MagCapture™ タマビジン2-REV
タマビジン2-REVは、新規アビジン様タンパク質「タマビジン2」の改変体です。点変異の導入により、可逆的なビオチン結合複合体を形成することができます。これにより、過剰ビオチンの添加により、ビオチン化分子の競合溶出が可能です。(従来のアビジン/ストレプトアビジンとビオチンとの結合力は非常に強固で、不可逆的に結合します。)
- 磁気ビーズ
- 磁気スタンドの使用
ビオチン化分子
回収操作時間短縮
- 低い
バックグラウンド - 非特異吸着の低減
ビオチン化分子
純度アップ!!
- ビオチン
競合溶出 - マイルドな条件下
ビオチン化分子を回収
- 広がるアプリ
- RNA pull down
アッセイへの応用
など
Tamavidin2-REV磁気ビーズ 使用方法概要
MagCapture™ タマビジン2-REV 使用例
ビオチン化DYKDDDDK-BAPの添加回収
ビオチン化DYKDDDDK-BAP 10ngを細胞ライセート(1×106 細胞相当)に添加したInputから、従来品Streptavidin磁気ビーズと本品を用いて添加回収性能を比較した。
※本品のビオチン競合溶出には2 mmol/L ビオチン溶液を使用。
MagCapture™ タマビジン2-REVは従来品と比較して低バックグラウンドで目的のビオチン化DYKDDDDK-BAPを回収することができた。
ビオチン化抗体[ビオチン化抗ヒトAgo2抗体(4G8)]による免疫沈降
ビオチン化抗ヒトAgo2抗体(4G8)(1μg/assay)を用いてK562細胞ライセート(5×106 細胞相当)から内在性ヒトAgo2タンパク質を回収した。
従来品Streptavidin磁気ビーズと比較して、MagCapture™ タマビジン2-REVは低バックグラウンドで内在性ヒトAgo2タンパク質を回収することができた。
RNAプルダウンアッセイへの応用(HOTAIR RNA)
(A) ビオチン標識したHOTAIR RNAのセンス鎖とアンチセンス鎖を用いてRNAプルダウンを行い、SDSサンプルバッファー溶出により調製した検体を銀染色によって検出した。各RNAプローブとの反応にはK562細胞ライセート(5×106 細胞相当)を使用した。
(B) RNAプルダウンで得られた検体のウエスタンブロットを行った。一次抗体には抗Ezh2抗体を用いた。
MagCapture™ タマビジン2-REVは従来品と比較して低バックグラウンドかつ、効率よくRNA結合タンパク質を回収することができた。
タマビジン2-REVの性質
品名 | 等電点(pl)※1 | 耐熱性 ※2 | ビオチン結合速度定数(ka(M-1S-1)) | ビオチン解離速度定数(kd(S-1)) | 分子量 (4量体) |
---|---|---|---|---|---|
タマビジン2 | 7.4 | Tm=85℃ | (1.0±0.5)×106 | 検出限界値以下 ※3 | 約60kDa |
タマビジン2-REV | 8 | Tm=75℃ | (1.3±0.5)×106 | (1.5±0.4)×10-5 | 約60kDa |
※1 等電点:アミノ酸配列より算出。
※2 耐熱性(Tm値):ビオチン結合活性が加熱前の50%となる20分加熱温度。
※3 検出限界値:5×10-6(kd(S-1))
参考文献
- Takakura, Y., et al., “Tamavidin2-REV; an engineered tamavidin with reversible biotin-binding capability.”, J. Biotechnol., 164, 19-25 (2013).
- Motani, K. and Kosako, H., “BioID screening of biotinylation sites using the avidin-like protein Tamavidin 2-REV identifies global interactors of stimulator of interferon genes (STING).”, J. Biol. Chem., 295(32), 11174-11183 (2020).
- Nishino, K. et al., “Optimized workflow for enrichment and identification of biotinylated peptides using Tamavidin 2-REV for BioID and cell surface proteomics.”, J. Proteome Res., 21, 2094-2104 (2022).
製品一覧
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磁気ビーズ結合品
単品タンパク質
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