ペプチド・糖鎖・テトラマー: テトラマー

KACTUS社のMHCテトラマー合成

KACTUS社

KACTUS社は、高品質で信頼性の高いカスタムMHC複合体を提供しています。
MHCテトラマーおよびモノマー製造における豊富な専門知識により、免疫モニタリングにおいて、お客様のニーズに応えます。

特徴

KACTUS社はモノマー、テトラマー、キメラMHC、Peptide-ready MHC (prMHC) などのMHC複合体を提供しています。
お客様がご希望の複合型、対立遺伝子、ペプチド、タグ、ラベルなどをカスタムにより選択可能です。

製品タイプ

モノマー
モノマー
蛍光標識 (PE、FITC、APC)・ビオチン化
自然構造の哺乳類発現MHC-ペプチド複合体
テトラマー
テトラマー
ストレプトアビジンに結合した
4つのビオチン化MHCモノマー
TCRに対する親和性が高い
Peptide-ready MHC (prMHC)
Peptide-ready MHC (prMHC)
ペプチドを含まないMHCを安定化
各自で作製した抗原ペプチドをロード可能
MHC-VLP
MHC-VLP
VLP:ウイルスの組織や形態を模倣した粒子
VLPあたり約250コピーのMHCを含む多価MHC
キメラMHC
キメラMHC
MHCα3・β2Mをヒトからマウスに置換
非抗原性エピトープを標的とする抗体を減らす

選択可能な項目

対立遺伝子

ヒト
HLA-A*01:01 HLA-A*24:02
HLA-A*02:01 HLA-B*15:01
HLA-A*02:03 HLA-C*03:04
HLA-A*03:01 HLA-E*01:03
HLA-A*11:01 HLA-G
マウス
H-2Kb
Qa-1b

※その他の対立遺伝子もお問合せ可能です

発現システム

  • 大腸菌
  • Expi293

ネオアンチゲン配列

該当する場合はご指定してください

その他希望や情報がございましたらお問合せの際にご記入ください。
お客様の研究に最適な製品とサポートを提供いたします。

ケーススタディ

KACTUS社が提供するMHCの生物活性は、ELISAやFACS、SPRにより検証されています。
抗体結合、親和性研究、TCR スクリーニング、ブロッキングアッセイなどにご利用いただけます。

キメラMHC

標準的なMHCペプチド複合体で免疫すると、特異的なTCR様抗体が得られます。しかし、MHC α3 または β2M の非抗原性エピトープを標的とする抗体も生成されます。そのため、抗体スクリーニングに時間がかり、難易度が高くなります。KACTUS社は、MHC α3またはβ2Mを他の種の対応するドメインに置き換えることで、キメラMHCペプチド複合体を設計しました。抗原ペプチドの免疫原性が高まり、有効な抗体の生成が増加することで、抗体スクリーニングの難易度が軽減されます。KACTUS社のキメラ MHCは、哺乳類細胞で発現される自然な構造を維持し、優れた生物活性を示します。

図 1. キメラMHCモノマーの抗体結合活性

図 1. キメラMHCモノマーの抗体結合活性
ELISA 検証により、キメラ HLA-A02:01(mα3)&mB2M&NY-ESO-1 (SLLMWITQC) モノマーが HLA-A02:01&B2M&NY-ESO-1 (SLLMWITQC) 抗体に結合できることが示された。この活性は、非キメラ HLA-A*02:01&B2M&NY-ESO-1 (SLLMWITQC) モノマーの活性と同等であることが確認された。

図 2.キメラMHCモノマーの二重特異性抗体結合活性

図 2.キメラMHCモノマーの二重特異性抗体結合活性
ELISA 検証により、キメラ HLA-A 02:01(mα3)&mB2M&GP100 (YLEPGPVTA) モノマーが GP100 TCR&Anti-CD3 二重特異性抗体に結合できることが示された。この活性は、非キメラ HLA-A 02:01&B2M&GP100 (YLEPGPVTA) モノマーに匹敵し、設計していないキメラMHCモノマーの活性よりも優れていることが確認された。

Peptide-ready MHC (prMHC)

新しい抗原の特定は、免疫療法における重要なプロセスです。このプロセスでは、抗原ペプチドと MHC の結合親和性と TCR に対する反応性を検出することが重要です。KACTUS社は、ペプチドを含まないMHC モノマーまたはテトラマーを安定化した機能的なPeptide-ready MHC (prMHC)を開発しました。

図 3. Jurkat 細胞に結合するPE標識HLA-A02:01および

図 3. Jurkat 細胞に結合するPE標識HLA-A02:01および
B2M テトラマーのフローサイトメトリー分析

TCR KO Jurkat細胞は、ペプチドの存在にかかわらず、テトラマーへの顕著な結合を示さなかった。対照的に、1G4 TCR モノクローナル Jurkat細胞は、テトラマーがNY-ESO-1 (SLLMWITQC) ペプチドと複合化されたときに高い特異的結合を示したが、ネガティブコントロールのペプチドでは低い結合が示された。以上の結果より、ペプチドをロードした prMHC テトラマーが TCR発現細胞と高い結合親和性を持つことを示した。

価格・納期

価格

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納期

通常約6~8週間(カスタム項目により異なります。)

合成量

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