Genovis社 α1-2,3,4結合フコース加水分解酵素「FucosEXO™」
Genovis社は、抗体医薬研究用のバイオ医薬プロセス酵素SmartEnzymes™を開発・製造しているスウェーデン(ルンド)のメーカーで、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ)、試薬キットをラインアップしています。
FucosEXO™は、N-およびO-グリコシル化タンパク質または遊離糖鎖上のα1-2、α1-3、およびα1-4-結合フコースを効率的に加水分解するためのα-フコシダーゼの混合物です。
凍結乾燥した酵素製品(FucosEXO Lyophilized)と、酵素をアガロースビーズに固定化したFucosEXO Immobilized Microspinをラインアップしています。
プロトコル
特長
- ɑ1-2,3,4結合フコースを効率的に加水分解により除去
- N型糖鎖、O型糖鎖、遊離糖鎖に作用
- 反応時間は1-2時間
- 補酵素不要
FucosEXO™酵素とは
FucosEXO™は、N-およびO-グリコシル化タンパク質または遊離糖鎖上のα1-2、α1-3、およびα1-4-結合フコースを効率的に加水分解するためのα-フコシダーゼの混合物です。
FucosEXO™の酵素はいずれも大腸菌で発現(Hisタグ付き)させており、分子量は87kDaと64kDaです。
FucosEXO™は、天然条件下で糖タンパク質上のフコースを加水分解し、補因子や添加物を必要とせずに、pH6〜8の範囲で高い活性を示します。
酵素製品(FucosEXO Lyophilized)および、FucosEXO Immobilized Microspinをラインアップしています。
酵素製品(FucosEXO Lyophilized)
- 2000Unit
- 凍結乾燥品
FucosEXO Immobilized Microspin
- マイクロスピンカラム1本あたり、最大0.5 mgの糖タンパク質を処理
- FucosEXO™をアガロースビーズに固定化
【Unit定義】
1UnitのFucosEXO™は、20mM Tris pH 6.8で37°Cで30分間インキュベートすると、11nmolの2‘-フコシルラクトースおよび、4.5nmolの3-フコシルラクトースの90％以上からフコースを加水分解する
FucosEXO™の基質特異性
等モル量の下記の合成オリゴ糖を用いてFucosEXO™の基質特異性を分析した。
- α1-2（2‘-フコシルラクトース）
- α1-3（3-フコシルラクトース）
- α1-4（ルイスa)
- α1-6（α1-6フコシル化キトビオース）
基質をFucosEXOとともに37℃で30分間インキュベートし、放出されたフコースの量をL-Fucose Assay Kit（Megazymes）を使用して分光測定した。
製品一覧
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酵素製品(凍結乾燥)
スピンカラム製品(アガロースビーズ固定化)
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- 【試薬】
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