アルパカの重鎖抗体由来の蛍光標識一次抗体

Biotium社 MiniMab™ SdAbs

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MiniMab™ SdAbs (Single-domein Antibodies) は、アルパカ抗体由来のVHHドメイン組み換え体です。従来の抗体と比較して約15 kDaと小型であるため、組織深部への浸透性が高く、染色時間が短縮され、密集したエピトープや遮蔽されたエピトープへのアクセス性が向上します。

MiniMab™ SdAbs とは

特長

  • IgG抗体より深い組織浸透性、高い溶解性と安定性、より速い染色を実現
  • エピトープと色素の距離が短いため、高解像度イメージングに最適
  • 免疫蛍光染色向けに開発/最適化
  • 近赤外蛍光色素 CF™740も含む、鮮明で光安定性のあるCF™色素で標識
  • 確率的光学再構成顕微鏡法 (Stochastic Optical Reconstruction Microscopy:STORM) に適したCF™色素で標識

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アルパカ抗体 (MiniMab™) と他の抗体の違い

シングルドメイン抗体 (SdAbs) またはVHHドメインは、アルパカ、ラマ、ラクダに存在するラクダ科動物の重鎖抗体 (Heavy Chain only Antibodies:HCAbs) から得られる小さな抗原結合断片です。重鎖と軽鎖の両方の構造を持つ従来のIgGとは異なり、HCAbs (IgG2およびIgG3) は軽鎖とCH1ドメインを持たず、抗原認識は単一の可変領域に依存しています。
MiniMab™ SdAbs は、これらのVHHドメインの組み換え体で、免疫蛍光法やその他のアプリケーションにおいて優れた性能を発揮する次世代の標識ツールです。従来の抗体と比較して約15 kDaと小型であるため、組織深部への浸透性が高く、染色時間が短縮されます。また、密集したエピトープやマスクされたエピトープへのアクセス性が向上します。そのため、高解像度および超解像イメージングに最適です。MiniMabs™ SdAbs はエピトープ-への色素置換も最小限に抑え、確率的光学再構成顕微鏡 (STORM) などの超解像法における空間的精度を保持します。

抗原 (エピトーブ):

GFAP

各製品の染色結果 GFAP

PFA固定化ラット脳凍結切片をCF™ 568 GFAP rVHH (SdAb2409.GFAP) MiniMab™ (オレンジ色)、NucSpot™ 680/700 (マゼンタ色) で染色した。
スケールバー:20 μm

GFAP

各製品の染色結果 VGLUT1

ラット眼凍結切片をCF™ 568 VGLUT1 rVHH (SdAb2412.VGLUT1) MiniMab™ (オレンジ色) で染色した。核はNucSpot™ 680/700 (マゼンタ色) で染色した。
スケールバー:50 μm

GFAP

各製品の染色結果 SYT1

ラット網膜凍結切片をCF™ 488A SYT1 rVHH (SdAb2501.SYT1) MiniMab™ (緑色)、anti-GFAP CF™ 740 (マゼンタ色)、NucSpot™ 568/580 で染色した。

MiniMab™ SdAbs は、卓越した輝度、光安定性、CF™740などの近赤外蛍光色素を含む広いスペクトル範囲で知られる、Biotium社のCF™色素で標識されています。これらの標識色素は、シグナル損失消光を最小限に抑えつつ長時間のイメージングを可能にし、鮮明で鮮やかな結果を可能にします。
MiniMab™ SdAbs CF™ 標識一次抗体は、普段の蛍光顕微鏡観察から最先端のナノスケール可視化までご活用いただけます。

製品➀ GFAP Recombinant Alpaca VHH

グリア線維性酸性タンパク質 (Glial Fibrillary Acidic Protein:GFAP) は神経組織に存在する49 kDaのIII型中間径フィラメントタンパク質であり、中枢神経系の発達過程においてアストロサイトを他のグリア細胞と区別するマーカーとして機能します。
GFAPには3つのスプライシングバリアントが同定されていますが、αアイソフォームがアストロサイトで最も豊富に発現しています。GFAP は、アストロサイトにおいてビメンチンおよびネスチンと共集合しますが、これらの相互作用は、フィラメント形成に必須ではありません。GFAP のフィラメント形成は、他の中間径フィラメントと同様にN 末端ドメインのリン酸化および脱リン酸化によって調節されています。
GFAP 遺伝子の変異は、アレクサンダー病と関連があり、グリア細胞に由来する特定の腫瘍では、GFAP の発現上昇が観察されています。

GFAP Recombinant Alpaca VHHの染色結果

ラット網膜凍結切片を、MiniMab™ SdAb (VHH) anti-SYT1 CF™ 488A (緑色)、anti-GFAP CF™ 740 (マゼンタ色) で染色した。また、核をNucSpot™ 568/580 (赤色) で染色した。
FLUOVIEW FV4000共焦点イメージングシステムを用いて、488 nm、561 nm、730 nm波長で X20 倍率でイメージングした。
スケールバー:100 μm

