抗体医薬品、ペプチドの分析に

Genovis社 IgAプロテアーゼ「IgASAP™」

IgA

Genovis社は、抗体医薬研究用のバイオ医薬プロセス酵素SmartEnzymes™を開発・製造しているスウェーデン(ルンド)のメーカーで、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ)、試薬キットをラインアップしています。
IgASAP™はヒトIgAのヒンジ領域上部を認識するプロテアーゼで、FabとFcの調製に最適なIgAプロテアーゼです。

特長

  • ヒトIgAのヒンジ領域上部を特異的に切断
  • ヒトIgAに対して高活性
  • 約1時間でIgA切断反応が完了

IgASAP™のワークフロー

IgASAP™は、ヒトIgAのヒンジ領域上部(... VPSTPP/TPSPST …)でヒトIgAを消化し、インタクトなFabおよびFcフラグメントを生成します。 最適な活性条件は37°C、pH6.5-8です。
IgASAP™はヒトIgAのヒンジ領域上部を認識するプロテアーゼで、FabとFcの調製に最適なIgAプロテアーゼです。

IgA

アプリケーションデータ

IgAの部位特異的消化

IgA
IgA

IgASAP™を用いたヒトミエローマIgA抗体のLC-MS分析

IgASAP™を用いて、37℃ 1時間でヒトミエローマIgA抗体を断片化して、還元および変性条件下でOmniGLYZOR™ KitでN-グリカンを除去した後、LC-MSにて分析した。生成されたscFcおよびFdフラグメントが確認できた。

A) インタクトなヒトミエローマIgA抗体
B) IgASAP™およびOmniGLYZOR™ Kitで処理後のscFcフラグメント
C) IgASAP™およびOmniGLYZOR™ Kitで処理後のFdフラグメント

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