エンドトキシン

LPS抽出・精製受託サービス

自然免疫応用技研株式会社

各種グラム陰性細菌からのLPS抽出・精製を行います。ウェストファール法、トリクロロ酢酸法、フェノールクロロホルム法などにより抽出を行い、必要に応じて、さらに、DNA・RNA除去、タンパク質除去なども行ないます。
精製LPSのトリシンSDS-PAGE法による分子量の測定も可能です。

LPS抽出・精製の流れ

Step1:条件検討試験

乾燥菌体の一部を用いて熱水抽出を行い、水相のLPSがどの程度回収されているかを見積ります。

【作業内容】
検体のうち、乾燥菌を約20 mgを用いて熱水抽出液を調整し、リムルスアッセイにより水層のLPSを求めます。
水層のLPS含量が≧1 mg/g(乾燥菌体)の場合はStep2
水層のLPS含量が≦1 mg/g(乾燥菌体)の場合は別途協議の上、Step3

Step2:フェノール抽出

Step1にて水相からLPSが回収できると可能性が高いと判断出来ることから、フェノール抽出により乾燥菌体から粗LPSを抽出します。

【作業内容】
ウエストファールらの方法によるホットフェノール・水抽出を行い、水層に移動した粗LPSを回収します。
回収した粗LPSについてタンパク定量、核酸定量、リムルスアッセイを実施し、データをご報告いたします。
なお、ここで抽出した粗LPSから高純度のLPSを精製する場合にはStep4

Step4:Step2で得られた粗LPSからの高純度LPS精製

【作業内容】
核酸分解酵素処理、タンパク分解酵素処理を実施します。
酵素処理溶液を限外濾過し、低分子の夾雑物を取り除き、精製LPSを作成します。
精製したLPSを用いてタンパク定量、核酸定量、リムルスアッセイ、糖定量、TBA法、SDS-PAGEで物性測定を実施し、データをご報告いたします。

Step3:PCP法での粗LPS抽出

Step1にて脂溶性が高いLPSの可能性があると判断できることから、脂溶性が高いLPSの抽出方法であるPCP抽出法で乾燥菌体から粗LPS抽出します。

【作業内容】
PCPを用いるガラヌスらの方法によりフェノール層から粗LPSを抽出します。
回収した粗LPSについてタンパク定量、核酸定量、リムルスアッセイを実施し、データをご報告いたします。
なお、ここで抽出した粗LPSから高純度のLPSを精製する場合にはStep5

Step5:Step3で得られた粗LPSからの高純度LPS精製

【作業内容】
核酸分解酵素処理、タンパク分解酵素処理を実施します。
酵素処理溶液を限外濾過し、低分子の夾雑物を取り除き、精製LPSを作成します。
精製したLPSを用いてタンパク定量、核酸定量、リムルスアッセイ、糖定量、TBA法、SDS-PAGEで物性測定を実施し、データをご報告いたします

費用、納期

照会(スタートの菌種や求める収量、難易度などによりスケールなど変わりますので、まずはご相談ください。)

お見積りに必要な情報

  • 菌種(出来るだけ詳細にご教示ください。)
  • 目標の収量
  • 可能であれば上記菌種(もしくは近縁種)を使用してLPSを精製した論文情報
    ⇒水溶性か脂溶性か判断出来ると、条件検討試験を省略できる可能性があります。

ご準備頂くサンプル

死菌体を準備ください。(容量については別途ご相談)
中性付近で加熱(100℃・30分)、フェノール溶液への懸濁等、お客様が対応できる方法でお願いします。

※感染するような菌でも、不活化処理済み、処理後に不活化の確認がされている死菌であれば対応可能です。
実績としては、病原性のある菌について、回収した湿菌体にフェノールを加え、その状態でサンプルを送付して頂いたことがあります。

注意事項

  • LPS抽出方法LPSは菌株によって種類が多様で、全ての種類のLPSを予め決められた一つの方法で抽出・精製することは難しいです。
    LPSの抽出方法としては、LPSの構造にO抗原を有する水溶性が高いLPSを抽出する方法としてウエストファールらのフェノール抽出があり、実施元ではこちらの方法でLPS抽出を実施しています。
    O抗原がないLPSは、ウエストファールらのフェノール抽出では水相にLPSが回収されないか、回収されても少ない可能性があります。水相に回収されなかった場合は、フェノール層からの回収を行います。
    得られた粗LPSには、LPS以外に核酸とタンパク等も含まれています。
    核酸分解酵素処理とタンパク分解酵素処理を行い、これらの夾雑物を低分子化し、限外濾過で夾雑物を除き、LPSの精製を行います。
  • 精製LPSの回収量/純度同じ抽出作業を実施しても、菌株が異なると得られるLPSの量/純度が大きく異なる場合があります。
    精製で得られたLPS標品の乾燥重量から核酸とタンパクの含量を除いた割合をLPSの純度の目安としております。
    精製度の目標としては90%以上としていますが、LPSの種類によってはこの目標値を達成できない場合があります。
  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
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