核酸抽出用試料保存液

ニッポンジーン Gene Keeper RNA & DNA stabilization solution

Gene Keeper RNA & DNA stabilization solutionは、核酸抽出用試料の保存液です。採取した組織または細胞などの試料に素早く浸透し、細胞内のRNAおよびDNAを安定化するため、核酸の単離操作を行うまでの期間、常温で安定に試料を保存することができます。

  • 核酸抽出・精製試薬カタログ

特長

  • 素早く試料に浸透し、組織・細胞内のRNAおよびDNAを安定化
  • 保存溶液は抽出時に洗浄不要
  • -20℃で凍結しにくく、結晶も生じにくい
  • 液体窒素・ドライアイスのない環境での試料の輸送にも最適
  • 毒劇物を含まない

試料の保存期間

37℃・・・2日間
25℃・・・2週間
4℃・・・1ヶ月
-20℃・・・6ヶ月

操作方法

実験例

1. 保存液で室温保存したヒト口腔細胞からのRNA 精製

図1. ヒト口腔細胞からのRNA 精製(室温10 日間)

口腔粘膜の表面を薬さじで軽くこすりPBSで懸濁した後、2本のチューブに分注した。
遠心分離をして上清を取り除いた後、ペレットにそれぞれ Gene Keeper(本品)と 他社保存液を加えて混合し保存した。室温(25℃)で10日間保存した試料から RNA 抽出キット「ISOSPIN Cell & Tissue RNA」(DNase 処理無し)を用いてRNAを精製した(図1)。

結果

Gene Keeper 溶液中の保存試料から精製したRNA は、明瞭な18S rRNA 及び28S rRNAのバンドが確認できた。また、ゲル上部にゲノムDNA のバンドも確認できた。

2. 保存液で室温保存したマウス肝臓からのRNA 及びDNA 精製

採取したマウス肝臓を切り取り、10 倍量のGene Keeper に沈めて室温(25℃) で保存した。RNA 精製は「ISOSPIN Cell & Tissue RNA」を使用し、DNA 精製は「ISOSPIN Tissue DNA」を使用した。比較のため、採取してすぐに液体窒素中で凍結し-80℃保存した試料(C) と他社製品で処理して室温保存した試料からも核酸を精製し電気泳動に供した(図2,3)。

  • 図2. マウス肝臓からのRNA 精製
  • 図3. マウス肝臓からのDNA 精製

結果

Gene Keeper 溶液中の保存試料から精製したRNA とDNA は、他社製品 及び コントロール(C) と比較して同等のバンドが確認できた。

サンプル依頼

Gene Keeper RNA & DNA stabilization solutionについて無償サンプル(10mL)をご用意しております。

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