ニッポンジーン CUGA® in vitro Transcription Kit
CUGA® in vitro Transcription Kit は、CUGA® RNAポリメラーゼを用いたin vitro 転写反応によるRNA合成キットです。採用しているCUGA®3 /CUGA®7 RNAポリメラーゼおよびCUGA®6 RNAポリメラーゼは、野生型T3/T7 RNAポリメラーゼおよび野生型SP6 RNAポリメラーゼよりも転写効率が高いため、大量のRNA合成が必要なリボプローブの作製や、正確な鎖長のRNA合成が必要なRNA構造解析などの実験での使用に最適です。
- CUGA®は、株式会社ニッポンジーンの日本における登録商標です。
特長
大量のRNA合成が可能
プラスミドDNAやPCR産物、化学合成オリゴヌクレオチド等、鋳型DNAの種類や鎖長を選ばずに大量(既存のキットと比較して、約2~5倍量以上)のRNAを合成できます。CUGA®ポリメラーゼおよびリボヌクレオチドを高濃度にて使用しているため、短鎖RNA(1,000base以下) の調製にも適しています。
安定に正確な転写反応を行うことが可能
CUGA®ポリメラーゼが獲得した性質により、野生型ポリメラーゼを用いた既存のキットの欠点が克服され、in vitro転写反応の効率が飛躍的に向上しました。また、野生型ポリメラーゼの強力なプロモーター配列認識能は変化しておりませんので、従来のプロモーター配列をそのまま使用できます。
目的とするRNAを安価に得ることが可能
CUGA®ポリメラーゼを用いることにより、目的のRNAを正確かつ大量に合成できるため、in vitro転写反応を用いたRNA調製のコストパフォーマンスが大幅に改善されます。
幅広い研究分野への適用が可能
CUGA®3/CUGA®6/CUGA®7 in vitro Transcription Kit を用いて得られたRNAは、下記のようなin vitro転写反応を利用した既存の実験系にそのまま用いることができます。また、4種類のリボヌクレオチドを個別に分注しているため、修飾ヌクレオチドあるいはキャップアナログ等の使用により、さらに多様な実験系を構築することが可能です。
応用例
- 無細胞タンパク質合成システムへの導入
- 高感度マイクロアレイ用プローブの調製
- 各種ハイブリダイゼーション用プローブの調製
- RNA 構造解析
- 機能性RNA (アプタマー、リボザイム、アンチセンス、siRNA、miRNA、等) の調製
- 微量mRNAの増幅
- SELEX 法
【製品紹介動画】
本動画は2022年11月22日に行われた第31回和光Webセミナーで紹介した内容です。
CUGA®7 RNAポリメラーゼと野性型RNAポリメラーゼの比較
正確な転写
CUGA®7 RNAポリメラーゼは野生型と比較して、異常転写物の生成量が少ない。
蛍光ラベル
Cy3ラベルしたリボプローブの作製において、野生型、CUGA®7それぞれによる転写物の蛍光シグナル強度の比較をした場合、CUGA®7によるCy3-UTPの取り込みが野生型と比較して良好である。
2本鎖RNA合成への応用
精度の高い転写が可能なCUGA®ポリメラーゼを利用して、dsRNAの合成を行った。
別チューブでポリメラーゼ反応後、RNA合成物をアニーリングさせた場合、CUGA®ポリメラーゼの使用によって野生型より多くのdsRNAの合成ができた。(レーン1) 1チューブでポリメラーゼ反応を行った場合、野生型と同等のdsRNAの合成ができた。(レーン2)
製品一覧
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CUGA®7 in vitro Transcription Kit
CUGA®6 in vitro Transcription Kit
CUGA®3 in vitro Transcription Kit
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