バイオ技術により生まれた天然物系の素材

JNC ポリリジン(ε-Poly-L-Lysine)

ε-Poly-L-Lysine(ポリリジン)は必須アミノ酸の一種であるL-リジンのε位のアミノ基がカルボキシル基とペプチド結合し、直鎖状につながったポリアミノ酸でJNCのバイオ技術により製造されている天然物系の素材です。 ポリリジンはポリカチオンであるため、優れた抗菌作用を発揮します。また慢性毒性試験をはじめとする各種毒性試験により、その安全性が確保されており、食品保存料として利用されています。さらに、食品の保存以外にもバイオプラスチックなどの応用も期待されています。

特長

    • 高い水溶性
    • 様々な微生物に対する増殖抑制効果
    • 高温環境下でも活性が落ちない
    • 広域なpHで抗菌性を示す
  • 構造式
  • 物性データ
  • 微生物増殖抑制効果
  • 熱安定性試験
  • 各pH領域での微生物抑制効果

機能紹介

凝集作用

ポリカチオンの特性を生かし、タンパク質、核酸、多糖類など、アニオン物質と反応し、イオンコンプレックスを形成。凝集、沈殿作用を有します。

凝集作用

・凝集、沈殿作用による不純物除去、有効成分の回収
・イオンコンプレックスによる生分解性プラ様物質の生成も

1) Kazunori U, Yoshimitsu H, Tomotake M, and Tokuma F.: ACS OMEGA, 4, 9756(2019)

吸着作用

ε-ポリリジンは、毛髪や皮膚、プラスチックや金属などの表面に吸着、作用することにより表面を改質することができます。

ポリリジンのヒト毛髪への吸着

蛍光標識したε-ポリリジンを濃度依存的に毛髪に一定時間作用させ、吸着を可視化

α-及びε-ポリリジンをコーティングした24well plateにおけるHeLa D98細胞培養観察

  • ノンコート
  • α-ポリリジン
  • ε-ポリリジン
  • ε-ポリリジンは、
    α-ポリリジンより良好な細胞接着培養効果

消臭作用

アミンの性質により、各種悪臭物質に対する消臭効果が認められ特に低級脂肪酸に対して消臭効果を示します。

① F2sバッグに悪臭物質(n-酪酸又はiso-吉草酸)とポリリジン or 純水(BLANK)を添加 ② 空気充填後、密封して温浴 ③ 放冷後、検知管にて悪臭物質濃度測定

製品一覧

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