多糖誘導体キラルカラム


多糖誘導体キラルカラムは、光学異性体分析では世界中で最も多く使用されているカラムです。最大の特長は、高い分離性能と汎用性を兼ね備えた、適用範囲の広さです。


キラルセレクターであるアミロース誘導体もしくはセルロース誘導体を基材のシリカゲルに固定化もしくはコーティングした充てん剤を使用しています。


多糖誘導体キラルカラムは、光学異性体分離だけでなく、ジアステレオマー、幾何異性体を始めとする様々な化合物の分離に使用することが出来ます。

多糖誘導体耐溶剤型キラルカラム

耐溶剤型キラルカラムは、キラルセレクターである多糖誘導体をシリカゲル基材に固定化しており、シリカゲルベースのHPLC用キラルカラムに使用できる全ての溶媒を移動相やサンプル溶解溶媒としてご使用いただけます。

耐溶剤型キラルカラムには、分離対象化合物の異なる9タイプのキラルカラムCHIRALPAK IA/IB/IC/ID/IE/IF/IG/IH/IB N-5(iCHIRALシリーズ)があります。

iCHIRALシリーズは、いずれのカラムも高い分離能力を有し、相補的な分離対象を示します。多様な条件で使用できるiCHIRALシリーズを使い分けることによって、幅広い種類の化合物を光学分割することができます。

特長

  • 高い分離能力
  • 様々な溶媒を移動相として使用でき条件設定のバリエーションが拡大
  • 様々な溶媒を試料溶解液に選べるため、試料溶解性を高め分取を効率化
  • 反応系からサンプリングした溶液を直接分析可能
  • セミミクロから分取用まで、幅広いサイズのカラムをラインアップ
  • 高い理論段数が得られる粒子径3 μmのキラルカラムをラインアップ
  • 逆相条件でも使用可能

移動相として使用可能な溶媒例

ヘキサン アセトン 2-プロパノール MTBE エタノール クロロホルム メタノール
ジクロロメタン THF アセトニトリル 酢酸エチル DMSO 1,4-ジオキサン

※相溶性のある溶媒であれば、いずれの組み合わせでも使用できます。

多糖誘導体耐溶剤型キラルカラム一覧

  粒子径5 µm 粒子径3 µm 粒子径1.6 µm
IA CHIRALPAK IA CHIRALPAK IA-3 CHIRALPAK IA-U
IB CHIRALPAK IB CHIRALPAK IB-3 CHIRALPAK IB-U
IC CHIRALPAK IC CHIRALPAK IC-3 CHIRALPAK IC-U
ID CHIRALPAK ID CHIRALPAK ID-3 CHIRALPAK ID-U
IE CHIRALPAK IE CHIRALPAK IE-3 -
IF CHIRALPAK IF CHIRALPAK IF-3 -
IG CHIRALPAK IG CHIRALPAK IG-3 CHIRALPAK IG-U
IH CHIRALPAK IH CHIRALPAK IH-3 -
IB N CHIRALPAK IB N-5※ CHIRALPAK IB N-3※ -
  • CHIRALPAK IB N-5 / N-3は、キラルセレクターとしてCHIRALPAK IB / IB-3(粒径:5 µm / 3 µm)と同じセルローストリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)を使用しています。
    従来型の分離傾向を維持したまま分離度(Rs)を大幅に改善した本製品は、分析における分離性能だけでなく、分取における生産性も向上しています。

各キラルセレクターの種類

キラルセレクター
IA
Amylose tris(3,5-dimethylphenylcarbamate)immobilized to silica gel
ID
Amylose tris(3-chlorophenylcarbamate)immobilized to silica gel
IG
Amylose tris (3-chloro-5-methylphenylcarbamate)immobilized to silica-gel
IB
Cellulose tris(3,5-dimethylphenylcarbamate)immobilized to silica gel
IE
Amylose tris(3,5-dichlorophenylcarbamate)immobilized to silica gel
IH
Amylose tris[(S)-α-methylbenzylcarbamate]immobilized to silica gel
IC
Cellulose tris(3,5-dichlorophenylcarbamate)immobilized to silica gel
IF
Amylose tris(3-chloro-4-methylphenylcarbamate)immobilized to silica gel
IB N
Cellulose tris(3,5-dimethylphenylcarbamate)immobilized to silica gel

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(順相用)

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(順相用)は、様々な光学異性体を分離できる適用範囲の広いカラムです。