標識色素 Ex/Em 濃度 STORMへの適用 製品コード
CF™ 488A 490/516 nm 100 μg/mL N001-488A-200UL
CF™ 498 498/519 nm 100 μg/mL N001-498-200UL
CF™ 568 562/584 nm 100 μg/mL N001-568-200UL
CF™ 583R 585/609 nm 100 μg/mL N001-583R-200UL
CF™ 647 652/668 nm 100 μg/mL N001-647-200UL
CF™ 660C 667/685 nm 100 μg/mL N001-660C-200UL
CF™ 680 681/698 nm 100 μg/mL N001-680-200UL
CF™ 740 742/767 nm 100 μg/mL × N001-740-200UL

製品➁ SYT1 Recombinant Alpaca VHH

シナプトタグミン1 (Synaptotagmin 1:SYT1) は、17の構成員からなるシナプトタグミン膜輸送タンパク質ファミリーに属します。これらのタンパク質は、細胞内領域内に2つのカルシウム結合ドメインを有する単一通過型膜貫通タンパク質です。SYT1は主に軸索終末のシナプス前ボタンに存在し、そこでシナプス小胞と結合します。局所環境におけるカルシウム濃度の上昇に応答して、小胞融合を開始し神経伝達物質の放出を促進する上で極めて重要です。

MiniMab™ SdAb anti-SYT1は、ラットおよびマウスのSYT1の細胞質領域に特異的かつ強力に結合し、その高い配列相同性からヒトSYT1も認識すると考えられます。

SYT1 Recombinant Alpaca VHHの染色結果

ラット網膜凍結切片を、MiniMab™ SdAb (VHH) anti-SYT1 CF™ 488A (緑色)、anti-GFAP CF™ 740 (マゼンタ色)で染色した。また、核をNucSpot™ 568/580(赤色)で染色した。
FLUOVIEW FV4000共焦点イメージングシステムを用いて、488 nm、561 nm、730 nm波長で X20 倍率でイメージングした。
スケールバー:100 μm

標識色素 Ex/Em 濃度 STORMへの適用 製品コード
CF™ 488A 490/516 nm 100 μg/mL N002-488A-200UL
CF™ 498 498/519 nm 100 μg/mL N002-498-200UL
CF™ 568 562/584 nm 100 μg/mL N002-568-200UL
CF™ 583R 585/609 nm 100 μg/mL N002-583R-200UL
CF™ 647 652/668 nm 100 μg/mL N002-647-200UL
CF™ 660C 667/685 nm 100 μg/mL N002-660C-200UL
CF™ 680 681/698 nm 100 μg/mL N002-680-200UL
CF™ 740 742/767 nm 100 μg/mL × N002-740-200UL

製品➂ VGLUT1 Recombinant Alpaca VHH

小胞型グルタミン酸トランスポーター1 (Vesicular GLutamate Transporter 1:VGLUT1) は主にグルタミン酸作動性シナプスのシナプス小胞上に存在し、小胞ATPaseによって生成されるプロトン勾配を利用して、小胞が細胞膜と融合し神経伝達物質がシナプス間隙へ放出される前にグルタミン酸を小胞へ取り込みます。

MiniMab™ SdAb anti-VGLUT1は、ラットおよびマウスのVGLUT1の細胞質領域に強く特異的に結合し、その高い配列相同性からヒトVGLUT1も認識すると考えられます。

VGLUT1 Recombinant Alpaca VHHの染色結果

ラット眼凍結切片をCF™ 568 VGLUT1 rVHH (SdAb2412.VGLUT1) MiniMab™ (オレンジ色)。で染色した。核はNucSpot™ 680/700 (マゼンタ色) で染色した。
スケールバー:50 μm

標識色素 Ex/Em 濃度 STORMへの適用 製品コード
CF™ 488A 490/516 nm 100 μg/mL N003-488A-200UL
CF™ 498 498/519 nm 100 μg/mL N003-498-200UL
CF™ 568 562/584 nm 100 μg/mL N003-568-200UL
CF™ 583R 585/609 nm 100 μg/mL N003-583R-200UL
CF™ 647 652/668 nm 100 μg/mL N003-647-200UL
CF™ 660C 667/685 nm 100 μg/mL N003-660C-200UL
CF™ 680 681/698 nm 100 μg/mL N003-680-200UL
CF™ 740 742/767 nm 100 μg/mL × N003-740-200UL

製品一覧

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GFAP Recombinant Alpaca VHH

SYT1 Recombinant Alpaca VHH

VGLUT1 Recombinant Alpaca VHH

関連製品一覧

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未標識抗GFAP抗体

未標識抗VGLUT1抗体

神経細胞用培地

ミクログリア除去試薬

iCell® 神経細胞/グリア細胞

核染色用マウント溶液

バックグラウンド蛍光ブロッカー

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