強陽イオン交換体

JNC セルファイン™ MAX S-r/S-h/GS

メーカーロゴ
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強陽イオン交換クロマトグラフィー充填剤セルファイン™ MAX S-r/S-h/GSは動的吸着量の向上および高流速での耐圧性を備えるために、高度に架橋されたベース担体を使用しています。セルファイン™ MAX GS はイオン交換基を含むポリマーをグラフト重合しており、かつ優れた性能を発揮するようにリガンド濃度を最適に調節することにより、抗体凝集体の除去に優れたパフォーマンスを発揮します。

製品概要

セルファイン™ MAX S-r セルファイン™ MAX S-h セルファイン™ MAX GS
リガンド S(スルホン)
- C4H6SO3- Na+
-R-SO3-Na+
(グラフトポリマー修飾)
ベース粒子 真球状高架橋セルロース
(デキストラン修飾)
真球状高架橋セルロース
平均粒子径 90 μm
動的吸着量
(mg/mL)
> 130(IgG) > 180(IgG) ≧70(IgG)
≧100(リゾチーム)
イオン交換容量
(meq/mL)
0.09-0.21 0.10-0.22 0.09-0.15
操作圧 < 0.3 Mpa
pH安定性 2 -13 3 -14 2-13
保存液 20%エタノール水溶液

MAX S-r

  • シャープな溶出性を重視した担体設計

MAX S-h

  • 高い動的吸着量を重視した担体設計

MAS GS

  • リガンドをグラフトポリマー修飾
  • モノクローナル抗体の凝集体を効率よ く分離可能
  • リガンド構造と細孔サイズの最適な設計により、高い動的吸着性能を実現

特長

モデルタンパク質の分離特性(セルファイン™ MAX S-h、S-500、MAX GS)

モデルタンパク質の分離特性(セルファイン™ MAX S-h、S-500、MAX GS)

【分析条件】

サンプル : リボヌクレアーゼA, チトクロムC、 リゾチーム
カラム : 6.6 mm ID × 50 mm L
バッファーA : 10 mM リン酸Na、pH 7
バッファーB : 10 mM リン酸Na + 0.5 M NaCl、pH 7

動的吸着量の比較(セルファイン™ MAX GS)

動的吸着量の比較(セルファイン™ MAX GS)

【分析条件】

サンプル : ポリクローナル IgG
サンプル濃度 : 1 mg/mL
カラム : 5.0 mm ID × 50 mm
吸着バッファー : 10 mM 酢酸、50 mM NaCl、pH 5.0

抗体医薬のダウンストリームプロセスに好適

抗体凝集体の分離特性比較(セルファイン™ MAX GS)

セルファイン™ MAX GSはNaCl濃度またはpH条件を変化させることで、抗体の凝集体の除去に優れたパフォーマンスを発揮します。
市販のアガロース担体とセルファイン™ MAX GSを用いて、抗体のモノマーと凝集体の分離を比較しました。

抗体凝集体の分離特性比較(セルファイン™ MAX GS)

【分析条件】

サンプル : 酸・熱変性させたポリクローナルIgG
サンプル濃度 : 2 mg/mL
インジェクション量 : 1 mL
バッファー : 酢酸(pH5.0)
NaClグラジエント : 50 mM→1 M
抗体凝集体の分離特性比較(セルファイン™ MAX GS)

【分析条件】

サンプル : 酸・熱編成させたモノクローナル抗体IgG
インジェクション量 : 1mL
カラム : 内径5 mm × 高さ50 mm
バッファー : クエン酸バッファー (pH 5.0)
NaClグラジエント : 0.2→0.5 M
流速 : 0.66 ml/min

抗体の凝集体除去に優れたパフォーマンスを発揮

Q&A

セルファイン™ MAXシリーズの強カチオン交換クロマトグラフィー充填剤には3つのラインアップがあります。
セルファイン™ MAX S-r、セルファイン™ MAX S-h、セルファイン™ MAX GSの違いを教えてください。

いずれもリガンドはスルホン基を持ちますが、ベース担体の違いがございます。

セルファイン™ MAX S-r
高流速、高吸着を実現するベース担体を使用しています。セルファインMAX S-hと比較すると吸着性能は低いですが、シャープな溶出性を示します。末尾の「r」はresolution(溶出性)を表しています。

セルファイン™ MAX S-h
高流速、高吸着を実現するベース担体を使用しています。モデルタンパク質としてガンマグロブリンを吸着させた実験では吸着量が200mg/mLを超えます。一方でセルファインMAX S-rと比較すると溶出性が低い特徴があります。特にガンマグロブリンなど等電点が異なる集合体を精製する場合は溶出液量を多く必要としますが、単一の等電点のタンパク質を精製する場合はシャープな溶出性を示します。末尾の「h」はhigh capacity(高吸着性能)を表しています。

セルファイン™ MAX GS
高流速、高吸着を実現するベース担体を使用しています。リガンドはグラフト重合によって近接していますので、高塩濃度の条件においても優れた分離性を示します。特にモノクローナル抗体のダイマー(二量体)や、それ以上の凝集体を除去する場合に、通常の強カチオン交換クロマトグラフィー充填剤と比較して優れた分離性能を発揮します。

セルファインは有機溶媒(ヘキサン,クロロホルム,酢酸エチルなど)で使用できますか?

セルファインは水系での使用を想定しています。セルロースですので一定の有機溶媒に耐性はありますが、使用を保証するものではございません。

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