キラルセレクターである多糖誘導体をシリカゲル基材にコーティングしています。カラムを使い分けることにより、幅広い種類の化合物を光学分割することができます。

特長

  • 多糖誘導体コーティング型キラルカラムは適用範囲が広く、キラルカラムを使い分けることで、光学異性体の8割以上が分離可能
    (ダイセル キラルカラムスクリーニングの結果に基づく)
  • セミミクロから分取用まで、幅広いサイズのカラムをラインアップ
  • 高い理論段数が得られる充てん剤粒子径3 μmのキラルカラムをラインアップ

移動相

  • 標準的な移動相とその溶媒比
    ヘキサン/2-プロパノール ヘキサン/エタノール
    CHIRALPAK AD-3/AD-H/AD 100/0~0/100 100/0~0/100
    CHIRALPAK AS-3/AS-H/AS
    CHIRALPAK AY-3/AY-H
    CHIRALPAK AZ-3/AZ-H
    CHIRALCEL OD-3/OD-H/OD
    CHIRALCEL OJ-3/OJ-H/OJ
    CHIRALCEL OX-3/OX-H
    CHIRALCEL OZ-3/OZ-H
  • 極性溶媒系で移動相として使用できる溶媒
    CHIRALPAK AD-3/AD-H/AD メタノール

    エタノール

    2-プロパノール

    アセトニトリル
    CHIRALPAK AS-3/AS-H/AS
    CHIRALPAK AY-3/AY-H
    CHIRALPAK AZ-3/AZ-H
    CHIRALCEL OD-3/OD-H/OD
    CHIRALCEL OJ-3/OJ-H/OJ
    CHIRALCEL OX-3/OX-H
    CHIRALCEL OZ-3/OZ-H
  • CHIRALPAK ADで移動相にヘキサン/エタノールを選択された場合は、100/0~85/15または40/60 ~ 0/100の混合比でご使用ください。
  • CHIRALCEL OC/OC-H/OG/OFは、使用可能条件が異なります。詳しくは 取扱説明書(CHIRALCEL OC/OC-H, CHIRALCEL OG, CHIRALCEL OF)をご参照ください。
<注意点>

本シリーズのカラムは、多糖誘導体をシリカゲルにコーティングした充てん剤を用いています。
使用可能溶媒以外を移動相や試料溶媒としてご使用になりますと、カラムの性能を損ないます。
CHIRALPAK AZ-Hには、ジエチルアミンなどの塩基性添加剤をサンプル溶解液、移動相のどちらにも使用しないでください。

<使用できない溶媒>

DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン、THF、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトン、酢酸エチル など。

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(順相用)一覧

  粒子径10 µm 粒子径5 µm 粒子径3 µm
AD CHIRALPAK AD CHIRALPAK AD-H CHIRALPAK AD-3
AS CHIRALPAK AS CHIRALPAK AS-H CHIRALPAK AS-3
AY - CHIRALPAK AY-H CHIRALPAK AY-3
AZ - CHIRALPAK AZ-H CHIRALPAK AZ-3
OD CHIRALCEL OD CHIRALCEL OD-H CHIRALCEL OD-3
OJ CHIRALCEL OJ CHIRALCEL OJ-H CHIRALCEL OJ-3
OX - CHIRALCEL OX-H CHIRALCEL OX-3
OZ - CHIRALCEL OZ-H CHIRALCEL OZ-3
OB CHIRALCEL OB CHIRALCEL OB-H -
OC CHIRALCEL OC CHIRALCEL OC-H -
OA CHIRALCEL OA - -
OF CHIRALCEL OF - -
OG CHIRALCEL OG - -
OK CHIRALCEL OK - -

各キラルセレクターの種類

キラルセレクター
AD

USP L51 対応



Amylose tris(3,5-dimethylphenylcarbamate)coated on silica gel
OJ
Cellulose tris(4-methylbenzoate)coated on silica gel
OA
Cellulose triacetatecoated on silica gel
AS
Amylose tris[(S)-α-methylbenzylcarbamate]coated on silica gel
OX
Cellulose tris(4-chloro-3-methylphenylcarbamate)coated on silica gel
OF
Cellulose tris(4-chlorophenylcarbamate)coated on silica gel
AY
Amylose tris(5-chloro-2-methylphenylcarbamate)coated on silica gel
OZ
Cellulose tris(3-chloro-4-methylphenylcarbamate)coated on silica gel
OG
Cellulose tris(4-methylphenylcarbamate)coated on silica gel
AZ
Amylose tris(3-chloro-4-methylphenylcarbamate)coated on silica gel
OB
Cellulose tribenzoatecoated on silica gel
OK
Cellulose tricinnamatecoated on silica gel
OD

