ヒトIgM CH2ドメインの下部を認識するプロテアーゼ

Genovis社 IgMプロテアーゼ「IgMBRAZOR™」

IgM

Genovis社は、抗体医薬研究用のバイオ医薬プロセス酵素SmartEnzymes™を開発・製造しているスウェーデン(ルンド)のメーカーで、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ)、試薬キットをラインアップしています。
IgMBRAZOR™はヒトIgM重鎖のCH2ドメインの特定部位1箇所を切断するプロテアーゼで、F(ab')2とFcの調製に最適なIgMプロテアーゼです。

特長

  • ヒトIgM CH2ドメインの下の1箇所を特異的に切断
  • ヒトIgMに対して高活性
  • 約30分でIgM切断反応が完了

IgMBRAZOR™のワークフロー

IgMBRAZOR™は、重鎖のCH2ドメインの下の1つの特定部位(... VPDQDT / AIRVFA …)でヒトIgMを消化し、インタクトなF(ab’)2およびFcフラグメントを生成します。 最適な活性条件は37°C、pH5.5-9です。

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アプリケーションデータ

IgMの部位特異的消化

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IgMBRAZOR™を用いたヒトミエローマIgM抗体のLC-MS分析

IgMBRAZOR™を用いて、37℃ 30分間でヒトミエローマIgM抗体を断片化して、還元および変性条件下でPNGase FでFc N-グリカンを除去した後、LC-MSにて分析した。生成されたVH-CH1-CH2およびCH3-CH4フラグメントが確認できた。

A) インタクトなヒトミエローマIgM抗体
B) IgMBRAZOR™およびPNGase Fで処理後のVH-CH1-CH2フラグメント
C) IgMBRAZOR™およびPNGase Fで処理後のCH3-CH4フラグメント

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製品一覧

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