細胞のチューブへの吸着を抑制、回収率をUP
住友ベークライト プロテオセーブ®SS
プロテオセーブ® SSは、超親水性ポリマーコーティングにより、タンパク質やペプチドの容器への非特異吸着を抑制します。
マイクロチューブ、スリムチューブ、遠沈管、マルチウェルプレートを各種ラインアップしています。
特長
- タンパク質の疎水性相互作用による容器への吸着を抑制することにより、サンプル中のタンパク質の損失・変性・失活を防ぎます。
- 基材とポリマーは結合しているため、ポリマー溶出の心配がなく、従来のコーティングしただけの製品では使用が困難だった有機溶剤・界面活性剤・熱に対して強い耐性*があります。
*材質がポリプロピレンの場合 (マイクロチューブ製品、スリムチューブ製品、50 mL遠沈管、96Vプレート、96Vディープウェルプレート)
プロテオミクスでの使用例 ~LC-MSによる他社低吸着製品とのペプチド同定数比較~
■プロテオセーブ®SS
■他社品A (ノンコート)
■他社品B (ノンコート)
■他社品C (ノンコート)
■他社品D (シリコンコート)
■他社品E (ポリマーコート)
実験条件
- 容器:プロテオセーブ® SS 1.5 mLマイクロチューブ、他社品5品種
- 試料:肝がん細胞Hep3B由来ペプチド
- 容量:300 ng
- 機種:nonoLC-Ultra 2D with TripleTOF® 5600, AB
- カラム:75 μm x 150 mm, ChromXP C18-CL 3 μm 120Å
- 溶離液:A溶液 0.1%FA and 1% ACN B溶液 0.1%FA and 99% ACN
- ぺプチド同定ソフトウェア:Mascot Server
データ提供:国立研究開発法人 国立がんセンター研究所 創薬臨床研究分野 紙田正博先生
低分子化合物の分析での使用例 ~容器への低分子化合物の吸着を比較~
実験条件
- 容器:プロテオセーブ® SS 1.5 mLマイクロチューブ、
ノンコート 1.5 mLマイクロチューブ - 濃度:0.1 μg/mL
- 試料:非イオン性の低分子化合物
- Dioxin (狭心症薬)
- Paclitaxel (抗がん剤)
- 測定方法:試料をチューブ内で1h放置後、LC-MS/MSで確認
データ提供:積水メディカル株式会社 創薬支援センター
タンパク質の容器への吸着
- リン酸緩衝液で0.1~0.8 mg/mLに希釈した各種酵素標識抗体溶液を分注
- 37℃で1時間インキュベート
- リン酸緩衝液で洗浄
- 容器に残留した酵素標識抗体を基質の発色量で測定
耐薬品性・耐熱性・耐寒性 ※対応製品:材質がポリプロピレンの場合
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有機溶剤 10%, 5h メタノール 〇 エタノール 〇 2-プロパノール 〇 グリセロール 〇 アセトニトリル 〇 アセトン 〇 DMSO 〇 2-メルカプトエタノール 〇 -
界面活性剤 0.1% CHAPS 〇 Triton X-100 〇 Tween 20 〇 SDS 〇 耐熱性 耐寒性 100℃ (10分間) -80℃ (3カ月)
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ポリプロピレン製品
- マイクロチューブ製品
- スリムチューブ製品
- 50 mL遠沈管 (本体のみ、フタはポリエチレン)
- 96Vプレート
- 96Vディープウェルプレート
ポリエチレン/PET製品 ※非ポリプロピレン
- 15 mL遠沈管 (本体:PET、フタ:ポリエチレン)
- 96Fプレート (ポリスチレン)
- 96Fプレート黒色 (ポリスチレン)
- 96Uプレート (ポリスチレン)
製品一覧
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マイクロチューブ
スリムチューブ
遠沈管
マルチウェルプレート
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
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