USP L40 対応


Cellulose tris(3,5-dimethylphenylcarbamate)coated on silica gel
OC
Cellulose tris(phenylcarbamate)coated on silica gel

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相⽤)

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用)は、様々な光学異性体を分離できる適用範囲の広いカラムです。水溶性試料やイオン性化合物を分析したい場合、また、水系の移動相を用いて光学異性体分離を行いたい場合に適しています。

キラルセレクターである多糖誘導体を基材のシリカゲルにコーティングしています。 カラムを使い分けることによって、幅広い種類の化合物を光学分割することができます。

特長

  • 逆相系での光学異性体分離用キラルカラム
  • 代謝物やバイオ法で得られたサンプルを水系移動相で光学純度分析可能
  • LC/MSにも適応可能
    (2.1 mm内径のカラムをご用意しています。)
  • 高理論段数が得られる充てん剤粒子径3 μmのキラルカラムをラインアップ
充てん剤の種類 サンプルの性状
中性化合物 酸性化合物 塩基性化合物
アミロース系カラム
CHIRALPAK

AD-RH
AD-3R
AS-RH
AS-3R
AY-RH
AY-3R
AZ-3R
AZ-RH
  • アセトニトリル
  • メタノール
  • エタノール
  • 2-プロパノール
  • MTBE※)
    もしくは
    水/有機溶媒の混合※※)
左記有機溶媒と水との混合もしくは50 mM - 100 mM りん酸緩衝(pH2.0)との混合 左記有機溶媒との混合もしくは20 mMほう酸緩衝液(pH9.0)との混合
左記有機溶媒と水との混合もしくはりん酸水溶液(pH2.0)との混合 -
セルロース系カラム
CHIRALCEL

OD-RH
OD-3R
OJ-RH
OJ-3R
OX-3R
OX-RH
OZ-RH
OZ-3R
左記有機溶媒と水との混合もしくは50 mM - 100 mM りん酸緩衝液(pH2.0)との混合 左記有機溶媒と水との混合もしくは100 mM KPF6(またはNaPF6)水溶液との混合
左記有機溶媒と水との混合もしくはりん酸水溶液(pH2.0)との混合 左記有機溶媒と水との混合もしくはりん酸でpH2.0に調整した100 mM KPF6(NaPF6)水溶液との混合
左記有機溶媒と水との混合もしくはりん酸でpH2.0に調整した100 mM KPF6(NaPF6)水溶液との混合 -

※)MTBE(methyl tert-butyl ether):移動相に相溶する範囲でMTBEを数%添加することで、選択性が向上する場合があります。
※※) 水溶液/有機溶媒=90/10~0/100の範囲でご使用になれますが、水溶液/アセトニトリル=60/40から検討を始めることをおすすめします。

<注意点>

pHの高い移動相を使用すると、充てん剤基材のシリカゲルがダメージを受け、段数の低下やピーク歪みを起こす原因となります。
カラム保護のため、必ずガードカートリッジをご使用ください。
移動相のpHは推奨の範囲内に調製してご使用ください。
本シリーズのカラムは、多糖誘導体をシリカゲルにコーティングした充てん剤を用いています。
使用可能溶媒以外を移動相や試料溶媒としてご使用になりますと、カラムの性能を損ないます。

<使用できない溶媒>

アルカン類、DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン、THF、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトン、酢酸エチル など

製品一覧

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多糖誘導体耐溶剤型キラルカラム(iCHIRAL SERIES) IAシリーズ / IBシリーズ

ICシリーズ / IDシリーズ / IEシリーズ

IFシリーズ / IGシリーズ

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(順相用) ADシリーズ / ASシリーズ

AYシリーズ / AZシリーズ

CHIRALCEL OA / OBシリーズ / OCシリーズ

CHIRALCEL OD / OF / OG

CHIRALCEL OJシリーズ / OK / OXシリーズ / OZシリーズ

多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用) ADシリーズ / ASシリーズ / AYシリーズ / AZシリーズ

CHIRALCEL OD-Rシリーズ / OJシリーズ / OXシリーズ / OZ

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