Polysciences社 mRNA精製ビーズ

BioMag® Oligo dT(20)はmRNAを精製する磁気ビーズです。磁気ビーズの表面にdTTPのオリゴDNAが存在しており、mRNAのポリAテールに結合することでmRNAの精製を可能にします。本製品はヌクレアーゼフリーです。

精製に必要な材料

提供される材料

BioMag® Oligo dT(20)

本製品の他に必要な材料

  • Binding Buffer(組成:20mM Tris and 0.5M NaCl at pH 8.0)
  • Wash Buffer(組成:7mM Tris and 0.17M NaCl at pH 8.0)
  • DPEC処理水
  • ヌクレアーゼフリーマイクロチューブ
  • マグネティックセパレーター

プロトコール

下記プロトコールは約100µgのTotal RNAから1-2μgのポリアデニルRNAを精製した例となります。本製品(2mL)は1-2μgのmRNAを約20回精製することができます。
操作時間は約15分です。

  1. ① 本製品100µLをヌクレアーゼフリーのマイクロチューブ内に加えます。マグネティックセパレーターを使い、30秒間マイクロチューブ内の側面に引き寄せ、上清を除きます。Binding Buffer200µLをマイクロチューブに加えて本製品を洗浄し、上清を除きます。再度Binding Bufferを加え再懸濁させます。
  2. ② Total RNAを含むサンプルをDEPC処理水に加え、全体が90µLになるように調整します。
  3. ③ RNAの二次構造を解くためにRNAサンプルを55℃で5分間インキュベートします。
  4. ④ RNAサンプルに10µLの5M NaClを加えます。(最終濃度:0.5M NaCl)
  5. ⑤ RNAサンプルを①の溶液に加え、室温で3分間静置します。
  6. ⑥ マグネティックセパレーターを使い、100µLのWash Bufferで2回洗浄します。
  7. ⑦ 55℃のDEPC処理水(25-50µL)内に⑥を加え、2分間磁気ビーズに結合したmRNAを溶出します。この操作で90%のmRNAが溶出されます。
  8. ⑧ マグネティックセパレーターを使い、新しいヌクレアーゼフリーのマイクロチューブへ⑦を移します。
  9. ⑨ ⑧の操作をさらに2回行い、完全にmRNAを溶出します。溶出した溶液は⑧のマイクとチューブに加えます。

製品一覧

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関連製品一覧

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DEPC処理水

TriLink社 mRNA

TriLink社 CleanCap

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