TEVプロテアーゼ (グリセロールフリー)
TEV Protease (Glycerol free)
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- -80℃ (ドライアイス輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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1mg
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8 |
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ドキュメント
製品概要
Tobacco Etch Virus由来のプロテアーゼ(TEV Protease)は、特異的な7アミノ酸配列Glu-Asn-Leu-Tyr-Phe-Gln-Gly/Serを認識しGlnとGlyの間(もしくはGlnとSerの間)を切断します。本品は、グリセロールを含みません。また、本品は界面活性剤等の添加剤を含まない必要最小限のバッファー組成のため、タンパク質の結晶構造解析等、タンパク質科学研究に用いる試料の調製に適しています。
【概略図】
目的タンパク質とタグの間にTEVプロテアーゼ認識配列(P1’サイト)を挿入しておくことで、TEVプロテアーゼによりタグを目的タンパク質から切り離すことができます。
起源 | 遺伝子組み換え大腸菌 |
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分子量 | 31.8 kDa |
濃度 | 2 mg/mL |
容量 | 1 mg (500 µL×1) |
形状 | 20 mmol/l HEPES-NaOH (pH 7.0), 350 mmol/l NaCl, 1 mmol/l DTT |
反応温度 | 4 ~ 30℃ |
保存温度 | -80℃ |
- 本製品は理化学研究所放射光科学研究センター(生物系ビームライン基盤グループ) 山本雅貴先生、竹下浩平先生との共同研究に付帯する技術支援のもとにニッポンジーンで開発されました。
特長
- TEV認識配列を含む融合タンパク質からタグを切断
認識配列:グルタミン – アスパラギン – ロイシン – チロシン – フェニルアラニン – グルタミン酸 - (切断部位) - グリシン/セリン - アフィニティ精製用タグ(8×His、6×HN)が付加されており、反応後、本酵素の除去が容易に可能
- グリセロールフリー
- 界面活性剤等の添加剤を含まない必要最小限のバッファー組成
- 蛋白質科学研究の試料調製に最適
使用例
使用例① 各社TEVプロテアーゼ切断効率の比較
基質(タグ融合タンパク質) 2 μgに各社TEVプロテアーゼ※1を加え30℃で60分間反応させ、SDS-PAGEにて確認した。
(※1) 酵素添加量は各社マニュアルに記載の必要量を添加した。
レーン2:本品は1/10量の0.2 μgを添加(31.8 kDaのバンド)
レーンM:Multicolor Protein Ladder
使用例② Glyの切断を基準にした際の相対的切断率
P1ʼサイトがグリシン残基の基質の切断を基準(100%)とした際の相対的切断率を各アミノ酸残基で比較した。
【結果】
P1ʼサイトがGly/Serの他Arg/Met/Val/Asp/Glnの基質でも効率良く切断できた。
P1’をGly/Ser以外のアミノ酸(Met等)で設計することで、目的タンパク質の1番目のアミノ酸を指定可能。
使用例③ P1’サイトがGly及びMet基質の切断例
P1'サイトがグリシン残基またはメチオニン残基の基質を4℃で16時間反応させ、SDS-PAGEにより切断状況を確認した。
基質の構造
* 25.7 kDaと30.0 kDaのタンパク質をTEVプロテアーゼ認識配列で連結した基質を使用
使用例④ 各社TEVプロテアーゼの切断効率の比較(Met基質)
P1'サイトがメチオニン残基の基質を4℃で16時間反応させ、SDS-PAGEにて切断状況を確認した。酵素はユニット量を揃えるため各社のユニット表記量を基に添加量を調整した。
各社TEVプロテアーゼの切断効率
レーン | サンプル | 切断率(%) |
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Lane 1 | 未切断Met基質(コントロール) | - |
Lane 2 | 当社 TEV Protease (Glycerol free) | 85 |
Lane 3 | A社 TEV Protease | 72 |
Lane 4 | B社 TEV Protease | 41 |
Lane 5 | C社 TEV Protease | 86 |
Lane 6 | D社 TEV Protease | 54 |
Lane 7 | E社 TEV Protease | 48 |
概要・使用例
概要 | タグ融合タンパク質からプロテアーゼでタグ切断 TEV Protease(Glycerol free) 本品は、Tobacco Etch Virus 由来のTEV プロテアーゼです。N 末端に8×His タグおよび6×HN タグを、C 末端に8×Hisタグを融合させた高純度なタンパク質です。認識配列を特異的に切断するため、融合タンパク質からタグの除去等に使用できます。 また、本品は界面活性剤等の添加剤を含まない必要最小限のバッファー組成のため、タンパク質の結晶構造解析等、タンパク質科学研究に用いる試料の調製に適しています。 特 長 ● 界面活性剤等の添加剤を含まない必要最小限のバッファー組成 ● TEV 認識配列を含む融合タンパク質からタグを切断 ● His タグによりTEV を簡単に除去可能 ● タンパク質科学研究の試料調製に最適 (Wako BioWindow SEP 2022 / No.173, p10) |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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