リシルエンドペプチダーゼ®, 組換え体, バイオ医薬分析用(rLys-C)
リシルエンドペプチダーゼ®は、リシンのカルボキシル基側のペプチド結合を極めて特異的に切断するセリンプロテアーゼです。優れた特異性を利用して、タンパク質の一次構造解析のためのペプチド鎖の断片化や、ペプチドマッピングなどに利用されています。
本製品は大腸菌で発現させたリシルエンドペプチダーゼ®の組換え体であり、バイオ医薬分析用として、残存DNA、宿主由来タンパク質(HCP)、エンドトキシンを確認した製品です。
特長
- 大腸菌(E. coli)発現組換え体
- 残存DNA、HCP、エンドトキシン確認済み
- 高い特異性
製品規格
試験項目 | 規格値 |
---|---|
外観 | 凍結乾燥品 |
エンドトキシン試験 | 20 EU/mg 未満 |
残存DNA試験(qPCR) | 10 ng/mg以下 |
HCPアッセイ | 1 µg/mg以下 |
電気泳動試験(SDS-PAGE) | 試験適合 |
活性 | 2.0 AU/mg以上 |
牛血清アルブミン(BSA)消化試験
BSAに各酵素を加え、1~18時間反応させた後、ペプチドの数と非特異切断率に関して解析を行った。
本製品 | 他社品 | |
---|---|---|
特異性 (反応1時間後の非特異切断率) |
0% | 0% |
特異性 (反応18時間後の非特異切断率) |
10% | 20% |
活性 (反応18時間後のペプチドの数) |
41 | 35 |
本製品はBSAの消化において他社品と比較して高い活性と長時間の反応においても高い特異性を保持していることが確認できた。
プロトコル例
1.サンプル準備
- タンパク質サンプルを25 mmol/L Tris-HCl,1 mmol/L EDTA,pH 8.5~9.0に溶解する。
- サンプル溶液にDTTもしくはメルカプトエタノールを終濃度5 mmol/Lになるように添加する。
- 室温で30分静置する。
- ヨードアセトアミドを終濃度10 mmol/Lとなるように添加する。
- 暗所にて室温で30分静置する。
2. rLys-C準備
- rLys-C粉末を12.5 mmol/L Tris-HCl 、pH 8.5~9.5 、100 μLに溶解する。
3.サンプルの酵素処理
- rLys-Cをサンプル溶液にrLys-C:タンパク質質量比が1:20〜1:100になるように添加し、35〜37℃で2〜18時間反応させる。
- 反応液に終濃度0.5〜1.0v/v%となるようにトリフルオロ酢酸を加え、反応を停止させる。
製品一覧
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