Genovis社　IgGプロテアーゼ「FabRICATOR^®(IdeS)」

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  • 抗体のヒンジ領域直下を過剰な分解無しに切断
  • IgG切断反応が約30分で完了
  • プロトコールを最適的化済み
  • 幅広い生物種のIgGに適用(右表)
  • 固定化ビーズ、スピンカラム、HPLCカラムもラインアップ
  
  

• FabRICATOR^®　反応性と切断部位

  動物種及びサブクラス	切断部位
  Human IgG1	..CPAPELLG / GPSVF..
  Human IgG2	..CPAPPVA / GPSVF..
  Human IgG3	..CPAPELLG / GPSVF..
  Human IgG4	..CPAPELLG / GPSVF..
  Mouse IgG1	ー
  Mouse IgG2a	..CPAPNLLG / GPSVF..
  Mouse IgG2b	ー
  Mouse IgG3	..CPPGNILG / GPSVF..
  Rat IgG2b	..CPVPELLG / GPSVF..
  Rhesus Monkey	..CPAPELLG / GPSVF..
  Rabbit	..CPPPELLG / GPSVF..

製品名	メーカーコード	容量
FabRICATOR Lyophilized 酵素本体、8連チューブ、96ウェルタイプもラインアップ	A0-FR1-020	2,000 Units
	A0-FR1-050	5,000 Units
	A0-FR1-250	5 x 5,000 Units
	A0-FR1-008	8 x 100 Units
	A0-FR1-096	96 x 100 Units
FabRICATOR Immobilized FabRICATOR固定化ビーズ充てんスピンカラム 　※製品によってスピンカラムのサイズが異なります 　A0-FR6-010, A0-FR6-025, A0-FR6-050：Microspin 　A0-FR6-100：Midspin 　A0-FR6-1000：Maxispin	A0-FR6-010	2 x 0.5 mg
	A0-FR6-025	5 x 0.5 mg
	A0-FR6-050	10 x 0.5 mg
	A0-FR6-100	1 - 10 mg
	A0-FR6-1000	10 - 100 mg
FabRICATOR Fab2 Kit FabRICATOR® (IdeS)固定化ビーズカラムと消化抗体精製用試薬を含むキット 　※製品によってスピンカラムのサイズが異なります 　A2-FR2-005, A2-FR2-025：Microspin 　A2-FR2-100：Midspin 　A2-FR2-1000：Maxispin	A2-FR2-005	0.5 mg
	A2-FR2-025	5 x 0.5 mg
	A2-FR2-100	10 mg
	A2-FR2-1000	100 mg
FabRICATOR®-HPLC FabRICATOR® (IdeS)固定化HPLC用カラム	A0-FRC-050	1 EA
FabRICATOR® LE (Low Endotoxin)	A0-FR8-020	2,000 Units
	A0-FR8-050	5,000 Units
FabRICATOR® Validation Kit	A0-FR4-060	3 x 2,000 Units
Anti-FabRICATOR®	A3-AF1-010	0.1 mL

FabRICATOR^® (IdeS)はHisタグを含んでいますので、抗体消化反応後にニッケルキレートレジンで除去できます。
FabRICATOR^® (IdeS)は凍結乾燥品です。アジ化ナトリウム 0.02 - 0.05% (w/v)を含む滅菌水に溶解してご使用下さい。
ユニット定義 : 1ユニットは10mMリン酸ナトリウム、137mM NaCl、2.7mM KClと共にpH7.4、37℃で30分間処理したとき、1μgのヒトIgGを95%以上切断します。
由来： FabRICATOR^® (IdeS) はStreptococcus pyogenes由来でE. coliで発現させています。

	FabRICATOR Lyophilized	FabRICATOR Immobilized	FabRICATOR Fab2 Kit
製品の構成	● lFabRICATOR®酵素のみ	● 酵素固定化ビーズカラム	● 酵素固定化ビーズカラム ● 消化抗体精製用カラム
反応後の酵素除去	×	〇	〇
反応後のFc/2除去	×	×	〇
調製したサンプルの組成	● FabRICATOR®酵素 ● F(ab’)2 ● Fc/2	● F(ab’)2 ● Fc/2	● F(ab’)2のみ
所要時間	30分～	30分～	60分～
概略図

FabRICATOR^®はLC-MSで分析できる抗体のフラグメントを正確に生成できます。

IgGプロテアーゼはいくつかの動物種及びサブクラスのIgGをサブユニットへ切断する酵素で、Genovis社では切断部位に応じてFabRICATOR^® (IdeS), FabALACTICA™ (IgdE), FabRICATOR^® Z (IdeZ), FabULOUS^® (SpeB) and GingisKHAN^® (Kgp)と名付けた、各種IgGプロテアーゼを取り扱っています。

IgGプロテアーゼ製品の比較一覧

FabRICATOR^® Enzyme

FabRICATOR^®とPNGaseFを同時に使用できますか？

はい、反応条件がFabRICATOR^®の仕様に合っている限りは可能です。

EDTAまたはHASを含むバッファーでFabRICATOR^®を使用できますか？

はい、FabRICATOR^®はEDTAと互換性があります。pHが6~8であることを確認してください。

FabRICATOR^®はIgMに対してプロテアーゼ活性がありますか？

いいえ、FabRICATOR^®はIgMを消化しません。
参考資料： Rammingen et al., 2002. IdeS, a novel streptococcal cysteine proteinase with unique specificity for immunoglobulin G.

溶液に調製したFabRICATOR^®は冷凍で保存できますか？

データはありませんが、-20℃または-70℃で数か月間問題なく保管できたという報告はあります(保証対象外)。

FabRICATOR Immobilized

Fcフラグメントの除去にプロテインAなどは使用できますか？

FabRICATOR Fab2 KitではFabRICATOR Immobilizedカラムに加えて、Fcフラグメント除去のためのキットコンポーネントとしてCaptureSelect™を添付しています。プロテインAはFabとFcの両方に親和性を持つ可能性があり、生成されたF(ab’)2フラグメントの回収率が低くなる可能性があります(親和性の程度は抗体により異なります)。

FabRICATOR Immobilizedカラムは再利用できますか？

できません。再利用は保証対象外になります。

FabRICATOR^®はどこでIgG分子を切断しますか？

抗体の下部ヒンジ領域にある特定部位(1か所)でIgG分子を切断し、F(ab’)2フラグメントとFcフラグメントを生成します。
【切断部位】
・ヒトIgG1：HTCPPCPAPELLG / GPSVF
・ヒトIgG2：VECPPCPAPP_VA / GPSVF
・ヒトIgG3：PPCPRCPAPELLG / GPSVF
・ヒトIgG4：PHAHHAQAPEFLG / GPSVF

FabRICATOR Fab2 Kit

ウサギIgGでのフラグメントの生成と精製にFabRICATOR Fab2 Kitを使用できますか？

FabRICATOR ImmobilizedカラムはウサギIgGを消化できますが、精製ステップで用いるカラムであるCaptureSelect™とは別のレジンを使用する必要があります。詳細はお問い合わせください。

CaptureSelect カラムからF(ab’)2フラグメント溶出した後、Fcフラグメントを回収できますか？

低pHのバッファー(例．0.1 M グリシンバッファー, pH 3.0)を用いてCaptureSelectからFcフラグメントを溶出することは可能です。溶出後はすぐに使用した溶出バッファーの0.1倍量の1 M Tris pH 8.0 を添加してpHを中性に調整する必要があります。