酸化オスミウム(VIII)
Osmium(VIII) Oxide
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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1g
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20以上 |
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100mg
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15 |
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500mg
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20以上 |
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 酸化オスミウム(VIII)およびその水溶液の俗称。各種オスミウム化合物の出発原料として重要である。酸化作用が強く、有機合成においては酸化剤,触媒として利用される。1%水溶液は特に「オスミウム酸」と呼ばれ、顕微鏡検査の固定剤として用いられている。OsO4蒸気は刺激臭があり、有毒で、特に目の粘膜を冒し、呼吸器にも有害である。 電子顕微鏡用固定剤としての特長は、1. 水洗・脱水の時間が短い。2. 固定中の変形が小さい。3. 包埋剤の浸透が良く各種樹脂の使用可能。良く保存される組織は細胞内微細構造,不飽和脂肪酸,DNA顆粒など。本品は揮発性があり、タンパク質変性作用が強いため、ガラスアンプルに入っている。 このため調液にはラベルをはがし、アンプルをよく洗い、更にクロム硫酸に浸漬して有機物や還元性物質を分解した後、水及び蒸留水で洗い、清浄にアンプルをカット,またはアンプルごと蒸留水に入れて破ビンし溶解して使用する。 OsO4-NaIO4を用いたオレフィンの酸化的開裂OsO4-NaIO4を用いたオレフィンの酸化的開裂は、酸化が進行しすぎてアルデヒドを高収率で得ることができない。本法は2,6-ルチジンを添加することにより、アルデヒドを収率よく得ることができる。(反応5 例)Wensheng Yu, Yan Mei, Ying Kang, Zhengmao Hua and Zhendong Jin : Organic Letters, 6, 3217-3219(2004) (Wako Organic Square No.15, p9 (2006.1)) 強酸化性で、有機物や還元性の物質と接触すると反応し、黒変する。本品の水溶液はリトマス紙を赤変しない。 |
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用途 | 電子顕微鏡用固定剤。 |
使用上の注意 | 刺激性が強く、蒸気は粘膜を侵し、目、のど、皮膚に有害ですので、保護眼鏡、保護手袋を着用し、ドラフト内で取り扱って下さい。なお、蒸気は酸化性があり、有機物である紙等を黒変させる性質があり、周囲の薬品のラベル等も汚染しますので注意してください。 沸点より低い温度で揮散し、そのガスは毒性が強い。 |
物性情報
外観 | 白色〜うすい黄色, 結晶 |
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溶解性 | 水に可溶 (5.88g/100ml 15℃), エタノールに可溶。 エタノールに溶けやすく、水に徐々に溶ける。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
融点 | 約42℃ |
沸点 | 約130℃ |
引火点 | none |
比重 | 4.90 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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