JNC ゲルろ過クロマトグラフィー用充填剤

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ゲルろ過クロマトグラフィーは分子量の違いでタンパク質の精製対象物質を分離する手法です。

ゲルろ過クロマトグラフィー担体セルファイン™には幅広い分子量分画のタンパク質を分離することができる「GCL-2000HF」と、タンパク質等の脱塩に使用される「GH-25」の2つの製品があります。

品名 GCL-2000HF GH-25
マトリックス 真球状、架橋セルロース粒子
平均粒子径 90 μm
排除限界分子量 PEG : 200 kDa
タンパク質:3,000 kDa
3kD
pH安定性 1~14
操作圧 <0.2MPa
保存液 20%エタノール水溶液

セルファイン™ GCL-2000HF

広い分子量分画のバイオ分子の精製を可能にしたゲルろ過クロマトグラフィー充填剤です。特にタンパク質などの高分子の精製に適しています。

特長

  • 真球状で機械強度の高いセルロース粒子
  • タンパク質の精製に最適な細孔サイズ
  • 幅広い分子量のタンパク質の精製に適用可能
  • 膨潤させた状態で提供しているため、膨潤操作不要
  • オートクレーブ滅菌可能 (121°C、1 bar、20 分)

異なる分子量のタンパク質を用いたKav(分配係数)プロファイル

異なる分子量のタンパク質を用いたKav(分配係数)プロファイル

異なるタンパク質を用いたKav(分配係数)測定

タンパク質 分子量 Da Kav
チログロブリン 660,000 0.00
ヒトガンマグロブリン 155,000 0.45
BSA 66,000 0.52
キモトリプシノーゲンA 25,700 0.62
α-キモトリプシン 25,200 0.62
ミオグロビン 17,000 0.63
リゾチーム 14,300 0.70
リボヌクレアーゼA 13,700 0.70
バシトラシン 1,400 0.91

流速特性

流速特性

セルファインGCL-2000HFは独自の架橋技術によって優れた物理的強度を持ちます。このため大型カラムでの使用が可能で、バイオ医薬品の製造にも使用されています。線速と圧力損失の関係を示します(図2)。市販のゲルろ過クロマトグラフィー担体と比較して極めて良好な流速特性を示します。

セルファイン™ GH-25

脱塩用途に設計された真球状の多孔質セルロース粒子です。排除限界分子量が3KDaのため、タンパク質は細孔内には入らず、一方で塩類や界面活性剤などは分子量が小さく細孔内に入り、タンパク質よりも遅れてカラムから溶出されていきます。このためバッファー置換などになどに好適に使用できます。

特長

  • 真球状で機械的強度の高いセルロース粒子
  • 非特異的吸着が少ない
  • 膨潤させた状態で提供しているため、膨潤操作不要
  • pH 1~14で操作可能(0.1M HCl, 0.5M NaOH)
  • オートクレーブ滅菌可能 (121 °C, 30 分)

流速特性

流速特性

セルファインGH-25は極めて機械的強度が高い。
市販のデキストラン担体と比較して2倍近い耐圧性が見られた。

セルファインGH-25の分離特性

セルファインGH-25の分離特性

1:エチレングリコール(MW.62)
2:PEG (MW.200),
3:PEG (MW.400),
4:PEG (MW.600),
5:PEG (MW.1,000),
6:PEG (MW.3,000),
A:グリシン (MW.75),
B:グリシン x2 (MW.132),
C:グリシン x3 (MW.189),
D:グリシン x4 (MW.246),
E:パントテン酸カルシウム (MW.477),
F:ビタミンB12 (MW.1,355),
G:インスリンβ鎖 (MW.3,495)

セルファインGH-25の特徴は独特の分離パターンです。 上図の分子量とKavの関係からわかるように、分子量1,000と分子量3,000に対するKavの差が大きくなっています。 このことは、分子量1,000以下の低分子化合物とタンパク質等の高分子化合物の分離に非常に有利であることを示しています。

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