SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)用カラム


SFCとは気体と液体が共存できる限界の温度・圧力(臨界点)を超えて気体と液体の密度が同じになり、2相が区別できなくなった状態で生じる特殊な流体(超臨界流体)を移動相とするクロマトグラフィーです。

移動相には主にCO2が使用されます。超臨界流体は液体に比べ低粘性で拡散が速いという特長があり、カラム分離効率が向上します。



特長

  • スピーディーな分離:超臨界流体は、低粘性・高拡散性のため高流速の移動相で高い分離能を実現
  • 使用溶媒の削減:移動相の主成分はCO2であるため、使用溶媒量を削減
  • 迅速なサンプル回収:分離後、常圧に戻すことで移動相中のCO2が気化するため、分取後のサンプルの濃縮時間を短縮。また、濃縮時にかかる熱負荷も軽減

SFCの液化炭酸ガスをボンベから供給しポンプで加圧・圧送する作業は、高圧ガス保安法における「高圧ガス製造」に相当します。そのため、SFCは高圧ガス保安法の適用を受け(分析装置レベルであれば、第二種製造設備に該当)、カラムには法規に規定された強度が必要になります。

ダイセルのSFC用キラルカラムは高圧ガス保安法に規定されたSFCに必要な強度があります。製品にはこれを証明する証明書を添付しております。

SFC用キラルカラムの添付書類(都道府県への提出の際必要)

    • エンプティカラム強度計算書
      ※高圧ガス保安法特定設備検査規則に基づく強度計算書様式を使用
    • 材料証明書(ミルシート)
    • エンプティカラム図面
    • 耐圧気密試験結果

製品一覧

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