光基質を加え、生じた発光をプレートリーダーで測定します。 従来のELISA 測定に比べて、簡便な1プレートアッセイで、試験間差を抑制することができます。 また、トータル5時間程度で測定結果が得られ、従来法の1.5日から大幅に短縮できます。
検量線範囲

EU:Endotoxin Unit
エンドトキシン標準品を用いて標準曲線を作成し、発熱性物資量をEndotoxin Equivalents (EE)/mLとして算出します。
検量線範囲:0.0125~0.8 EE/mL
操作法動画
測定データ
再現性
LumiMAT™細胞3ロットを用いて、真度と精度を測定しました (n=4、各ロット3回ずつ試験) 。6濃度のスタンダードエンドトキシン (USP-RSE) を添加して、検量線から濃度 (EU/mL) を算出しました。


いずれのロットにおいても、真度 (測定値/真値):±10%以内、精度:CV20%以下と高い再現性が確認されました。
NEP (Non-Endotoxin Pyrogen) への反応性
各Toll-like receptor (TLR) に対するNEPを種々の濃度で添加し、検量線からEE/mLとして各NEPの濃度を算出しました。縦軸:EE/mL、横軸:添加したNEP濃度

いずれのNEPも検出できることが確認されました。
添加回収試験
1.市販医薬品を用いた添加回収試験
各医薬品にエンドトキシン標準品を添加し、回収率を算出しました。
| Drug | MVD* | Fold-dilution | Spike recovery (%) n=3 | Interference** | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.1 EU/mL | 0.4 EU/mL | 0.8 EU/mL | ||||
| Albumin 25%I.V. 5 g/20 mL |
480 | 10 | 121.6 | 98.9 | 97.5 | N |
| 100 | 134.8 | 119.4 | 110.3 | N | ||
| 400 | 109.5 | 110.3 | 108.0 | N | ||
| Aciclovir 25 mg/mL |
500 | 10 | 67.5 | 63.7 | 50.2 | N |
| 100 | 89.7 | 87.8 | 82.3 | N | ||
| 400 | 96.0 | 95.6 | 99.2 | N | ||
| Epoetin Alfa 750 I.U./0.5 mL |
12000 | 100 | 99.3 | 103.1 | 105.2 | N |
| 500 | 92.9 | 100.5 | 102.6 | N | ||
| 1000 | 87.9 | 98.0 | 98.9 | N | ||
| Romosozumab 105 mg/1.17 mL |
10200 | 100 | 109.9 | 110.5 | 112.6 | N |
| 500 | 94.9 | 94.3 | 98.6 | N | ||
| 1000 | 95.0 | 92.0 | 92.3 | N | ||
*MVD : Maximum Valid Dilution **No interference : 50 < Recovery (%) < 200
いずれの医薬品でもMVD範囲の希釈倍率で、50~200%の回収率が得られました。
2.医薬品原料を用いた添加回収試験

さまざまな検体の試験に適用できます。
概要・使用例
| 概要 | 非経口医薬品や医療機器に混入・付着した発熱性物質を検出するMAT法試薬です。 LumiMAT Pyrogen Detection Kit - Cells (298-36991) と併せて使用します。 エンドトキシンだけでなく、幅広い非エンドトキシン発熱性物質を検出することができます。 ■キット構成 ・細胞用培地 : 20 mL ・希釈用培地 : 100 mL ・発光アッセイバッファー : 12 mL ・発光基質 : 240 μL |
|---|
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。