銀染色IIキット ワコー
Silver Stain 2 Kit wako
- 電気泳動用
-
for Electrophoresis
- 製造元 :
- 富士フイルム和光純薬(株)
- 保存条件 :
- 冷蔵 (氷冷輸送)
- 適用法令 :
- PRTR-1 特化則第3類 安衛法57条・有害物表示対象物質 PRTR-1(特定) 有機則第2種 安衛法・変異原性物質 労57-2 優先評価物質 危4-ア(水溶性)-II
- GHS :
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- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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10枚用
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20以上 |
ドキュメント
概要・使用例
概要 | 1)銀染色キットワコー(コードNo.299-13841),銀染色2キットワコー(コードNo.291-50301) 銀染色キットワコー 固定1 15分→固定2 15分→水洗 5分×3回→増感 5~10分→水洗 5分→染色 15分→水洗 3~5分×3回→現像 5~10分→停止 2~3分→水洗 Total 86分 13steps(いずれも最終の水洗ステップを除く) 銀染色2キットワコー 固定1 10分→固定2 10分→増感 10分→水洗 5分→染色 15分→水洗 3分×3回→現像 5分程度→停止 2分→水洗 Total 66分 10steps(いずれも最終の水洗ステップを除く) 2)試薬構成~銀染色キットワコーと銀染色2キットワコーとの差異(各10枚用)…いずれも6種類の試薬から構成されます。 銀染色キットワコー 1..固定原液…200ml×2 2..増感原液…10ml×1 3..染色液A…100ml×1 4..染色液B…100ml×1 5..現像原液…100ml×1 * 停止液なし。(酢酸を直接入れて現像停止) 銀染色2キットワコー 1..固定原液…100ml×1 2..増感原液…100ml×1 3..染色液A…100ml×1 4..染色液B…100ml×1 5..現像原液…100ml×1 6..停止液…100ml×1 3)銀染色キットワコーと銀染色2キットワコーとの比較 1.銀染色キットワコーから水洗操作が一つ減。また、一部のステップでの処理時間を短縮。 2.銀染色キットワコーでのびんサイズの不揃いを、銀染色2キットワコーではすべて100mlに統一。 測定原理 銀イオンとタンパク質の結合は、タンパク質を構成しているスルフヒドリル基(-SH),アミノ基 (-NH2),水酸基(-OH),カルボキシル基(-COOH)などと選択的に結合すると考えられている。中でもスルフヒドリル基(-SH)の反応が優先的に起こるといわれている。これは、タンパク質のコンフォメーションを酸などで変性することで、スルフヒドリル結合がむき出しになり、それがスルフヒドリル基として存在して他の基より銀イオンと反応しやすくなることによる。よって、試薬中では、アンモニウムイオンと錯体を形成している銀イオンが、アンモニウムイオンとタンパク質中のスルフヒドリル基の置換を介して、銀イオンとタンパク質が結合すると考えられる。 和光純薬時報 Vol.60 No.3 p.1(1992)。WAKO BIO WINDOW No.42, p4 (2002. AUG.)、No.49 p3 (2003. May.)、No.65,p8(2005.Feb.), No.72,p24(2005.DEC.)。 Q&A : WAKO BIO WINDOW No.18,p11(1999)。 |
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特長 | 1.Coomassie Brilliant Blue 法(CBB法)の約50倍~100倍の感度が得られる上、CBB法と同様にタンパク質の濃度変化に対応した染色像が再現性良く得られる。 2.二段階の固定操作と増感操作により、安定で鮮明な染色像が得られる。 3.CBB法染色後のゲルの二重染色が容易にできる。 4.過よう素酸処理(固定2の操作のかわりに)を併用することで、糖タンパク質の染色が可能になる。 5.臭化エチジウムによる核酸の染色より、さらに高感度な像が得られる。 6.試薬の調製、染色操作が簡単である。 7.電気泳動後、約100分で染色が完了する。 8.有害金属などの試薬は含まれず、処理が容易である。 |
構成 | 構成 1.固定原液 100ml×1 (メタノール,酢酸) 2.増感原液 100ml×1 (ジチオスレイトール,グルタルアルデヒド) 3.染色液A 100ml×1 (硝酸銀) 4.染色液B 100ml×1 (アンモニア,水酸化ナトリウム) 5.現像原液 100ml×1 (ホルムアルデヒド,くえん酸) 6.停 止 液 100ml×1 (くえん酸) |
用途 | ポリアクリルアミドスラブゲル電気泳動用染色キット。 |
使用方法 | 試薬の調製 1.固定液-1 400ml (メタノール200ml,酢酸40ml,脱イオン水160ml) *固定液-1 (190ml)は、次の固定液-2の調製に使用します。 2.固定液-2 200ml (固定原液10ml,固定液-1190ml) 3.増 感 液 200ml (増感原液10ml, メタノール95ml,脱イオン水95ml) 4.染 色 液 200ml (染色液A10ml,染色液B10ml,脱イオン水180ml) 5.現 像 液 200ml (現像原液10ml,脱イオン水190ml) 【プロトコール】 (1)固定液-1 (固定液-1200ml)…10分 (2)固定液-2 (固定液-2200ml)…10分 (3)増 感 (増感液200ml)…10分 (4)水 洗 (脱イオン水300~400ml)…5分 (5)染 色 (染色液200ml)…15分 (6)水 洗 (脱イオン水300~400ml)…3分×3回 (7)現 像 (現像液200ml)…約5分 (8)現像の停止 (停止液10ml)…2~3分 (9)水 洗 (脱イオン水300~400ml)…2分×3回 *調製液量および処理時間は、140×140×1.0mm, 6~15%ポリアクリルアミドスラブゲルを染色する場合を基準にしています。 |
使用上の注意 | ・染色は染色像に大きな影響を及ぼすため、正確に15分間行うこと。なお、染色像は使用する水温の影響を大きく受ける。水温が20~25℃の時に最もよい結果が得られる。これ以下の水温の場合は、染色時間を長くするか、水温を上げて行う。 ・適度な染色像が得られたら、次の「現像の停止」のステップに移動する。「5分」は参考値で、サンプル濃度、実験条件などにより現像時間は異なる。 ・現像中の溶液に停止液10mlを直接加えて、2~3分間振とうして反応を停止させる。 ・染色液とその廃液は、放置しておくと爆発性物質を生ずる危険があるので、使用後は直ちに塩酸を加え、塩化銀の沈殿にして処分する。 |
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 銀染色2キット ワコー
銀染色キット ワコー
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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