Malaprade Glycol Oxidative Cleavage
マラプラード グリコール酸化開裂反応
過よう素酸、もしくは過よう素酸ナトリウムを用いる、1,2-ジオールの酸化的開裂法です。
過よう素酸ナトリウムは、四酸化オスミウムの再酸化剤としても用いられ、オレフィンを穏和な条件下に酸化開裂させることも出来ます。
溶解性の理由から、通常、水系極性溶媒が用いられます。非極性溶媒で反応を行いたい場合は、シリカゲル担持型NaIO4を用います。
本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
Chem-Stationについて
反応機構
反応例
OsO4(cat.)-NaIO4-2,6-lutidineの条件を用いれば、オレフィンを穏和な条件下に開裂させることが出来ます。ルチジンの添加により、α-ヒドロキシケトンの副生が抑えられます。1)
Terpestacinの合成2)
マンニトール保護体の酸化的開裂3)
参考文献
- Yu, W., Mei, Y., Kang, Y., Hua, Z. and Jin, Z. : Org. Lett., 6, 3217 (2004). DOI: 10.1021/ol0400342
- Trost, B. M., Dong, G. and Vance, J. A. : J. Am. Chem. Soc., 129. 4540 (2007). DOI: 10.1021/ja070571s
- Schmid, C. R. and Bryant J. D. : Org. Synth., 72, 6 (1995).
基本文献
- Malaprade, L. : Bull. Soc. Chim. France, 43, 683 (1928).; Compt. Rend., 186, 382 (1928).
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
Share